角地に立つ「長田の家」。工場、住宅が入り混じる敷地で、接する道路はトラックの交通量が多い。外部は閉じるようなプランとなっている。道路に面している窓は高さを上げ最小とした。
角地であり、場所柄配送のトラックなども多いため、北側の道路に対してこの住宅は完全に閉じている。1階がさらに少し下がっているのは、それらの音対策でもある。
北と西の道路側閉じたが、のっぺりした外観にはしたくないと考えた。
エントランスの庇は、車から濡れずに玄関へ寄り付くために考えた。
中庭とポーチはルーバーで覆われている。目線を遮り、通風、採光を確保するためだが、素材はアルミを選択した。
和室上は深い庇のバルコニー
寝室の前にあるバルコニーは非常に大きく、深い庇がかかっている。共働きの夫妻が、少々の雨なら洗濯物が干せるようにという要望からだ。道路側からの視線を気にせずともよいように、西側の壁は大きく立ち上げている。
中庭はルーバーで外部からの視線をさえぎる。開放的なLKDの夕景。
1階も同様にコの字に中庭を囲むプランとなっているが、その1辺は和室となっている。将来的には、両親との同居も考えている。
プライバシーを確保し、光の反射板としての役割もある中庭に面する。
2階は個人の居室
足元はご主人から「もう少し、遊びがあってもいいのでは」と、最後に実現した、覗きたくなる小窓。
このファミリースペースは、3つの子供部屋の中央にる。
トイレと手洗いも備え、兄弟が自然に顔を合わせるような、空間になればと思っている。
ファミリースペースと廊下。トップライトから落ちる光が、価値を高めてくれるはず。
現在はワンルームの空間となっているが、成長すれば各個室となる。
白という色は、素直に陰影を反映し、他の色を映しこむ。同じ白でも、それぞれの面によって全く違う色になるのが良く分かる。その陰影が、建物のフォルムを明確にしてくれる。 言ってみれば究極の色。