安全の為にも日頃から心がけたい!手強いレンジフード掃除を実践してみました

お料理大好き、揚げ物大好きなみなさん。キッチンのレンジフードは定期的にお掃除していますか?普段からマメに掃除できたらいいのですが、サボりがちになると油や蒸気に混じったほこりを吸っているため、汚れがいっぱいに……。コツをつかめば簡単なパーツの取り扱い方法と、ナチュラルクリーニングの方法を紹介します。

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お料理大好き、揚げ物大好きなみなさん。キッチンのレンジフードの汚れを定期的にチェックしてお掃除していますか? おそらくは年に1度、ギトギト汚れと格闘するご家庭もあることでしょう。

普段からマメに掃除できていたらいいのですが、パーツを取り外しての掃除は難しそうでなかなか手を出しにくいものです。毎日のお料理で油や蒸気に混じったほこりを吸っているレンジフードは汚れがいっぱい。すみずみまでキレイなキッチンで美味しい料理を作るためには、年に1度のお掃除では十分とは言えません。

今回はコツをつかめば簡単なパーツの取扱い方法と、重曹、セスキ炭酸ソーダを使用したナチュラルクリーニングの方法をご紹介します。ぜひ参考にして、ピカピカなレンジフードを目指しましょう!

■目次
1. レンジフードが汚れやすい理由と掃除をしないと危険な理由は?
2. レンジフードの種類と特徴をご紹介
3. ファンの種類にも注目してみよう!
4. 掃除に必要な道具と準備は?
5. 重曹・セスキ炭酸ソーダ水の作り方と注意点は?
6. 実践編 まずは分解しましょう
7. 実践編 ファンのお手入れ
8. 実践編 ファン以外のお掃除もお忘れなく
まとめ

1. レンジフードが汚れやすい理由と掃除をしないと危険な理由は?

レンジフードは汚れがたまりやすい形状をしているのに、目線より上に設置されているので汚れが目につきにくいです。単純に1日に1時間運転したら1年のうちで約15日間も調理中の油を吸い続けている計算になります。

ほこりや油汚れをためてしまうと、雑菌が増えるだけでなく、ゴキブリや虫の餌となりキッチン環境としても不衛生。フィルターが詰まり排気がうまくいかなくなると、部屋に油を含んだ空気が戻ってきてしまうことや、火事の原因にもなることもあるので定期的なお掃除がとても大切です。

2. レンジフードの種類と特徴をご紹介

レンジフードは大きく分けてスリム型、ブーツ型、フラット型の3種類があります。

■スリム型

スリム型はフードと排気ファンが一体化した、最近では主流のタイプとなっています。主にシロッコファンが使用されており、内部に凹凸がなく拭きやすいためお手入れがしやすいのが特徴です。

■ブーツ型


ブーツ型は、その名の通り上下に広がった形状をしています。あらゆるキッチンに取り付けが可能なので広く普及しています。ファンのタイプも選ばず、スリム型よりは安価ですが、部品が多く掃除がしにくい面も。

■フラット型
フラット型は、天井が低い、梁があるなどスペースの条件が制限されているキッチンに使用されます。こちらもスリム型と比べて内部部品が多いため慣れないと掃除しにくいです。

3. ファンの種類にも注目してみよう!

一戸建てを中心に設置されている換気扇です。ファンが扇風機の羽根のような形状をしています。設置場所が壁に接していることが条件ですが、取り付けも簡単で安価です。ブーツ型のレンジフードと組み合わせられ分離型と呼ばれています

■シロッコファンタイプ

最近の住宅によく使われているタイプです。円筒状の形をしていて外側に幅の狭い羽根が数十枚ついています。天井裏や壁に施工されたダクトで煙や湯気を排気口まで誘導します。

プロペラタイプに比べて、価格が高く風量は少ないですが、騒音が少なく自由な向きに取り付けられるのが魅力です。レンジフードの機種によっては、ファン部分の取り外しができるものと、できないものがあります。

排気はダクトを使用するためアイランドキッチンや対面式のキッチンなど、設置にも自由度が高いのが特徴。スリム型のレンジフードと組み合わせることが多いです。

この他、ターボファンというシロッコファンと似た形でもファンの回転方向や性能が違うものがあり、フラット型のレンジフードに使用されることもあります。

4. 掃除に必要な道具と準備は?

