まる散歩 in 自由が丘。第⑨回 サンセットアレイ通り編。

まる「サンセットアレイ通りを見て、何か気付いたことはある？」
あやタソ「それはもちろん、この石畳！」
まる「そうだね。一番の特徴としてはこの石畳で作られた道だよね。」
あやタソ「なんだかヨーロッパに来たみたいな気分に浸れる雰囲気。とっても絵になるストリートだね。」

まる「この石畳はアルゼンチン斑岩という石材が使われているんだよ。」
あやタソ「アルゼンチン斑岩？」
まる「アルゼンチン斑岩はね、吸水率が低いから、寒い季節に凍結しにくいんだ。だから破損も少ないし、なにより滑りにくいから、よく転ぶあやタソにとって優しい石材なんだよ。それにね、汚れにくいから他の石材よりもメンテナンスの回数は少なくて済むのに長い間美しさが保たれる特徴を持っているんだ。アルゼンチン斑岩って、すごいでしょ。」
あやタソ「う、うん……(もはやまるが何を言ってるのか理解できないです)。」
まる「まあ、とにかく快適性とおしゃれ感を両方もっている石材ってことさ。」
あやタソ「なるほど。どんなにおしゃれにみえても歩きにくかったりすぐ破損しちゃうようでは、台無しだもんね。」
まる「そうだね。よし、じゃあサンセットアレイ通りをのんびり行ってみよう。」

まる「サンセットアレイの通りには花壇もあるからね、お花を眺めながらゆっくり歩くと、とても気持ちがいいよ。」
あやタソ「素敵な街づくりがされているんだね、自由が丘って。」

まる「駅で女神像を見た時に、女神祭りが開催されるって話を覚えてる？」
あやタソ「うん、あおぞら像だよね。」
まる「そのお祭り以外にも季節ごとにいろんなイベントが自由が丘では開催されるんだ。こういったイベントの主催や、日々の治安を守ったり、街のお掃除や花壇のお手入れ、ごみ収集のシステム等、商店街振興組合の皆さんが一生懸命に活動しているからキレイな街づくりができているんだよ。住人達の協力と努力の賜物だよね。素晴らしいよ。」
あやタソ「みんな自由が丘の街を愛しているんだね。まるで、まるに対する私のひたむきな愛のように……。」
まる「さ、次行ってみようか。」





まる、アッサリ。

まる「あっ、君、何て名前？」

まる「君も一緒にお散歩しない？」
あやタソ「まるったら、今は私とお散歩してるのにーっ！」

壁画の犬にやきもちを焼く、ちっさいあやタソなのでした。
それにしてもサンセットアレイってレンガの壁があったり、こんなにたくさんのお店が立ち並んでいるのにそれぞれのお店がこの通りのイメージを崩さないように建てられているんだから、すごい。
「街の雰囲気を守る」
まさに、徹底的ね。

あやタソ「お店がいっぱいで目移りしちゃうね。」
まる「自由が丘でのショッピングといえば、サンセットアレイ通りと言われるほど、雑貨屋さんや、ファッション専門店が立ち並んでいるんだよ。」

まる「小さなお店もいっぱいあるから、あやタソみたいにぼーっと歩いてたら素敵なお店を見落としちゃうかもね。」
あやタソ「美味しいものがあるお店なら、見つける自信あるんだけどねぁ。」
まる「それは単にあやタソが食いしん坊なだけでしょ。」
あやタソ「ごもっともです……。」

まる「たまにはこういうお店にも興味を持って！　あやタソ。」
あやタソ「わかった！　自分磨き頑張って、まるとの恋を実らせてみせる！！」
まる「え。そういう問題じゃないんだけどなぁ……。」

まる「サンセットアレイは短い通りだからすぐ歩き尽くしちゃうけれど、とてもおしゃれなエリアでしょ。自由が丘に来たら必ず訪れてみてほしいスポットだよ。忙しい日常を忘れて街の風景を眺めながらゆったりと歩いてほしいな。」

まる「時間をわすれてのんびりお散歩するのに最適だよ。」
あやタソ「うん、素敵なデートスポットだよね♪」
まる「その通り。まぁ、僕たちはデートじゃなくてお散歩だけどね。」
あやタソ「そんなぁ。」

まるは絶対にデートって認めてくれないけど……。
こうしておしゃれスポットを友達や好きな人と歩くのって、しあわせ♪
途中で喧嘩しちゃった時は、まるにお散歩拒否されたらどうしようってドキドキしたけど、仲直り出来て良かった……(ほっ)。

まるとこうして自由が丘をお散歩出来たこと、私にとって一生の思い出になったよ。



あやタソ「ねぇ、まる。まる散歩をスタートしてからずいぶん時間が経つけど、この後、どうするの？」
まる「僕は、これからパパと待ち合わせ♪　パパとも一緒に自由が丘の街を歩いてみたいんだ。」
あやタソ「私も合流してもいい？」
まる「もちろんだよ。そろそろ着いた頃かな……。行こうっ。」

そう言うと待ち合わせ場所へと元気に走り出す、まる。
とっても嬉しそう。
ほんとパパには敵わないなぁ。

あやタソ「まる、待ってーっ！！」




まる散歩 in 自由が丘。連載第10回目
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To be continued.




(written by LIMIA編集部あやタソ)