豪華な花が世界を魅了する!椿の育て方と自家製椿油でうるおい生活のススメ

日本原産の椿は、昔から庭木として、実用的な植物として愛されてきました。茶道の世界では、もてなしの花として使われます。和菓子の椿モチには、つややかな葉を使います。実から精製される油は、食用油やヘアケアオイルに。庭木の1本に加えたい椿にまつわるお話から育て方、椿油の使い方までを紹介します。

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【目次】
・椿と山茶花、どうやって見分けるの?
・椿の種類と色によって違う花言葉
・椿の基本的な育て方
・椿油ってなに?椿油の使い方
・自家製椿油の作り方、使い方
・冬の庭を彩る椿

椿と山茶花、どうやって見分けるの?

椿は、日本が世界にほこる園芸樹木。本州から沖縄まで日本全国に広がっていて、さまざまな種類があります。もっとも普及しているのは、椿油を採るのに効率の良いヤブツバキという品種です。自然林から、他の品種を除き、ヤブツバキだけの林になったものもあります。

1.首からいさぎよく落ちるのが椿
椿とよく似た花の咲く樹木に山茶花(サザンカ)があります。艶のある葉も椿にそっくり。晩秋、同じ時期に咲くので、間違う人も多いようです。どちらなのか見分ける時には、木の下をチェックしてみてください。椿の花は首からポロリと落ちます。山茶花は花びらが1枚ずつ散ります。

美しい姿をとどめたまま落ちる椿の花は、いさぎよいことを好む日本人気質に合っていたようで、特に武士道では好まれた植物のひとつでした。一方、ポトリと首から花が落ちることを、切腹時に介錯人によって首を落とされる様子に重ね、縁起が悪いと避ける家も……。病気の人に贈る花としてはNGとも言われます。さまざまないわれが残るのも、昔から日本人の生活になじみ深い木である証拠ですね。

2.カメリアも椿。宣教師が欧米に広めた椿
日本原産の椿ですが、欧米では「カメリア」と呼ばれています。宣教師でありながら植物学者でもあった、ゲオルク・ヨゼフ・カメルがその名前の由来です。カメルは、1688年ごろフィリピンのマニラに派遣され、当地での布教中に観察した植物を図版にまとめたものが、イギリスで出版されました。

後年、植物学者のリンネが、カメルの名を冠して「カメリア」としたのです。欧米での椿の学名はCamellia Japonica Linné、カメリア・ジャポニカ・リンネ。学名からも日本原産であることがわかりますね。

3.ヨーロッパの貴婦人に愛された椿
フランスの小説家デュマが「椿姫」を発表したのは1848年。主人公である高級娼婦が、椿の花を好んで身に着けていたことからこの書名が付けられました。ちょうどそのころのヨーロッパでは、大ぶりで美しい椿の花が一大ブームに! 髪や胸元に飾ることが流行り、社交界で多くの貴婦人に愛されていました。

その後、ヴェルディによってオペラとなり、今でも多くのオペラファンに愛されています。椿は、古くから世界中でもてはやされてきた日本を代表する花の一つなのです。

椿の種類と色によって違う花言葉

椿の花には、さまざまな種類があります。江戸時代にはすでに園芸品種として改良が試みられ、美しい色や模様を持つ椿が多く誕生しました。真っ白な京都の椿「加茂本阿弥」、紅色の花に白い模様の入った「岩根絞」、紅色に白い縁取りの「玉之浦」、ピンク色の一重咲きで茶花として人気のあった「太郎冠者」などなど、歴史を感じさせるネーミングの椿が多くあります。

また、椿の花言葉は、花の色によって異なります。

1.赤い椿
控えめな素晴らしさ、気取らない優美さ、謙虚な美徳
2.白い椿
完全なる美しさ、申し分のない魅力、至上の愛らしさ
3.ピンクの椿
控えめな美、控えめな愛、慎み深さ

椿の花には香りがありません。そこから「控えめ」という花言葉が選ばれたようです。

椿の基本的な育て方

椿は日本原産です。なので、日本の風土気候で、問題無く庭木として育てることができます。ただし、西日の当たらない場所、北風が当たらない場所を選んで植えましょう。冬に寒い風に当たると、花の咲く前につぼみが落ちてしまうことがあります。

庭に直植えした場合でも、苗から育てるなら最初の2年ほどは水やりをして水分を切らさないように。花の咲く時期は水を必要とするので、雨が少ない時は、直植えでも水やりをします。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷり与える程度でOKです。

1.花が終わったら剪定を
3月から4月にかけて、花が終わったところで枝の剪定をします。ただし、全体的に短く刈り込むような剪定をすると、花芽が付かないことがあります。椿の花芽は、前年に成長した若い枝に付くので、剪定の際は、枝と枝の隙間を開けること、本枝から出た細い枝を切ることを目的にして、様子を確認しながら行いましょう。

2.寒肥とお礼肥
椿の木には、花が咲いている間は肥料をあげないようにします。ただし、「寒肥」と言って、もっとも寒い1、2月ごろに根元から少し離れた場所に、円を描くように肥料を埋めるとよいでしょう。あとは、花が咲き終わった後の「お礼肥」です。花を咲かせて疲れた株に即効性のある肥料を与え、その後の成長を促します。

自家製椿油の作り方、使い方

自宅でもできる椿油の作り方を紹介します。ヤブツバキの実を使って作りましょう。少し手間はかかりますが、たくさん実が収穫できたらぜひ試してみてください。

1.椿の実の収穫
椿の実は熟すと割れて、中の黒い小さな種が地面に落ちます。これを収穫したら天日で干し、よく乾かします。
2.種の粉砕
十分に乾燥させた種を細かく砕いて、表皮の中から油分が出やすくなるようにします。
3.水で煮出す
種が浸る程度の水を加えて、2時間ほど煮ると、種に含まれる成分が水に溶け出てきます。
4.濾す
目の細かいザルで濾して、殻や皮など不要な部分を取り除き、水分と油分だけにします。
4.水分を飛ばす
再度、火にかけて、水分を飛ばしていきます。香ばしい香りがしてきたら火を止めます。
5.ろ過して抽出する
ペーパーフィルターやさらし布でろ過し、油分を抽出したらできあがり。

できあがった椿油は、酸化しないように密閉できるビン保存し、早めに使い切りましょう。天然の椿油は、髪や肌になじませて保湿剤として使えるほか、革製品のツヤ出しにも使えます。いずれも、少量を試し、肌や製品に異常がないか確認してから使うようにしましょう。

冬の庭を彩る椿

つややかな葉、存在感のある、あざやかな色の花。そして実は椿油にと、椿は昔から日本で愛され活用されてきた植物です。宣教師によって16世紀にはヨーロッパにも持ち込まれ、小説やオペラに登場するほどの人気ぶり。今でも世界中で愛されています。

椿は日本の気候風土で育てやすいので、庭木のひとつにぜひどうぞ。散った様子も美しい椿は、冬から春にかけての庭の彩りにぴったりです。


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