今回準備したものは、
・取り扱い説明書
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
・厚手のゴム手袋
・キッチンペーパー
・菜箸
・45Lのごみ袋
です。

取扱説明書には操作方法以外にお手入れ方法や、理想のお手入れ頻度が記載されているので改めてチェックしておきましょう。

取扱説明書が手元にないようでしたらメーカーに問い合わせるか、商品のサイトを見るとお手入れ方法を知ることができます。また、動画サイトにも詳しいお手入れ方法がアップされていますので、慣れないうちは手順の参考にするのも良いでしょう。

重曹、セスキ炭酸ソーダは両方ともたんぱく質を溶かす働きがありますのでキッチン周りのお掃除ではお馴染みです。

掃除のときのゴム手袋は薄手の方が指を自由に動かしやすいですが、今回は手荒れを防ぐ目的だけで着用するのではありません。レンジフードの分解や部品を扱うときにとがった部分などで手袋が破れ、思わぬケガの恐れもあるので、中厚手のタイプのものを用意しました。

作業に入る前には必ず、コンセントからプラグを抜くか、キッチンのブレーカーを切っておきましょう。最近ではレンジフードを開けると安全機能が働いて停止するタイプもあります(すべての機種に言えることではありません)。

掃除中うっかり操作パネルを触ってファンが作動しまえば、大きなケガの原因になります。身の安全を守るためにもきちんとした対策をしましょう。

作業中はレンジフードの下にほこりやスプレーの液だれが落ちてきますので、新聞紙を敷いておくとあと片付けしやすいです。

5. 重曹・セスキ炭酸ソーダ水の作り方と注意点は?

両方ともアルカリ性でキッチンの油汚れ落としに使われます。作り方は水500mlに対して重曹またはセスキ炭酸ソーダを小さじ1入れてよく混ぜ合わせます。このときお湯で作ると弱アルカリから強アルカリになるので、より強い効果を期待できます。この場合、取り扱いには注意をしましょう。

汚れ落ちはセスキ炭酸ソーダの方が強い効果を発揮するのですが、その分、目に入ったときの危険度も増します。目を保護するための眼鏡の装着と併せて、高いところを掃除するときは重曹スプレーを使用するなど、用途・場所によって使い分けることをオススメします。

万が一、目に入ってしまったら流水でよく洗い痛みなどがあれば医療機関に相談してください。加えてたんぱく質を溶かす効果もあり、皮膚につくとヌルヌルしますのでしっかりと水で洗い流します。

ヌルヌルが続くようでしたら少量のクエン酸を振りかけてアルカリ性を中和させると取れやすくなります。ご使用の前には、パッケージに記載されている注意事項を確認してから使用しましょう。

ひどい汚れには研磨作用のある重曹をペースト状にして塗り付けるという方法も。

また、アルカリ性はアルミ製品につくと黒く変色してしまったり、塗装されていない柱などにつくとシミの原因になったりします。広くプレーを使用するとき、周りにそのような物がある場合はビニールで包むなどしっかり保護してから掃除をしましょう。

6. <実践編>まずは分解しましょう

わが家のレンジフードは空気に含まれた油分を高速回転するディスクがキャッチし、その遠心力でオイルガードと呼ばれる受け皿に飛ばすため、奥にあるファンには油分などの汚れがつかない構造になっています。そのため取り外してキレイにする部品が少なく、比較的掃除がしやすいタイプです。

作業工程としては整流板を開けて外し、オイルガードと、フィルター部分にあたるディスクを取り出します。

わが家のレンジフード内部です。分解して汚れを落とす必要のある部品は取り外したこの3点のみ。

約1年ぶりのお掃除だったので、すごい油とほこり汚れです。部品には汚れが落ちやすい塗装がされていると説明書には書かれていましたが、今回は強い効果を期待してセスキ炭酸ソーダとお湯を使用しました。このときシンクを使用してもいいですが、二重にしたビニール袋を使うと、浸すお湯もセスキ炭酸ソーダを使う量も少なく済みます。

20分ほどつけてから覗いてみると

油とほこりが浮き上がって、セスキ炭酸ソーダ水もすごい色に!

