団地を原状復帰できるDIYでプチリノベーション☆JKK東京×SWAROコラボ企画!

美人DIYクリエイター”SWARO”さんがあのJKK東京(東京都住宅供給公社)とコラボレーション!するということで我がLIMIAが密着取材。昔ながらの団地の一室がSWAROさんの手によってガラリと生まれ変わる様をレポートしてきました!

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JKK東京
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JKK東京の団地を好きなだけSWARO流にアレンジしちゃうのだ。

インテリア実例共有サイト「Roomclip」をはじめ、いまやTVや雑誌、ウェブで引っ張りだこ! もちろん我がLIMIA記事でも度々登場してくれているカリスマDIYクリエイター、SWAROさん。最近では様々な企業さんとのコラボ企画を手掛けることも多いそうです。そんな中、なんとJKK東京とのコラボ企画が持ち上がったとの事。なんでも築46年の町田木曽団地の一室をSWARO流にフルDIYでリノベーションするというもので、もちろん原状復帰が条件というなかなかハードルが高いモノ。SWAROさん曰く、

「JKK東京さんとのコラボは始めてではないのでその大変さはわかっていますが(笑)、一室を全て自由にDIYで作り込めるというのはクリエイターにとってはとっても魅力的ですね。もちろん今回も喜んでお引き受けしました」

SWARO(スワロ)
いまや様々な媒体で話題を集めているインテリアDIYクリエイターの中でも注目の存在。自身で製作するDIYプロダクトを販売するショップ、S.W.R-vintage alphabetも展開。Roomclipや我がLIMIAでも日々のDIYネタを更新中です!

というわけで我々もせっかくだからと密着取材させていただきます! ということでSWAROさんといえば「男前インダストリアル」のイメージがありますが、今回もその方向性のテイストで?

「いえ、私のイメージど真ん中のインダストリアルスタイルは以前やったJKK東京さんの企画でやってしまったので、今回は私のイメージがガラリと変わるようなスタイルをあえてやってみたいなと考えています。かなり意外に感じるかもしれませんよ(笑)」

SWARO'sイメージが180度変わる!? 今回のテーマは”ボヘミアンスタイル”

密着取材と言いながら、まずは完成形を見て頂きたい! SWAROさんが言っていた「イメージが変わる」どころか同じ人が手掛けたとは思えないぐらいのイメージの激変振りなのですが…。いつものSWAROさんのイメージにある、特徴的なダークな色使いでは無く、今回は徹底してホワイトカラーにシャビーなウッド使いのみで終始した明るい室内。スチールや配管などを活用するハードな印象は微塵もなく、変わって布や毛糸を効果的に使った柔らかい印象…確かにまったく違います。

「全然違いますよね(笑)。 コンセプトは「自由な民」を意味する”ボヘミアンスタイル”です。ジプシーとかキャバンなど、行きたい時に行く、住みたい所に住む、そんな自然と一体化している民族をイメージしています。だからインダストリアルのような人工物ではなくて布や木など、自然のものだけで基本的には構成しています。特に清潔感のある「白」を一貫したテーマとして使いたかったのでエジプトなどの砂漠の民、キャラバンなどを特に強く意識しています。例えば壁や天井を白布で覆っているのも、キャラバンのテントをイメージしているところもありますね」

なるほど、今までは人の手で作られた人工物、つまり工業製品やアルファベットをイメージソースにしていたのが、今回は逆に自然が造り出したもの、自然と一体化しているもののイメージで作ってみたわけですね。確かに理屈的にも180°違います。

Befor→Afterで仕上がりの変化を見てみよう

今回プチリノベした部屋は6帖と4.5帖の二間に独立したキッチン&水まわりというシンプルな間取り。その中で6帖と4.5帖の二間のみをリノベーションしたとのこと。施工前と施工後を並べて見てましょう。

After(右側6帖)

広い壁面のあるこちらの6帖にはその広い壁沿いにラダーシェルフを製作して設置。ボヘミアン調を感じさせる流木のオブジェもSWAROさん自ら拾ってきて処理したものなのだそうです。

