冷蔵庫やテレビの消費電力計算してる?定格消費電力や年間消費電力量についても解説

電気料金は、「消費電力×使用時間」の計算式で算出される「消費電力量」を根拠に算出されるのを知っていますか? 消費電力とは、電気機器を動かすために使われる電力の大きさのこと。家電のラベルやカタログには、定格消費電力や年間消費電力量といった形で消費電力が記載されていることも。

これらの消費電力から1カ月分の消費電力量を算出し、それに電力量料金単価をかけて基本料金などを加えれば、1カ月間の電気料金が計算できます。記事を参考に、冷蔵庫やテレビなど家電製品の電気料金を見直して、節約へと繋げてみませんか?

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消費電力・消費電力量とは? 家電ごとの消費電力目安もご紹介

消費電力とは、電気機器を動かす際に使われる電力の大きさを指します。単位はW(ワット)やkW(キロワット)などです。なお1,000W=1kWと換算されます。

この電力の大きさで、実際に使われた電力の量が消費電力量です。消費電力量はWh(ワット時)やkWh(キロワット時)という単位で表します。消費電力量を算出する計算式は以下です。

・消費電力量=消費電力×使用時間

たとえば60Wと書かれてある白熱電球は、消費電力が60Wであることを意味しています。つまりこの電球をオンにするためには60Wの電力が使われるという意味です。この白熱電球を5時間使ったときの消費電力量は以下の計算式から算出できます。

・60W×5時間=300Wh

白熱電球以外にも、家電などの電気機器のラベルやカタログには、その機器を動かすための消費電力が記載されています。以下はおもな家電の消費電力の目安です。

ただし、家電の大きさや型のほか、計算方法によって消費電力の値は異なることがありますので、あくまで参考としてください。

◼︎冷蔵庫(「年間消費電力量」の項目も参照)

・140リットル以下:48W
・141~200リットル:50W
・201~250リットル:58W
・251~300リットル:62W
・301~350リットル:64W
・351~400リットル:56W
・401~450リットル:60W
・451~500リットル:58W
・501リットル以上:64W


◼︎エアコン

・6~9畳用:355W
・7~10畳用:508W
・8~12畳用:599W
・10~15畳用:745W
・11~17畳用:905W
・14~21畳用:1,220W
・15~23畳用:1,730W
・17~26畳用:1,890W
・20~30畳用:2,490W

以上を見てみると、よく電気を使う家電、思ったほど電気を使わない家電などが比較できますよね。アイロンやドライヤーなど、小さいのに多くの電力を使う家電に驚いた人もいるのではないでしょうか。

◼︎ドライヤー:800~1200W

◼︎アイロン:1,200W(「定格消費電力」の項目も参照)

◼︎電子レンジ:1,300W

◼︎掃除機:1200W(「定格消費電力」の項目も参照)

◼︎IH調理器(卓上):1,200W

◼︎コタツ:600W

◼︎食洗器:1,300W

◼︎ホットカーペット:500~800W(「定格消費電力」の項目も参照)

◼︎炊飯器:300~700W

◼︎加湿器:300~500W

◼︎液晶テレビ(32型):150W

◼︎プラズマテレビ(32型):240W

◼︎洗濯機:500W

◼︎洗濯機(乾燥機能):800~1000W

◼︎デスクトップPC:150~300W

◼︎ノートPC :50~150W

ラベルにある「定格消費電力」って?

家電のラベルやカタログで消費電力を調べてみると、単に「消費電力」と書かれているのではなく「定格消費電力」と書かれている場合が多いことに気づくかと思います。

定格消費電力とは、その電気機器を安全な範囲内で最大限使用した際に消費する電力の大きさのことです。実際の消費電力は一般的に、定格消費電力の90%程度になるよう設定されています。これは安全のため、供給電圧が最大限になった場合でも家電の定格消費電力を超えないようにされていることが理由です。

以下で、家電のタイプごとに定格消費電力と消費電力の関係を詳しく見ていきましょう。

「オン/オフ」のみの家電

電球など「オン」または「オフ」しかない家電における消費電力の目安は、先述したとおり、定格消費電力の90%程度です。たとえば定格消費電力が60Wの電球の場合、60W×0.9=54Wが実際の消費電力の目安になります。

