ダイニングキッチンが中心のカフェスタイルハウス

タイコーの分譲地HOBITTOの中に建築した「出窓ベンチのある家」。専有敷地約88㎡(26.6坪)と狭小敷地。この限られた建築面積の中、どのように日射を確保し限られたスペースで快適な空間をどうつくっていくのか?またまた難題ですが、タイコー的解釈で挑んだのがこのお家です。

建物の造形はやはりシンプルなキューブから削り取る形で構成していきました。間口は3間(5.46m)としっかりと確保できているので、バルコニーに関してはドンと2Fの東側に配置。2Fのリビングの開口部については大きく設置したいものの、実際に大きな掃出しを設けても
1)接道面に近いのでプライバシーを気にして実際は日中のほとんどカーテンを閉めてしまう
2)駐車場の前なのでとまっている間はそれほど大きくても意味がない
3)便利そうなイメージもあるが現実にリビングからの掃出しで外から出入りすることはほとんどない
4)外観正面に掃出しを見える感じで取り付けるとどうしても外観の「顔」が一般的なものになる
5)リビングに掃出しを取るとサッシの前には何も置けなくなるのでレイアウトのバリエーションが減る
とたくさんのデメリットもあることから、掃出し窓に変わる新しい窓の提案を特徴あるワンポイントとしてタイコー的に考える事にしました。

まず考えたのが「出窓」です。一般的には出窓は外側に飛び出すことが多いのですが、腰ぐらいの高さで出窓をつくると「物置のような出窓」になってしまいがち…。カウンターとしての機能だけでは広さも感じにくくもったいない…。
そこで今回は
A)低く設置することで視覚的に広がりを確保しつつベンチとしても使えるようにする
B)外に飛びだすのではなく、内側に囲う形で飛び出させ特別な場所としての印象を強める
という特徴的な「出窓ベンチ」を作りこみました。

ちょっとしたことなのですが、家のコンセプトのナチュラルなインテリアと溶け込みとっても雰囲気のいい空間ができあがりました。どの角度から見ても絵になる空間をとことん考えたプロポーションがきまる家いかがでしょうか?

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東向きの家であることから東側の窓を基本的に大きくとっています。
壁天井を白で統一し、フロアを明るめのオーク無垢材を使用してとりこんでからの光の拡散を狙っているのも特徴です。

直射の南からの日射は狭小ということもあり建物形状で凸凹をつくって光を1Fまで届けるのがセオリーですが、今回は建築面積の兼ね合いで不可能だったため、家と家との間を反射して差し込む光をより効率的に取り込むために南の窓は取り付け位置を高く設定しています。
また家の間を抜ける風を効率的につかむために縦すべりのウィンドキャッチャー窓を採用し、小さな窓でもしっかりと風をとりこめるように家全体で自然エネルギーの利用を考えています。

リビングにはアクセントにブルーのソファを持ってきました。
また、出窓ベンチに腰掛けることもできます。
ちょっとしたディスプレイスペースにもなりおしゃれですね。
まるでカフェみたいなダイニングキッチン。周囲を囲まれながらも開放的な空間に仕上がっています。収納棚は上を見せる収納、下を見せない収納とし、うまく使い分けています。
ダイニングのペンダントライト。家具に木を取り入れると心も落ち着きます。
家の各所にグリーンを置くことで緑のある暮らしが実現できます。
お手入れが大変だと感じるかもしれませんが、インテリアに置くぐらいなら最近ではフェイクグリーンのクオリティもすごいです。
キッチンに立つと、リビング空間を見通せます。
小さなお子さんがいても安心ですし、料理中も家族の存在を感じることが出来ます。
階段をただ二階に登るだけのものにしてしまってはもったいないですよね。
こんな風に蹴込板にクロスを貼るだけでただ上に行くだけでも気分が良くなっちゃいそうです。
将来区切ることのできる子供部屋。
お気に入りのファブリックで自分らしい空間を作ることが出来ます。
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