結納返しとは?品物の意味や御袴料の相場についても解説します

男性側から結納をいただいたら、女性側は「結納返し」をします。結婚に関する伝統的な儀式ですが、結納返しはどのような流れで行うのでしょうか。今回は結納返しについて、品物それぞれの意味や御袴料の相場などについてご紹介しましょう。

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■結納返しの概要と流れ

結納返しとはどのような儀式なのでしょうか。以下で概要や流れを確認しましょう。

【結納返しの概要】

結納返しとは、男性側からいただいた結納に対してお礼の気持ちを示すとともに、「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」という意味を込めて、現金や記念品を渡す儀式のことです。

正式には「引出結納」といいますが、地域によっては「返しのし」「土産のし」などという呼び名もあります。

結納返しは必ずしなければならないものではありませんが、気持ちを表すためには「お返し」をするほうが望ましいといえるでしょう。

ただし関西地方の一部など、地域によっては結納返しの習慣がない場合もあります。

地域差が大きいことも結納返しの特徴です。

【結納返しの流れと口上】

ここでは、結納返しを結納が終わったあと、日を改めて行う場合の流れを中心にご紹介します。なお口上は一例です。

仲人と女性側家族が男性側宅に到着したら、男性側は両親と本人で迎え、結納返しの飾りを飾りつける部屋に案内します。女性側は部屋に着いたら手土産をわたしたのち、飾りつけを行ってください。

飾りつけが終わったら、着席します。

まず仲人が、目録を男性側父親に向けた差し出し「本日はお日柄もよろしく、おめでとうございます。本日は吉日でございますので引出結納を持参いたしました。幾久しくお受けください」と述べます。

結納と同時交換の場合は、そのまま「こちらが引出結納でございます。幾久しくお受けください」と言いましょう。

仲人がいない場合は、女性側の父親が、「先日は結構な結納の品をいただきまして誠にありがとうございました。本日はお礼といたしまして、気持ちばかりではございますが、引出結納を持参いたしました。幾久しくお受けください」と言って目録を差し出します。

同時交換の場合は、「先ほどは結構な結納の品をいただきまして誠にありがとうございました。気持ちばかりではございますが、引出結納を持参いたしました。幾久しくお受けください」というようにしましょう。

男性側父親は目録の中身を確認したら、以下のように述べます。

「引出結納の品々、目録のとおり相違ございません。誠に丁寧なお言葉をたまわりありがとうございました。また結構な品々、お土産もいただきまして厚くお礼申し上げるとともに、幾久しくお受けいたします。何もございませんが、後ほどご一献差し上げますので、ごゆっくりお過ごしください。〇〇様(女性側の名字)におかれましては、幾久しくよろしくお願い申し上げます」

なお同時交換の場合は「後ほどご一献差し上げますので、ごゆっくりお過ごしください」は不要です。

男性側から受け取りのあいさつを受けたら、女性側父親は「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」と返しましょう。

口上については、一字一句上記のとおりにする必要はありません。

要点を押さえてさえいれば、気持ちを込めたあいさつをするのが一番です。

オリジナルのあいさつを事前に考えておくとよいでしょう。

2つ目は「結納返しの金額を新生活の準備金にまわした」というパターンです。

家具や家電を新調したり、引っ越ししたりする資金に使うというカップルも多く見られます。

結納も結納返しも、略式にしたり、儀式を行うものの自由な形式で行ったりする場合が増えているといえるでしょう。

■結納返しの金額の相場は?

結納返しは具体的にどのくらいの額を包めばよいのでしょうか。地域ごとの違いについても解説します。

【結納返しの金額相場】

結納返しのメインは「御袴料」です。金額は地方によっても異なり、はっきりとした決まりはありませんが、いただいた結納金の1割を目安に納めるのが一般的となっています。

調査によると、結納返しの全国平均は345,000円だとされています。

なお両家を同格とみなす関東地方では「半返し」といい、いただいた結納金の半額を納める習慣もあります。

ただし最近では負担が大きいため、それより少ない額にする場合があるのも現状です。

なお関西以西では、男性側が格上という考え方から、古くからあまり多くの額を結納返しする習慣は見られません。

データを見てもそのことは明らかです。

調査によると、首都圏の結納金の平均額は866,000円で、それに対する結納返し平均額は518,000円となっています。

一方関西における結納金の平均額は1,047,000円、結納返し平均額は208,000円です。

現在でも地域の伝統を反映していることがわかりますよね。

なお御袴料は現金ではなく、品物でもかまいません。

実際に結納返しを行っているカップルの半数以上は、スーツや時計など新生活に役立つ品物や、婚約の記念品を贈っています。

【避けるべき数字とおすすめの金額】

不吉を連想させる「4」、「6」、「9」といった数字は避けましょう。

先述した結納金の1割を目安に、300,000円、500,000円、700,000円、800,000円といったキリのいい数字を包むことをおすすめします。

【おためとは?】

関西の一部では、結納返しのほかに、結納金に対して1割をお返しする習慣があり、「おため」といいます。

おためは仲人へのお礼として渡すお金ですが、仲人がいない場合には省略したり、男性側に交通費としてわたしたりします。

■結納返しの品物一覧と意味

結納返しでは、伝統的なおめでたい品物をいくつか納めます。

以下でそれぞれの意味も含めて見てみましょう。

【結納返しの品の概要】

結納返しの品物は、結納品と同等か、それより少し控えめな品を選ぶのがマナーです。

結納品よりも豪勢であってもよくありませんし、あまりに質素なものでもいけません。

結納品が紅白の紙を使う一方、結納返しでは青や緑色のものを使います。ただし関東地方の一部では紅白の紙を使う場合もあります。

結納品を準備する際は、式場のプランナーに相談すれば「結納返しセット」を準備してもらえます。またデパートや結納品の専門店に注文することも可能です。

【関東式の結納返しの品一覧】

関東地方と関西地方では結納返しの品数が異なります。

以下でまず関東式における結納返しの品をご紹介しましょう。

■目録:結納返しの品の内容一覧と詳細を、毛筆で列挙した書面です。

■熨斗(のし):干したアワビをのした縁起物です。長寿の象徴であえるとともに、贈り物につける「のし」としての意味もあります。おめでた言葉の当て字で目録に書かれます。

