家を建てる。 参道の空気に習う家にする

神社の参道。
そんな場所に建つ住宅として
相応しいデザインが必要でした。

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兵庫県川西市の
多田神社は

源氏のルーツとして
歴史的にも重要な
スポットであると言えます。


能勢電鉄の平野駅から
神社へ続く参道は

残念ながら
昔ながらの風情を
失ってしまいました。

この参道に面した住宅が
「多田下川原の家」という作品です。


参道の風情は失ったものの
お正月三が日は
参拝者が大勢
多田神社を目指します。


そんな場所に建つ住宅として
相応しいデザインが必要でした。


そして目をつけたのが
黒い板塀です。

黒い板塀は
お向かいの家を含め
以前は参道の
随所で見られました。


この街で生まれ育った
お客さんにとっても
印象的なものだったということで

その板塀を
道路との結界として配置し

建物側からは
路地空間を形作る素材として
利用しました。


格子戸をくぐり
路地に入ると

奥には
お客さんの祖父が
銭湯をこの場所で
営んでいた時代に
使用していた
井戸が見えます。

これは内部からも
坪庭の風景として
畳の間を通して望めるよう
計画してあります。

玄関屋根は
古材が支え

玄関ホールの天井も
お客さんゆかりの
煤竹を張りました。



高知産の国産材を
構造材として使い

モダンに仕上げながら
地域に根差した
どこか懐かしい空間になるよう
配慮して作った住宅でした。

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