可愛らしい家に変わった、リノベーションアパートメント

築80年以上の長屋をフルリノベーションしました。
屋根を一部架け替え、家の形にした外観は、可愛らしい姿に生まれ変わりました。
屋根材を外壁に貼り、ウロコの様な模様のアクセントになり、オレンジの入った
色彩が可愛らしさを増しながらも、周辺にはビックリするほど、馴染んでいます。

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可愛らしい家に変わった、リノベーションアパートメント

木造:2階建て
延床面積:129.71㎡
用途:賃貸集合住宅(1K 4戸) 
築年数:最も古い部分・同潤会木造分譲住宅の為、おそらく80年以上

空き家になっていた木造住宅を、フルリノベーションし、1K4戸の間取りに変更した、賃貸集合住宅として再生した。

来歴が詳しく、分からないまま、事前調査に入ると、1階だけどうも真ん中にすき間がある。地域で昔の来歴の記憶がある方を探しだして話しを聞くと、2つの家を1つにくっつけ、その後2階は別の一つの住戸にしたり、また元に戻したりと、増築・改築を複雑に繰り返していた。更に、最初の建設は同潤会の木造住宅の供給事業でつくられた事が解ってきた。
実際工事を始めると、建物の中央の部分に同潤会時代の構造が出て来て、構造を補強しながら工事を行った。

都心の古い住宅密集地は路地の美しさの傍らに、疲弊した空気感も漂っている。そんな環境に心地良いアクセントとなり地域を修景する姿になる様、可愛らしい家の外観を形成し、インパクトをあたえる事を考えた。

既存は屋根が複雑に掛けられ、天井の中からも古い屋根が出てきた。そこで小屋を一部架け替え、シンプルな屋根とし、外観を家の形にした。
屋根材を外壁に貼りウロコの様な模様の壁をつくり、色彩と共に可愛らしさを増したが、家型のおかげで周辺には大変馴染んでいる。

道路そばの建物は、1階は部屋の目の前が道路でプライバシーが損なわれる環境になる。そこであえて土間空間を設け、外部からのバッファゾーンかつ自転車置場・洗濯物干場とした、光を取り入れる明るい部屋でありながら、不安感をなくすプライベート空間としている。2階も同様に、既存外壁を減築しバルコニーをつくる事で、同じ効果をもたせた。生活する部屋をあえて小さくする事で、逆に住環境が良くなっている。

部屋の内部は、構造の梁を見せ、古い良さを出しながら、フローリングと木製合板の壁が、
シンプルな質感を保ち、心地よい変化をもたらした。自転車が置ける土間がある部屋、梁の出た、高い天井の部屋、ルーバーに囲われた部屋など、それぞれが個性豊かな空間の質を持っている。

工事完成後、路地の並び3軒隣のお宅も、リノベーションを行っており、シルバーのガルバリウム外観が光を反射し、暗くなりがちな路地を明るく照らす建物になるなど、小さな街区の環境が良くなっていく、萌芽が生まれている。

工事前の外観。一番目の外観写真と同じ角度。

工事中に出てきた、同潤会住宅時代の構造

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