Befor(右側6帖)

こちらが施工前。一般的な昭和の団地のお部屋ですね。施工後を見れば分かりますが、製作家具だけでなく、壁や天井も白で統一することで見違えるように変化しています。ちなみにこの時点で既にフロアカーペットが敷かれた状態。本当は畳です。

After(左側4.5帖)

こちら側の部屋はベッドルームに。存在感のあるベッドは実はマットレスにウッドパネルを組み合わせただけなのです。

Before(左側4.5帖)

なんの変哲もないお部屋です。これが上の画像のようになるんですからDIYって侮れませんよね。

予算は20万円、まずはお買い物から作業はスタート!

今回の予算は20万円(ソファなどは除く)。その金額の中でDIYで使用する資材をホームセンターで購入。他、小物や布ものなどはSWAROさんが持ち込んだものもありますが、その他の食器や小物、ラグマットや腰掛け、ろうそくなどはニトリで購入。まずはどんなものをどれだけ作るか、を簡単な設計図に起こし、それを基に材料を購入していきました。

製作する家具や配置、内装をどのようにするか、をイメージしたものをラフ画にします。これを基に具体的なアイデアを練っていくわけですね。
SWAROさん、普段はかなり高度なDIYも行っていますが、今回は基本的にニトリやイケア、100均、ホームセンターで手に入るものを上手に活用して作っていったそうです。

さてお買い物が終わったら早速作業スタートです。今回は我々取材班2名(若い方のアラフォーと若くない方のアラフォー)も要所要所でお手伝い。結構な大物も製作予定なので女性一人じゃさすがに厳しいですからね。

使用する工具類。木工がメインになるので電動ドリルや電動丸ノコは必須。そネジ類や塗料、そしてガスバーナーがあるのが今回のポイント。なぜかは読み進めていけば分かりますよ。
さて材料も道具も揃ったし、早速始めますか!モードのSWAROさん。今回は付きっきりではなかったので施工を始めてから2週間程掛かったそうですが、付きっきりでやれば4日間程度の作業量だったそうです。

角材と集成材で「ラダーシェルフ」を製作

さていきなりメインイベント!というわけではないですが、今回一番の大物となったのがこの「ラダーシェルフ」。ラダー(ハシゴ)のように見える部分は全て角材で製作し、天板で二脚繋げることでシェルフとしています。ちなみに今回のウッドアイテム全般を通じてのテーマは、徹底したシャビー感。黒ずんだような色合いや欠けてボロボロになったかのような風合いがポイント。そんな、どこからか拾ってきた古材の切れ端のような雰囲気を出すために色々工夫しています。

使用する材料はホワイトウッドの角材1820mmを10本と300mmにあらかじめカットしたもの20本。そして天板用のパイン集成材2枚。この材料は他のラダーにも使用するため多めに購入しています。
まず角材をカットし縦木と横木を組み、ラダーのベースとなるものを作ります。その後カッターなどでわざと削ったり傷を付けたのち、サンダーやヤスリなどで軽く馴らします。その上でウォルナット色にオーク色を少し混ぜて水で薄めたオイルステインで塗装します。これでボロボロの古材の風合いを出すのです。
塗装が乾いたら上部に蝶番を取り付けて脚立状態にします。その後は同じように塗装を施した長い集成材と1/4材を天板として取り付ければ完成です。力仕事は我々に任せてくださいよ!

超オススメ! ”すのこ”を使って焦げ目付きトロリーテーブル

さてさて今回の目玉第二弾がコチラ。DIYアイテムとして今後人気が出そうな車輪付きのテーブル「トロリーテーブル」も作っちゃいましょう! さすがは常にアンテナを張り巡らせているSWAROさんならではのチョイスです。しかもシャビーな雰囲気をグッと高めるために更にもう一工夫。なんと道具紹介で登場したガスバーナーを使って木を炙って焦げさせて独特の風合いを造り出そうというワケです。バーナーフィニッシュ、なんて呼ばれてたりもしますが、これはかなりオススメです! 仕上がりがかなりカッコいいのは見て分かりますよね。しかも安全に気をつけさえすればやり方は火で炙るだけ。「男前DIY」SWAROさんの面目躍如といったところですね。(※バーナーを使用した作業は室外で、かつ安全な状態で行いました。水や消火器の準備が必須です。)

