アメリカで暮らしたことを思い出して その7

そこには小さな茶室が
再現されていたんです。

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そこには小さな茶室が
再現されていたんです。




狭くて、低くて、細くて、
曲がった桜の木が
そのまま使われていて

質素なんですけど
素材の質感が

そのまま空間に
にじみ出ていて

繊細だったんですよね。

感動しました。

こんな繊細な文化を持つ国に
生まれたんだと。


ヨーロッパの建物が
自然や時間に
立ち向かおうとするなら

日本の考え方は
受け止めて
共に朽ちようとしている。

この時
自分が日本人であることを

はじめて強く
意識したように思います。




日本で同じものを
見ても気付けなかったこと。

戻ってくるために
出ていくことが
必要だったんだですね。


この体験を機に
ものの見方が
一気に変わったっていうような

映画のように
劇的なものではなかったのですが

日本に戻り
もう一度
建築と向き合いながら

カタチを創り出す
作業の中で

「和」を継承する
創り手のひとりでありたいと
想うようになっていきました。



洋風はいいんだけど
和風っておかしくありませんか?

和は日本のオリジナルであって
選択肢ではないんですよね。

明治維新や
戦後の復興の中で

欧米の文化や価値観を
短期間で取り入れ

発展したことの
代償だったのでしょう。



今、美術館に
あの茶室はあるのだろうか?と

ふと思い、調べてみました。

そしたら
見つけたんです。
まだ日本のコーナーが
あったんです。

しかし
今見たらずいぶん立派なんですね
もっ華奢で
小さかったと思ったのですが・・。


私にとっては
フランクロイドライトより
印象深い出来事でした。

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