【フリーフォント活用-1】デザインの基本を知ってオリジナルポスターを作る

最近インテリアの雑誌・SNS等で「フリーフォント」という言葉をよく目にしませんか?パソコンを使う人はご存知でしょうが、特にインターネット上ではたくさんのフリーフォントを手に入れることができます。
有名なブロガーさん達はオリジナルラベルで統一したりして、見事なインテリアを披露していますよね。

「興味はあるけど使い方が分からない」
「センスに自信がない」

なんて方達のために、元広告デザイナーの知識を少しでも役に立てられないかな…と思い、この記事を書くことにしました。
説明が多く、決して楽しい記事ではありませんが「フリーフォント」を使ってインテリアの幅を広げるためのデザインの基礎知識として、読んでいただけたら幸いです。

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まずはフリーフォントを入手しましょう

初心者の方はまず雑誌の付録で入手するか、フリーフォントをまとめて紹介している日本語のサイトで好みのものを探して下さい。お好きなものが見つかったら、できれば日本人制作者のサイトで直接ダウンロードする事から始めるのが良いと思います。

「フリー(無料)フォント」とは言っても、誰でも好き勝手に使用してよいわけではありません。
著作権はもちろん制作者にあります。
一般的には「個人的な目的での利用を許可している」ものがほとんどで、日本人制作者のサイトでは著作権に関する事はもちろん、インストール方法や活用法まで丁寧に説明されているサイトが多いのでとてもわかりやすいです。

KORUN design

■ 注 意 ■
海外のフォントまとめサイトは膨大な数のフォントが揃っていて好みのものを探すのには便利ですが、制作者に無断でアップロードされているものも多いそうなので「Free」「for personal use」等の表記のものを、制作者本人のサイトで確認してダウンロードするのが安全です。私も海外サイトはブラウザの翻訳機能をフル活用して利用しています。
またネットではありがちですが「インストールしても機能しない」「ウイルスが混入していた」等のトラブルも当然予想されます。あくまでもご自身の責任で操作を行って下さい。

※もっと詳しく知りたい方は「フリーフォント・基礎知識」等で検索してみてください。

KORUN design

一般的なWindowsPCであれば「コントロールパネル/フォント」の中に、ダウンロードしたデータをインストールするだけで、各ソフトで使用できるようになります。

■ 注 意 ■
こちらではパソコンソフトの操作方法にはほぼ触れていません。
というか私自身、ぶっちゃけIllustratorとPhotoshop「しか」使えませんΣ(-Д-;
「Word」「Excel」等の一般的なソフトの使い方をまったく知らないので、それらのソフトに関するご質問にはお答えできませんのでご了承ください。

注意書きが多くてスミマセン m(_ _)m

文字を並べただけでポスターに!

おまたせしました!(^^;
やっと本来の目的である「フリーフォント活用法」に入ります。

KORUN design

お気に入りのフォントをみつけたら、用紙いっぱいに文字を並べてプリントするだけで、フォントサンプラーとして立派なポスターになります。
フレームに入れると全体の周囲が数ミリずつ見えなくなるので、少し空白を残して並べるとよいと思いますが、見切れる部分を見越してワザとぎりぎりの端っこまで並べてみるのも面白いですね。

KORUN design

左側のフレームの中身はセリアで購入した「クラフト紙」です。100円ショップ等で様々な色の用紙も手に入りますので同じものでも変化が出せます。
あとは英文をいくつかと、私が使っているマーク等を足してみました。
この英文は「パングラム」といってアルファベット版の「いろは歌」みたいなものでしょうか?言葉遊びの一種なので文章自体に深い意味はありません。

A quick brown fox jumps over the lazy dog.
(クイックブラウンキツネは怠惰な犬の上を飛びます。翻訳:Google先生)

アルファベットを並べるのが目的なので、他にも翻訳するとおかしな文章がたくさんあります。「カッコよく英文を入れたいけど何と書いたらいいか分からない」なんて時に検索してみるのも楽しいですよ(^^*

フォントが変わるとイメージが変わる!