材料はすのこ2つに横板用の1×4材、そして車輪が3組。あとはあて木の角材を少々。たったこれだけなのです。これで上の画像のようなカッコいいトロリーテーブルが出来ちゃうのです。
まずは裏面に車輪を固定する為のあて木をします。次に2枚のすのこの裏と裏を合わせて横板で繋ぎます。その後、一旦外に運び出し、安全面に気をつけながらガスバーナーで適当に炙って焦げを作っていきます。更に先ほども使用したオイルステインを塗って乾いたら車輪を付けて完成。ね、簡単でしょ?

白を徹底するために木の部分は全て白いマスキングテープを貼り込む

さて、今回、取材班兼お手伝いの我々が一番活躍したといえるのがこの白マスキングテープ貼り。言葉にすると地味ですが意外に大変だったんです…。さてなぜこのような事をしたかというと、前述もしましたが今回、統一感を持たせるため”白”をテーマとしています。つまりどういうことかというと元々のお部屋には柱や鴨居など、主に木が剥き出しの所が各所あるのですが、基本現状復帰で製作するために塗装ができません。ならば、というわけで白いマスキングテープをたくさん購入。白以外の部分は全てこれを貼り込んで白くしていったのでした。それにしても施工箇所がかなり多かったので疲れました…。

こういった場所が部屋の至る所にあるわけです。白にコダワルのであればこういった部分は全て白くしています。
普通にマスキングを貼る要領でいいのですが、そのまま仕上がりに直結するために、真っ直ぐ貼ることと、継ぎ目部分を目立たないように角などにするのがコツ。LIMIA編集長は意外に器用、そして凝り性なのでもの凄く時間掛けて丁寧にやっておりました。

白布を使って清潔感のあるオリジナル照明を製作

今回はお勧めネタが多いのですが、こちらもその一つ。全体を覆う白布に合わせて照明も白布を活かしたものを製作してみました。ポイントはお花などを置くための花台を骨組みとして使用している点。100円ショップのセリアで手に入れた材料です。そんな身近なものでこんなにお洒落なカタチが作れるのがいいのです。

骨組みには花台を使用。中のLED電球は今回はオレンジに光るものを用意。そして被せるための白布。
花台を2つ組み合わせて接着し、白に塗装。これだけで骨組みは完成。そして電球を固定するのは麻ひもを活用。白布に穴を空け、電球のコードを通して骨組みに被せたら、後は下の部分を麻ひもで軽く纏めるだけ。ちなみに電球は安全も考慮してLED球の電球色。

天井も壁も白布使いでラグジュアリーに

今回、実は一番活躍しているのが白布。前述している照明にも使われていたりと大活躍なのですが、一番の功績は天井や壁に使っている点なのです。特に天井は塗装することもできないし、マスキング作戦をするにしては面積が大き過ぎるので、白布作戦はまさにナイスアイデアなのでした。しかも先ほどイメージのヒントになったのはエジプトのキャラバンのテント、などと書きましたが、こうして見てみるとむしろ南仏高級リゾートホテルのラグジュアリーなベッドルームのような爽やかで清潔感のある仕上がりになっています。

使用したのは白布1ロール分と言いますから約50mほどだそうです。2間の天井2つ分に一部の壁にもかなりの量使用しています。

ホワイトを徹底! 小物や調度品なども可能な限り”白く塗れ”

写真立てや小物など、部屋に置く雑貨や調度品は、加工が可能なものはほぼホワイトに塗っています。これも白にこだわった結果なのですが。こういった細部にこだわるかどうかで、不思議な事に最終的な全体の仕上がりの善し悪しが大幅に変わってくるのです。