タイマー機能のみの家電

単純な電子レンジやオーブントースターなど、タイマー機能のみの家電についても、実際の消費電力は定格消費電力の90%程度です。たとえば定格消費電力1000Wのオーブントースターであれば、実際の消費電力は約900Wの計算になります。

「切/弱/強」といったスイッチがついた家電

ドライヤーなど強弱の調節ができる家電製品のラベルなどには、「定格消費電力:700W、強:700W、弱:300W」といった表記が見られます。この場合の実際の消費電力は以下のように考えましょう。

・強モードを使った場合の消費電力目安=700×0.9=630W

・弱モードを使った場合の消費電力目安=300×0.9=270W

サーモスタット機能のついた家電

サーモスタットとは、一定の温度を保つために自動的に温度を調節する機能のことです。たとえばアイロンやコタツなどにはサーモスタットがついています。

アイロンを例として仕組みを見てみましょう。アイロンの「高」モードは約200度の設定です。スイッチをオンにすると過熱を開始し、200度に達すると自動でスイッチがオフになります。さらに温度が200度を下回るとまた自動でスイッチがオンになる仕組みです。

このような家電の場合は、どのように消費電力を計算すればよいのでしょうか。ホットカーペットを例に考えてみましょう。「強」モードが700W、「弱」モード300W、定格消費電力700Wの場合、30分間の平均消費電力は以下のように計算できます。

《強モードの場合》

・定格消費電力700Wでスイッチオン→実際の消費電力は約630W

・一定の温度に達したらスイッチオフ→実際の消費電力は0W

・→30分間の消費電力の平均は630Wの約3割~5割→約189~315W

《弱モードの場合》

・定格消費電力300Wでスイッチオン→実際の消費電力は約270W

・一定の温度に達したらスイッチオフ→実際の消費電力は0W

・→30分間の消費電力の平均は270Wの約3割~5割→約81~135W

実際の消費電力は、表記されている定格消費電力の半分以下になる場合もあるとわかります。

2種類の定格消費電力が併記されている家電

たとえば冷蔵庫には、以下のように記載されていることがあります。

・定格消費電力 電動機:90W 電熱装置:200W

「電動機」の部分は普段の最大消費電力を指し、「電熱装置」の部分は霜取り運転をする際の最大消費電力を指します。

なお冷蔵庫の場合は、後述する「年間消費電力」の記載を目安にしたほうが正確な電力量が出ることもあります。

定格消費電力の記載がない家電

家電製品の中には、定格消費電力の記載がない家電もあります。

たとえば掃除機などは、カタログに「消費電力:1000W~300W」などとかなり幅を持って記載してあることがあります。これは掃除機が、使い方によって消費電力が大きく変わる家電であるためです。

たとえば集塵部分にほこりがたまった状態で「強」モードの運転をした場合は消費電力1000W程度、集塵部分を掃除してモーターの負荷を軽くした状態で「弱」モードの運転をした場合は消費電力300W程度になるというように解釈しましょう。

発電の負荷をできるだけかからないように使うことが、特に消費電力を抑えるポイントになる家電といえます。計算の際には、普段の使用方法を振り返り、記載されている消費電力の範囲内で計算しましょう。

温度設定や気温との関係によって消費電力が変わるエアコンも、定格消費電力の記載がないことが一般的です。たとえば、以下のように記載されています。

・消費電力:1,200W~150W(700W)

括弧内は平均値を表しています。計算の際には、仮に平均値を使って計算するとやりやすいでしょう。

テレビやパソコンも、ディスプレイの明るさやステレオの音量によって消費電力が変わるため、定格消費電力の記載がない場合があります。消費電力の目安値や、後述する年間消費電力の値を使って計算するようにしましょう。

テレビや冷蔵庫にある「年間消費電力」って?