今度は同じ文章を使ってフォントを変えてみます。
日本でも有名な「マザーグース」の「きらきら星」の歌詞を英語で並べました。

KORUN design

いかがですか?ちょっと写真が小さかったですね(><
文章(歌詞)はまったく同じでも、フォントが変わるとここまでイメージが変わります。

●左側「やんちゃでとにかく元気!」
 -幼稚園児のような小さな子供がお遊戯で歌っているイメージ
●真ん中「清楚ですっきり」
 -大人の合唱団が子供に向けて歌っているイメージ
●右側「躍動的で楽しく」
 -学校の発表会、小さな舞台の上で子供達が元気に歌うイメージ

そんな風に、それぞれのイメージを持ってフォント選びをしました。

フォントとデザインの解説

解説というと大げさですが、上記の3点を作る上で私が注意した点や、知っていて損はないと思うデザインの基礎知識を少し説明したいと思います。

下は作成中の画面ですが、わかりやすいようフォントのベースラインを赤色で強調してみました。

KORUN design

まず左側 ■Nueva Std Regular
文字入力の基本でもある「中央揃え」です。パソコンで文字入力をしたことがある方なら必ず目にしたことがあるはずです。
タイトルのフォントサイズを少し大きくし、歌詞を小さめにしてメリハリをつけています。
フォントのサイズ以外は特に何も手を加えてはいませんが、文章の周囲の「ホワイトスペース」と呼ばれる「余白」のバランスは注意しています。
文字を揃えてもその文字自体が画面に対して適当に配置されていたら意味がありませんので、この余白部分のバランスには特に気を遣います。
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気に入ってるフォントだったのでつい使用してしましたが、これはAdobeのソフトに付属しているフォントで、フリーではありませんでした。フォント単体でも購入できるようですが、この記事の趣旨にはそぐいませんでした。申し訳ありません(;;)
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次に右側 ■SwingSet BB
「Swing:スウィング」の名前が示すとおり、揺れているような個性的なフォントです。今度は全て「左揃え」です。文字を入力しただけでこの躍動感が出せるなんて、これこそが「手書き風フォント」の最大の長所ですね。
赤色のベースラインをはみ出していますし、上下左右に傾いているのがわかります。楽しさを演出するにはうってつけです。


最後は一番にぎやかなこの一枚です。
情報量が多くて申し訳ありませんが、あとちょっと頑張って付いてきて下さい(^人^;

KORUN design

たくさんのフォントが使われていて、見ているだけでワクワクする最近流行のデザインですね。
ゴシック体や明朝体など文章を読ませるための一般的なフォントと違い、フォントの魅力そのものが楽しめるので、フォント好きの私は文字選びに苦労しました(笑)

また「中央揃え」で一見ただ並べているように見えますが、中心を示す●点が中心のラインをずれている物があるのがわかるでしょうか?全く違うフォントを並べつつ、四角いガイドラインの中に綺麗に収まるようにフォントサイズや「文字詰め」で調整してあります。

ここに限らず、ガイドラインを意識して「整えられるところはとことん整える」を優先すると統一感のあるすっきりしたデザインになります。

まだまだ使えるフリーフォント

とりあえずフリーフォントの大まかな説明と、ポスターを使っての使用例をいくつかご紹介しました。

この記事を書くにあたり、恐らく一番使われるであろう「Word」や「Excel」でどんな事ができるのかを色々と調べましたが、文字の「揃え」はもちろん「文字詰め」もある程度できると判断しました。
今回は触れていませんが、文字を曲線状に並べたり変形させたりもできるようですので、プロのツールがなくても、簡単に手軽に十分楽しめると思います。

KORUN design

この画像の中身は全てフリーフォントでできています。
今回触れなかった「イラスト」タイプのフリーフォントや「装飾」タイプ等、まだまだ皆さんに知ってもらいたい事があります!

年賀状やバースディカード等、飾るだけではない実用的なものへの応用や、もちろんステンシルなどの紙物だけでない立体物への活用法も考えていますので、また次の記事でフォントマニアの布教をしたいと思います(笑)

最後に…

KORUN design

こんな文章だらけの記事に、ここまで付いてきて下さってありがとうございましたm(_ _)m

私なりにこれまでの経験と知識をまとめようと必死でしたが、昔から「言葉の引き算」がとにかく苦手で、簡潔に分かりやすく説明するのが下手なので、途中書きかけで放置したり頭から書き直したりして必要以上に時間をかけてしまいました(><)

フリーフォントは便利なツールですが、デザインに携わるプロの端くれとして「著作権」の部分は絶対に外せないところだったので、長くなってしまい申し訳ありません。ほんの少しですが「基本のき」をある程度かけたので、次からはもうちょっと本来の目的である「フォント活用法」について書けると思いますので、興味がありましたらまたよろしくお願いいたします。

※ご同業の方・類似の職の方等、間違いなどのご指摘ありましたら速やかに修正・訂正しますのでご一報下さると助かりますm(_ _)m

フリーフォントの著作権は制作者にあります!権利を逸脱した勝手な利用は絶対にダメですよ!

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DTPデザイナーの主婦。とにかく「作る」事が趣味。その時のマイブームで家具でも服でも、とにかく何から何まで作ります。実用性重視なので、胸を張ってお見せ出来るよう…

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