家を建てる。 部屋を狭く感じさせるモノ

既製品の巾木 廻り縁が
白い壁に縁取るように取り付き
部屋を狭く感じさせているのを
よく見かけます。

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建築用語で

壁や床などの
ふたつの要素が
出合って出来る角で

出ていると
出隅(ですみ)と言い

その反対を
入隅(いりずみ)と言います。



部屋の中で

天井と壁が出合う入隅には
廻り縁(まわりぶち)が

床と壁が出合う入隅には
巾木(はばき)が

異なる材料同士が出合っても
キレイにおさまるように

ということから
取り付けられるのが一般的です。



建売住宅などでは
無造作に
既製品の巾木 廻り縁が

白い壁に対して
茶系の色で
縁取るように取り付き

部屋を
狭く感じさせているのを
よく見かけます。




廻り縁は
私の作品では付けません。

下地が
厚みこそ違いますが

同じプラスターボード同士なので
多少仕上げ材が違っても
きれいにおさめることができます。

廻り縁は付けないけれど
壁底目、天井底目といって

壁側か天井側どちらかを
幅2㎝程度の幅で凹めて

陰影をつけて
おさめる方法もあります。


多少手間がかかるので
割高にはなりますが

さり気なく
とてもシンプルに
おさまります。




巾木については

フローリングと
壁材が出合う入隅で

フローリング側が
微妙に動く可能性と

掃除機などが当たり
壁を傷めないための
保護を目的としていて

6㎝の高さが
ごく一般的です。


私の場合は
3cmまで低くし

壁材と同じ色に仕上げて
存在感を小さくしています。


3cmの高さがあれば
壁の保護という視点においても
役割を果たしてくれます。

廻り縁と同じように
巾木も壁から引っ込めた

入り巾木という
おさめ方があります。

巾木を凹めるので
壁の角が出てしまいますので
注意が必要ですが

しっかりと
ディテールを考えれば
とてもキレイに仕上がります。


最近は
L型のアルミの
アングルなどを使って

1~2㎝凹めるおさまりを
見かけますが

十分壁がこれで
保護されるのか

凹んだことで
ゴミが溜まらないか

どうも危なっかしくも感じて
私は、採用してみたい
という気にはなれません。


視界に入る
ちょっとした部分の話ですが

空間を広く
美しく見せる

大事なポイントでもあります。

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