年間消費電力は、ある家電製品を1年間使った場合の電力量のことです。たとえば冷蔵庫は、扉を開閉する回数や時間によって瞬間の消費電力が異なってくるため、年間消費電力を目安として表示しています。

また待機電力も計算しないといけないテレビのような家電についても、年間消費電力が記載されている傾向があります。

年間消費電力は、その家電が実際に使われている状況に近い条件になる基準で計算されています。メーカーが異なっていても、測定基準は一定です。

年間消費電力の値を使って他の家電と消費電力を比較する際には、以下のように計算します。

・消費電力の目安=年間消費電力×1,000÷365日÷24時間

この計算式で、1時間当たりの消費電力量目安が出るため、定格消費電力などで消費電力の目安が記載されている家電と比較できるようになります。

1カ月の電気料金を計算してみよう!

実際に1カ月の電気料金を、家電の消費電力から計算してみましょう。以下で1カ月を30日とした場合の例をご紹介します。

【1】自宅にある電気製品とその消費電力、使用頻度を列挙して消費電力量を計算する

《具体例》

・冷蔵庫:417kWh/年(年間消費電力量)

消費電力の目安は、
417kWh×1,000÷365日÷24時間≒48Wh

1日24時間30日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
48Wh×24時間×30日=34,560Wh


・電子レンジ:1,100W(定格消費電力)

実際の消費電力目安は9割の990W

1日10分、30日使用するので、
990W÷6×30日=4,950Wh


・炊飯器:570W(消費電力)

1日1時間、30日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
570W×1時間×30日=17,100Wh


・液晶テレビ(65型):326kWh

消費電力の目安は、
326kWh×1,000÷365日÷24時間≒37Wh

1日4時間、30日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
37Wh×4時間×30日=4,440Wh

・エアコン:平均700W

1日12時間、30日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
700W×12時間×30日=252,000Wh


・デスクトップパソコン:155W(定格消費電力)

実際の消費電力目安は9割で約140W

1日3時間、30日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
140W×3時間×30日=12,600Wh


・掃除機:1,000W~300W(消費電力)

実際は「強」モードで、毎回メンテナンスをしながら使うため、消費電力目安は800Wと試算月4回、1回30分使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
800W×0.5時間×4日=1,600Wh


・ドライヤー:定格消費電力:700W、強:700W、弱:300W

常に「強」モードで使っているため、実際の消費電力は9割の630W

1日10分、30日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
630W×÷6×30日=3,150Wh

・アイロン:1,200W(定格消費電力)

実際の消費電力目安は30分間で
1,200W×0.3=360W程度

1回10分、15日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
360W÷3×15日=1,800Wh


・洗濯機:500W

1回30分、15日使用するので、1カ月間で使われる消費電力量は、
500W×0.5時間×15日=3,750Wh

【2】【1】の合計を1,000で割って、1カ月の消費電力量(kWh)を出す

(34,560+4,950+17,100+4,440+252,000+12,600+1,600+3,150+1,800+3,750)÷1,000≒336kWh

【3】電力量料金単価に【2】で出た消費電力量をかける

ある送配電事業者の従量電灯プランの場合、使用量が300kWを超えた際の電力量料金単価は30.02円/kWhなので、
336×30.02=10,086円

なお電力料金単価は三段階料金制が採用されていることが多く、電気の使用量によって三段階に変化します。利用している送配電事業者の料金プランを確認してみましょう。

【4】基本料金などを加算して電気料金の合計を出す

ある地域における送配電業者の従量電灯プランの場合、
基本料金が421.20円、燃料費調整単価が4.61円/kWh、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価が1.58円/kWhなので、

10,086円+421.20円+(4.61+1.58)×336kWh≒12,587円

基本料金は電気料金プランである契約種別によって異なります。また燃料費調整単価は地域によって異なり、送配電事業者のホームページや使用量明細に記載してあります。再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は年度ごとに決まり、全国一律です。

以上の計算で試算額が出ました。1カ月の電気料金試算額は12,587円です。

まとめ

今回は、電気料金を消費電力から計算する方法についてご紹介しました。実際に計算してみると、電気料金に全体に対してどの家電が多くの割合を占めているかがわかりますよね。消費電力を見直すことは、電気料金の節約の第一歩です。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ自宅の電気料金を試算してみてはいかがでしょうか。意外な無駄遣いが見つかるかもしれませんよ!

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