整流板はスプレーしてふき取る作業でキレイになりました。

レンジフードの種類によっては1か月に1度お湯を入れると、自動的にレンジフードがフィルターやファンを洗浄してくれるものや、ファンの着脱もワンプッシュで済むタイプもあります。

7. <実践編>ファンのお手入れ

わが家のシロッコファンは取り外せないので、手の届く範囲での掃除です。重曹スプレーを吹きつけて汚れを浮かしたあと、キッチンペーパーを巻き付けた菜箸で汚れを落としました。

お手入れが特に必要ないと取扱説明書に書かれているだけあって、目に見える汚れはありませんでした。

取り外せるファンの場合、取り外しの手順を記載しましたので参考にしてみてください。他のパーツと同様にセスキ炭酸ソーダ水に浸け置きするか、スプレーしてキッチンペーパーでパックをして汚れを浮かしてキレイにしましょう。

■プロペラファンの外し方

ファンが停止しているのを確認し、羽根の部分が一緒に回らないように抑えながらファン固定ネジを「ゆるむ」の方へ回して外します。

プロペラ部分もゆっくり手前にひっぱって外します。このとき乱暴に扱ってしまうと変形の原因になりますので注意しましょう。洗浄後はしっかりと乾かし、外したときと逆の工程で取り付けファン固定ネジを「しまる」へ回して取り付けましょう。

■シロッコファンの外し方

整流板、フィルターを外したらファンが止まっているかを確認。次にベルマウスと呼ばれるファンを固定しているものを外します。ファン本体が一緒に回らないように抑えながらファン固定ネジを「ゆるむ」の方へ回して外します。

ゆっくりファン本体を引き出して外します。洗浄後はしっかり乾かしてから外したときと逆の工程で取り付けファン固定ネジを「しまる」へ回して取り付けましょう。

両方とも洗浄後にしっかりと乾かさないとサビの原因となります。特にシロッコファンは羽根の部分の隙間が狭いので水分が残りやすいです。拭いた後、急いで取り付けるのではなく、しばらく自然乾燥させてから取り付けることをおすすめします。

フィルターを外して掃除するときは、ほこりと油の汚れが塊となっている場合が多いです。重曹を水で溶かさずに汚れに直接振りかけて、しばらく置いて重曹に汚れを吸わせます。その後使い古した歯ブラシなどで擦るとポロポロと汚れを落とすことができます。

8. <実践編>ファン以外のお掃除もお忘れなく

ディスクや油受けをつけ置きしている間にレンジフードのその他の部分と、壁面もキレイにしてしまいましょう。

こちらも目線より高い部分には、重曹スプレーを使用しました。

やはり1年間たまった油とほこり汚れなので軽く拭き取るだけでは落ちません。今回はスプレーしてふき取る作業を何回か繰り返しましたが、汚れが何層にもなっている状態にはペースト状にした重曹を塗りつけてふき取ったほうが効果的のようです。

フード上の壁の部分もほこりを中心としたベタベタ汚れが。

掃除した後の屋根部分は新聞紙などを敷いておいて定期的に取り換えれば常にキレイな状態を保てます。

全体的にキレイになったら、最後にパーツを戻してお掃除完了です。

まとめ

油汚れと、分解・組み立ての作業に気後れしていて、今までレンジフードの掃除を敬遠してきた方も勇気を出して「やってみようかな」という気持ちになれたのではないでしょうか?

重曹・セスキ炭酸ソーダを使えば、簡単であっという間に嫌なギトギト汚れとサヨナラでき、パーツの分解や取扱いも慣れてしまえば難しくありません。女性一人でも楽にお掃除できます。まずは家にある換気扇の種類とお手入れ方法を確認することから始めてみませんか?

扱いに慣れれば、年に一度の大掃除で汚れと格闘せずに済みます。これから食中毒が気になる季節を前に一度しっかり見えないところまでピカピカにして、衛生的なキッチンでお料理を楽しみませんか。

重曹はこちらからも入手することができます。

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