■御袴料(おんはかまりょう):現代の洋服代に当たり、現金を包みます。また現金を贈らない場合は、中包みに品物の名称を書き、現物を後日贈ります。

■子生婦(こんぶ):「子孫繁栄」を願う縁起物です。おめでた言葉の当て字で目録に書かれます。

■寿留女(するめ):「かめばかむほど味が出る夫婦に」という意味で、女性の永い幸せを願った縁起物です。おめでた言葉で目録に書かれます。

■友白髪(ともしらが):「ともに白髪になるまで永く添い遂げよう」という意味を持つ白い麻布です。おめでた言葉で目録に書かれます。

■末広(すえひろ):白い扇子を2本1セット(1対)にしたものです。扇子には「福を招く」「末広がりに幸せに」という意味があるほか、白い扇子には「純潔」「潔白」の意味もあります。おめでた言葉で目録に書かれます。

■家内喜多留(やなぎだる):酒料と肴料(食事代)としてのお金です。かつては結納の際に樽酒でもてなしたことに由来します。額は受け取る結納金の1割程度が一般的です。もし結納金の額かわからない場合は、3万円程度を包みましょう。

■家族書・親族書:家族や親族の名前と住所を書いた一覧です。相手からいただいた場合には必ずお返しするようにしましょう。

結納返しを後日行う場合でも、結納の日に同時にわたします。家族書には一般的に2親等までを書き、親族書には3親等までを書きます。

なお祖父母と別居の場合は、2親等であっても親族書に書くのがメジャーです。

■受書:本来であれば、結納返しを受け取る男性側がその場で受書を書きますが、最近では結納返しの品を把握している女性側が、結納返しの品と一緒に用意します。

その場合、男性側は内容を確認の上、捺印して女性側に返しましょう。ただし地域や家によってはしきたりを重視することもあるため、十分に確認してから準備してください。

逆に結納返しの受書は省略する場合もあります。

【関西式の結納返しの品一覧】

関西以西は先述したとおり、男性側の家が格上であるとの考え方から、結納返しの品も控えめである傾向にあります。

したがって品数も少ないのが一般的です。なお関西地方では結納返しの品におめでたい飾りをつけます。

■目録

■熨斗:鶴飾りをつけます。

■末広:亀飾りをつけます。

■御袴料:松飾りをつけます。

■肴料:竹飾りをつけます。

■酒料:梅飾りをつけます。

■家族書・親族書

■受書:関東式と形式が違う場合があります。

【略式の結納返しの品一覧】

結納が略式である場合は、結納返しも最小限にします。

以下の3つの品目を納めるのが一般的です。

■熨斗

■末広

■御袴料

【御袴料として現物を贈る場合】

先述したとおり、御袴料としては現物を贈るケースも多く見られます。

人気の品は、スーツや腕時計、カフスボタン、ネクタイピンなどです。

商品券や男性が新生活のために欲しいと思っているものを贈る場合もあります。

また最近では、消耗品であるパソコンなどの家電を贈る場合も増えてきています。

古式ゆかしい儀式を行いながらも、実用化の流れに乗ってきているのが現状のようです。

■結納返しのタイミングは?それぞれのメリット・デメリット

結納返しのタイミングには、「結納がすんだのち、日を改めて設定する」場合、「結納と同時に行う(同時交換)」場合、「荷入れの日に行う」場合の3パターンがあります。

以下でそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

【後日結納返しをする場合】

特に関西地方で正式だとされている方法です。

メリットは、いただいた金額や品物に対して、確実に適切なお返しができるところにあります。

デメリットとしては、日程調整や移動の負担が大きいことが挙げられます。

【同時交換する場合】

関東では正式とされている方法です。

メリットとしては、1回顔を合わせるだけですむため、両家も仲人も移動や日程調整の負担が軽減される点が挙げられます。

デメリットは、結納品や金額に合わせて結納返しを準備できないため、事前に両家で話し合っておく必要がある点です。

特にお金のことについてはなかなか相談しづらいですが、当日になってどちらかが恥をかくことのないよう、しっかり話を合わせておきましょう。

【荷入れのときにする場合】

女性が新居に荷物を入れる日に結納返しをするというパターンのメリットとしては、同時交換の場合と同様、何度も移動する必要がないことが挙げられます。

ただしデメリットとして、荷入れの日なのであわただしくなる可能性が挙げられます。

荷送りの日に結納返しをする場合でも、服装などはきちんとととのえて儀式を執り行いたいものです。

■まとめ

今回は結婚前の儀式として女性側が行う結納返しについて、流れや品物などを詳しく解説しました。段取りをととのえ、相手側に失礼のないよう、儀式を進めたいところですよね。

今回ご紹介した内容を参考に、結婚へのけじめとして、由緒正しい結納返しを行ってくださいね。


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