写真フレームやトレイなど、ニトリなどで購入した小物や雑貨はテイストがまちまち。これらに統一感を持たせるには塗ってしまうのが一番です。ちなみに右下の施工写真は、SWAROさんが骨董店で見つけてきたアフリカの民族が実際に使用していたという木の道具。何かを混ぜるために使用していたものらしいのですが、オブジェとして今回使用するために、こちらも白でトライバルな模様をペイント。塗料にはグラフィティーペイントを使用しています。

押し入れはニッチ収納風に

押し入れはせっかくだからと、出窓のようなニッチ収納風にデコレーション。ここでも白布が活躍していてき基本的には被せているだけなのですが、残りの開口部を塞ぐために断熱材を活用しています。

元の押し入れは襖も無い状態なので、ニッチ収納風にするにしても塞ぐ必要があったわけなのです。
出窓部分以外の開口部を塞ぐために軽くて加工のしやすい断熱材(スタイロフォーム)を使用。これらをその場所に合わせたカタチにカットして白く塗装し、被せています。白布で覆うためにはまずスキングテープを貼り、その上から両面テープを貼り込んで白布を固定しています。

民族繋がりで”ドリームキャッチャー”オブジェも製作

自然と一体に生きる自由な民、とう意味ではネイティブアメリカンのその一つ。その象徴である”ドリームキャッチャー”もオリジナルで製作してみました。といっても肩肘張るような完璧なものではなくて、あくまで雰囲気作りの一貫なので、難しいことは一切無し。これも白で統一しているのがいいですよね。

ホームセンターで見つけた、電信柱やパイプに巻き付いているアレ、スチール製の枠を骨組みとして活用。枠にマスキングテープを巻き付けて、あとは毛糸で中央の網部分を編み込んで作っていけば完成です。

流木ハンガーもSWARO流! 存在感のあるサイズで製作

インテリアメイクやDIYネタでも人気の流木アイテムも、SWAROさんの手に掛かればひと味違うものになるのです。その特徴はとにかく大きいこと! 割と小振りなサイズのものが多い流木アイテムですが、この流木はお店で購入したようなものではなく、SWAROさんが実際にダムに行って拾ってきたというもの。これだけ大きいと処理も大変だったそうで、何度も洗浄&乾燥を繰り返して使えるようにしたのだそうです。

作り方は編み物が出来る方であればきっと簡単。それよりもこの場合大切なのは編み込みのセンス。可愛いけどカッコいい、そんな風に見えてくるのもSWAROさんらしさが感じられるからかも。

原状復帰前提でもお部屋まるまる本格コーディネイトが可能なのです

さて、SWAROさん×JKK東京の団地リノベーション、いかがでした? 大ボリュームになってしまいましたが、それでも今回SWAROさんが施工した全てはご紹介できませんでした。例えばシャビーウッドの小振りな棚や小物類の詳しいコーディネイト。シェルフやテーブルなどのDIYもここで簡単に紹介するのが勿体ないほどのナイスなアイデア&出来映えでした。

古いお家こそ、むしろイジる楽しみが沢山あって、自分好みのDIYリノベーションのしがいがあるものですよね。”自分らしいライフスタイルを送るにはまずは住まいから” これを機に団地住まいもおおいにアリなのではないでしょうか?

このお家を実際に見に行ける! オープンルームのお知らせ!

JKK東京では、SWAROさんがコーディネートしたこのお部屋を実際に見学できるオープンルームを開催! 賃貸でもオシャレな暮らしをしたい方、どんな空間になっているのか見てみたいという方など、少しでも気になる方は、ぜひ気軽に足を運んでみてください。事前予約は不要です。


◆開催日:2月4日(土)・5日(日)/4月8日(土)・9日(日)
◆開催時間:12:00〜17:00
◆当日問い合わせ電話番号:080−3485−2511
◆現地案内所:集会所
◆アクセス:JR横浜線・小田急小田原線「町田」駅からバス16分
「山崎団地センター」徒歩1分
◆住所:東京都町田市木曽東4−11(お車での来場も可能です)

※電話番号は開催時のみ通話可。場所がわからない場合等にお問い合わせください。

Text:藤川経雄
Photo:LIMIA編集部/SWARO

協力:
JKK東京 東京都住宅供給公社
www.to-kousya.or.jp

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