失敗しない保育園選びを！「保育園見学」の＜ポイント＞と＜注意点＞

＜保育園見学のポイントの前に＞見学の意義とは？

我が子が1日の多くを過ごすことになる保育園。ひと口に認可保育園や認可外保育園といっても設備や運営方法には大きな違いがあるんです。立地だけで選んでは希望通りの保育が受けられず後で後悔するかもしれません。申請する際の希望順位を決めておくためにも早めに見学を済ませましょう。

初めて保育園に預けるときは、親も子も不安になるもの。事前に見学して先生にいろいろと気になることを質問しておきましょう。準備を整えておくことで安心して預けられますね。

また、見学をしないと申込めない保育園もあるようなので、事前の確認をしっかりしておきましょう。

【保育園の見学ポイント1】施設・設備

＜セキュリティ面＞

□子どもたちが過ごす部屋や調理室が安全で清潔であるか
（古い設備でもきちんと整理整頓され掃除されているかどうかが重要です）

□それぞれの年齢ごとに十分なスペースが用意されているか

□室内は安全に配慮された作りになっているか

□災害が起こった際の避難路は確保されているか

□部外者が自由に入ることのできる作りになっていないか


＜立地や所要時間＞

□送迎時に自転車やベビーカーを止めておけるスペースはあるか
　（ない場合は別で駐輪スペースの確保やベビーカー以外での通園方法を検討する必要があります）

□車での送迎は可能か
　（急なお迎えや大雨のときに車が便利な場合もあるので、確認しておくといいでしょう）

【保育園の見学ポイント2】保育の先生、事務員

□先生方や事務員さんの人柄や先生同士の関係はどうか

先生方や事務員さんの人柄が良く、先生同士の信頼関係が築けていると安心です。見学時に先生方や事務員さんが笑顔で挨拶してくれるか、先生たちの会話の様子などもチェックしましょう。


□人手は足りているか

認可保育園では子どもの人数に対して先生の人数の配置基準が決まっていますが、園によってはより手厚い保育をするために多めの配置をしている場合もあるようです。また配置基準を満たしていても、十分な対応ができていないケースもあるかもしれません。保育時間に見学できた場合には保育の様子をよく観察しましょう。


□保育の方針はどのようになっているか

保育園から説明してくれることも多いですが、より詳細を知りたい場合には案内してくれる先生に質問してみましょう。納得できる回答が得られるかどうかが大きなポイントです。


□保育の先生は子どもたちに愛情をもって接しているか

保育の先生と子どもたちの関わりを観察しましょう。泣いている子やわがままを言っている子にきちんと先生が向き合っているか、乱暴な扱いをしていないかなどが重要なポイントです。お昼寝中の見学の場合にはチェックできないので先生に質問をして確認するのもいいかもしれません。

【保育園の見学ポイント3】園での活動について

□外遊びの時間を毎日十分に確保しているか

園庭が狭くても毎日公園に連れて行ってくれる園もあります。実際にどのように活動しているのかを確認しておきましょう。また夏は水遊びなど季節ごとに違った活動をしているかも確認しておくといいでしょう。

□おもちゃや絵本などが十分に揃っているか

□雨の日も十分に身体を動かせる環境があるか

【保育園の見学ポイント4】給食について

□給食はあるか

園内に調理室があって給食を提供してくれる園、保護者がお弁当を用意する園、園からお弁当を外注している園などさまざまなスタイルがあるようです。


□給食の内容は年齢ごとに栄養バランスの取れた望ましいものになっているか

給食の献立表や当日のメニューが掲示されている園もあります。確認させてもらいましょう。


□アレルギー対応をしてくれるか

給食において、アレルギー対応をしてくれるかも大きなポイントです。園によっては除去食の用意ははもちろん、机や食器を変えてどの保育の先生がついてもアレルギーのある子だとわかるような工夫をしている場合もあるようです。また、調理方法なども確認しておくと安心ですね。

【保育園の見学ポイント5】保育時間などその他のチェックポイント

□保育時間はどうなっているか

パパやママの勤務時間を考えて無理のない保育時間で預かってもらえるかどうかを確認しましょう。また急な残業などの場合に延長保育を受け付けてくれるかどうか、補食はあるか、土日勤務がある場合には預かってもらえるかどうかも重要なポイントです。


□保育料金はどうなっているか

認可保育園では自治体ごとに料金が決まっていますが、PTA会費やおむつ代、おむつの処理費などを別途徴収する園もあるようです。


□保護者参加の行事がどれくらいあるか

遠足やお遊戯会など保護者が参加する行事がどれくらいあるか、平日に休みを取って参加する必要があるかも確認しておきましょう。


□日々の持ち物はどんな内容か

どの園でもオムツ、着替え、シーツなど登園の際に持参する荷物があるはずです。何が必要か、その記名方法なども確認しておきましょう。保育園指定の手作りグッズがある際にはいつまでにどんなものを準備するのか聞いておくと入園が決まってから慌てずにすみますね。


□呼び出しや休みの基準はどうなっているか

子どもが保育園で体調を崩した場合、どのような場合に保護者に呼び出しがあるかを確認しておきましょう。園によっては高熱の翌日や嘔吐の翌日は登園できないと定めている場合もあるようです。

【保育園の見学ポイント6】 入園の基準・優先など

□入園の基準・優先などはどうなっているか

認可保育園は、自治体によりさまざまな区分で調整点数を算出することで決められることがほとんどです。
それ以外の園では、園自体で入園基準（優先基準）を設けていることも多いので、事前に確認しておきましょう。

予約申し込み順、兄弟入所中の家庭が優先など独自の基準を設けているようです。

＜保育園見学の注意点＞態度や質問には気を付けましょう

見学時や見学予約の際の電話の態度によっては、園側に悪い印象を持たれる可能性もありますので、自分も丁寧な対応を心掛けましょう。

・ホームページで情報を掲載している保育園の場合は、事前に目を通しておき、記載されていることなどの質問は控え、忙しい保育園側の保育士さん（職員さん）の迷惑にならないようにしましょう。

・他の保育園と比較するような形での質問は避けましょう。

・質問事項などは、事前にメモでまとめておきましょう。

・見学申し込みの電話予約の際も、忙しそうな時間帯は避けるようにしましょう。電話をかけた際に忙しそうな場合は、かけてよい時間帯を教えてもらいましょう。

おわりに

このほか、気になることは見学の際に聞いておきましょう。英語やスポーツ、リトミックなど教育に熱心な園もあるので興味がある方は聞いておくといいですね。余裕があれば晴れの日、雨の日、行事のときなどに何度か見学に行って保育の様子を見ておくと安心です。

入園申込み直前だとけ見学の予約がいっぱいで見学できない、なんてこともあるので注意が必要です。早めの見学をおすすめします。最近は、妊娠が分かってすぐに見学・申し込みをする方も増えているそうです。

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