クロス接着剤やフローリング接着剤のシックハウス対策は必要なのか?

使う壁紙や床材が化学物質まみれならば、
クロス接着剤だけ
フローリング接着剤だけ
シックハウス対策されていても意味がありません。

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クロス接着剤とは?

壁紙用の接着剤をクロス接着剤もしくは、クロス糊と表現します。ホルムアルデヒドの含有量は規制され、F☆☆☆☆が普通となりました。また、接着剤はケミカル、糊はナチュラルな印象がありますが、商品名として「糊」を使っているケースもあり、呼び名だけでの判断は難しいため、成分も合わせてチェックが必要です。

シックハウス対策と接着剤の関係

シックハウスが社会問題になった頃、
クロス接着剤やフローリング接着剤が
大きく注目されました。

でも住宅で使われている接着剤は、
クロス接着剤とフローリング接着剤以外にもたくさんあります。

接着剤は化学物質の塊ですが、
世の中を見渡してみると、
化学物質の塊は接着剤だけではありません。

それでもクロス接着剤やフローリング接着剤を
気にする方が多いのは、

せめて接着剤だけでも…

という気持ちなのでしょう。
しかし、それでシックハウス対策として十分なのでしょうか。
クロス接着剤やフローリング接着剤、だけの配慮では、
気休めように感じています。

今だからこそ改めて、
シックハウス対策について考えてみます。

そもそもシックハウスって何?

こんにちは!西東京市を中心に
床下エアコンの家づくりをしている真柄工務店スタッフ
眞柄由紀子です。

シックハウスとは、
化学物質で汚染されている家を指し、

シックハウスによって
体調不良を引き起こしてしまった状態を、
シックハウス症候群と呼んでいます。

シックハウス症候群とは、
医学的に確立した疾患ではなく、
住まいによって様々な健康障害の総称と言われていますが、

大学病院にシックハウス外来ができたりと、
徐々に社会的にも認知されるようになっていきました。

国も重い腰を上げ、
2003年(平成15年)7月1日に建築基準法が改正され、
化学物質使用に関する規制が設けられました。

この改正以降、シックハウス対策された建材を
使うことが義務付けられましたので、
マスコミで話題になることも、
ほぼなくなりました。

F☆☆☆☆がシックハウス対策の目印

建築基準法では、
ホルムアルデヒドとクロルピリホスの2物質を
有害物質と特定し、


クロルピリホスは使用禁止。

F☆☆☆☆マークがついている建材を使います
ホルムアルデヒドは禁止ではなく、
使用量を明示し、注意喚起するという方法にとどまりました。

それを示すためにF☆☆☆☆(エフフォースター)
という目印ができました。

認知度の高いホルムアルデヒドが禁止ではなく、
使用量の制限でとどまったことが、
シックハウス対策の難しさの表れかもしれません。

ホルムアルデヒドという化学物質は
使いやすくて、万能、価格もこなれている。

そのため全面使用禁止には、
業界の強い反発があったとの憶測が流れましたが、

シックハウスに住んでも、
まったく症状が出ない方も多い中、
規制ができたことを評価する意見も多くあります。

そしてF☆☆☆☆が1つの基準となり、

簡単に判断できるようになったことは、
大きな前進と当社では考えています。

シックハウスが増えてしまった背景

遡ること50年、高度成長期の時代、
都市部への急激な人口増加により、

急いで住まいを用意する必要がありました。
とにかく早く、たくさんの住居が必要です。

それまでの日本の家づくりでは、
とても間に合わない。
新しい工法、新しい建材を開発する過程で、

たくさんの化学物質が使われるようになりました。

その後、エコや省エネが叫ばれるようになり、
住まいの気密性を、
どんどん高くしていきました。

その結果、化学物質が室内に充満するようになり、
化学物質が充満した建物をシックハウス、
シックハウスによって体調不良になってしまった方々を、
シックハウス症候群と呼ぶようになったんです。

もともと日本の家づくりには、
土、木材、草などの天然素材ばかりが使われていました。

その弊害は、工事期間の長さと、
気密性の悪さですが、
化学物質は一切使われていませんでした。

化学物質ゼロは、
建築だけでなく、
食べ物や衣類、

つまり衣食住すべてが、
自然素材で成り立っていました。

自然素材だけに囲まれた暮らしは、
遠い昔のことではありませんが、

私たちの日常から
化学物質をゼロにすることは、
とても難しい状況になっていることが、
非常に残念に思います。

化学物質はクロス接着剤やフローリング接着剤以外にも使われている!

自然素材だけで新築をすることは可能ですが、
コストが跳ね上がるだけでなく、
メンテナンスの面からも、
現代の暮らしにはそぐわない部分があります。

かといって、
化学物質まみれの新築で
良いということではありません。


適材適所で、
化学物質(新建材)を上手に活用しながら、
予算や希望に沿った家をつくることが、
ベストな選択だと当社では考えています。

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