ワンルームに暮らす

建築家の自邸でもある本件は、nLDKという概念を一度壊してから、ゼロベースで暮らしを考え直して生まれた住空間です。最小限の機能、空間の閉じ方・開き方・繋げ方・使い方など様々な暮らしの要素をニュートラルな思考で分解したり組み替えたりを繰り返しながら設計を進めました。

当初、夫婦共に倉庫のような天井が高くて広いワンルーム空間に住みたいという希望があったので、まずは倉庫を買ってリノベーションをしようと考えていたのですが、なかなかいい物件が見つからず結局断念。それから中古マンションを探しを始め、幸運にもすぐにこの物件が見つかりました。

RC造3階建ての2階角部屋、面積約67平米の中古マンションのリノベーション。間仕切り壁は全て取り払い、大きなワンルームに2つの箱を置いた空間です。箱にはそれぞれ最小限の水まわりと寝室が収まっており、その他はオープンスペースです。閉じる空間は極力少なくしたかったのでバスタブも寝室もオープンにしました。壁が1つも天井まで立ち上がっていないので、視線や感覚が空間全体に開かれるため、快適で開放的な大きなワンルームを実現することができました。

内装は全て仕上げるのではなく、仕上げるところ残すところのメリハリを特に考えました。壁の一部及び天井は解体したままで躯体を現しただけですが、時間が経過したコンクリートの表情や力強さがとてもいい感じです。仕上げ材としては多種の木材を使用していますが、色味や風合いの近い材を選ぶことで全体としての統一感を持たせました。床から壁へと連続させたフローリングの目地をつなげることで一定の流れを生み出し、空間にリズムをつけます。斜めに張ることでパース効果が生じ、まっすぐに張った時よりもより広く感じます。
キッチン・ワークスペースの天板にも木材(足場板)を使用しました。いつも手が触れるところなので特に素材感を大切にした部分でもあります。無垢の木の素材感はとても温かく優しいので、手触りがとてもいいです。

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