キズやはがれのある古いフローリングの上に、無垢杉の床材を上貼りして簡単リフォーム

キズついて古くなったフローリング床の上に直接、ブロックタイプの快適杉フロアー「やすら樹」を上貼りして、簡単にリフォームする施工例をご紹介します。

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ヤマシタデザイン事務所/株式会社ティ・エス・シー mukuyukazai.jp

多くのフローリングの床材は、基盤材の表面に薄い表面材を貼った合板タイプのものが使われています。そのため日常的に椅子のキャスターなどで、フローリング床の上をこすったりすることで、表面をキズつけたり、表面をはがしてしまったりすることが多くあります。

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ブロックタイプ床材「やすら樹」を上貼りする手順

「やすら樹」床リフォームの手順としては、次の作業で行います。

1.部屋の床面を計測する(入り口やクローゼットの凹みも正確に計測する)
2.計測した寸法とブロックの配置イメージなどをメモしておく
3.部屋の計測寸法から、必要な床材の枚数を算出する
4.床材に塗装する場合は、ブロックごとに塗装し乾燥させておく
5.床の角から順に、ブロックを仮置きしてみる(カラーブロックの配置を決める)
6.フローリング施工

まず最初にリフォームする部屋の床の広さを測ります。部屋のそれぞれ長辺と短辺の長さを、「やすら樹」の寸法の30.3cmで割り算し、長辺と短辺に必要な「やすら樹」の枚数を算出します。さらにその長辺と短辺に必要な枚数をかけ算して、床に必要な合計枚数を割り出します。

部屋の入り口やクローゼットなど床面が変形して張り出したり、柱で食い込んでいる場合もその寸法を測り、正確に必要な数を算出しておきます。

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「やすら樹」は30.3センチ角のブロックタイプですので、杉材の木目の配置を交互に向きを変えたりずらしたりして、木目のパターンを自由にレイアウトすることができます。

また、塗装したブロックを配置することで、より多彩なデザインで配置することもできます。簡単なメモ程度でもよいので並べ方のイメージを書き留めておくと、施工の時にブロックの配置を迷わず作業がはかどります。

「やすら樹」を塗装して施工する場合、施工前に塗装しておき、塗料が完全に乾燥してから施工していただくようお薦めしています。特に自然塗料の場合は乾きが遅いので、施工前に塗装しておくことを強くお薦めしています。

STEP1. 部屋の隅から壁に沿って「やすら樹」を並べていきます

家具などは全て移動しておき、部屋の一角を基点にして短辺、長辺それぞれ壁にそって「やすら樹」を配置していきます。最初は軽く置いておく感じで並べておきます。

壁際を並べ終わったらブロックのレイアウトを確認しながら、サネ材を左右前後に挟み込みながら「やすら樹」をつなげていきます。このとき左右前後のラインがズレないように、一枚一枚慎重につないで配置していきます。

サネ材がはめ込みにくい場合は、サネ材の巾を少し削ってはめ込でいきます。また、サネ材の長さを少し短く切断して、「やすら樹」はめ込んでもつなぎ合わせの強度は問題ありません。

STEP2. 壁ぎわの足りないブロック分の巾を計ります

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部屋のもう一方の長辺と短辺まで配置できたら、壁際の不足しているブロック分の巾を正確に計ります。

計測した寸法の巾にはめ込むよう、必要な枚数の「やすら樹」を電動ノコやジグソーなどで切断します。「やすら樹」は三層構造ですが、三層とも無垢の杉材ですので、手ノコでも容易に切断することができます。

STEP3. 「やすら樹」を入り口やクローゼットの間口まで敷きつめます

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クローゼットなどのドアを外しておき、部屋の変形した部分にも「やすら樹」を敷きつめていきます。柱の角やドアストッパー取り付け穴などは、その都度、計測して「やすら樹」を角きり切断し、穴あけなどの加工をしてはめ込みます。

STEP4. 入り口の端に巾木をあてて段差をなくします

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杉の無垢材の方向を交互に重ねた三層構造の「やすら樹」は、歪みや反り・割れといった無垢材の弱点を解消した床材ですが、このように5mmの無垢材を三層に重ねているため15mmの厚さがあります。

そのため、部屋の入り口など「やすら樹」を設置した床の端部分では15mmの段差が生じます。特に部屋の入り口など人が通る個所の段差は、ほんの少しでもつまづきの原因になりますので、必ず傾斜のついた巾木などを取り付けることで段差をなくしておきます。

STEP5. 家具をもとにの場所に戻してリフォーム完成

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これで、自然塗料で塗装されたカラータイルのカジュアルなアクセントと、無垢杉の香りがする“快適杉フロアー”の完成です。

今回紹介した床リフォームの例は、既存のフローリング材の上に直接「やすら樹」を設置した施工例でした。このように既存のフローリングを撤去せず、釘打ちや接着剤などで固定せず「やすら樹」を置くだけの場合、前準備さえしっかりしていれば、6〜12畳の広さでは一人で作業しても、約半日程度の時間で完成できます。

また、このリフォーム例のように、「やすら樹」を既存の床の上に設置している場合では、大きなキズや割れてしまった時、そのキズのついたブロックだけ取り替えることができるので、修復も容易にできます。

この無垢集成材ブロック床材「やすら樹」は、一枚一枚の歪みや反り・割れに強い独自の三層構造と、前後左右をサネ材でしっかり固定する施工方法ですので、既存の床さえしっかりしていれば、人の重みで軋んだり歪んだりすることはまずありません。

◎快適杉フロアー「やすら樹」による床リフォームの仕様

1.部屋の床面広さ:6.4畳(10.6㎡=3.2坪)
2.使用した「やすら樹」の合計枚数:114枚
・クリア塗装した枚数:98枚
・自然素材塗装した枚数:16枚(グリーン:3枚、ブルー:4枚、レッド:3枚、ブラウン:3枚、ホワイト:3枚)
3.自然素材塗装カラーの製品名:(株)シオン U-OIL(自然塗料)
4.施工に要した時間:約3時間(施工人員2名)

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