スキマをたのしむ

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都市部の住宅地で庭の景色を楽しむことは、とても贅沢なことかもしれません。建ぺい率いっぱいに家を建て、残りがガレージや玄関ポーチになるがちだからです。「植込みが少しでもあれば十分」というケース、けっこうあると思います。

私達が設計したHT-Houseも「庭」と呼べる広さのあるものはつくれませんでした。でも、その景色は存分に楽しめます。今回はその仕掛けをご紹介します。

玄関の下足入は、そのカウンター下が一部窓になっています。窓の外に見えるのは庭の景色です。でもここは、実は建物と塀の間わずか50センチ幅の場所で、「スキマ」と言われてしまいそうなところです。この50センチの「スキマ」を、砂利と植栽で整え、玄関からは長手方向で見せるようにしているのです。すると玄関からは、足元に庭の景色が広がっているように見え、奥行を感じられる空間になります。この奥行をさらに楽しむため、玄関扉の脇も透明ガラスを入れ、扉の外からでも庭が見えるようにしました。

ここでは、さらにおまけを付けました。
それは、下足入の下のガラスレンガです。普段あまり見かけない素材なので、玄関に入ると思わずそちらに目線が行ってしまいます。そうすると、自ずと足元の窓の景色が意識される仕掛けです。このガラスレンガの下には照明が埋め込んであり、夜には、光に照らし上げられたガラスレンガが窓に映り込み、また別の景色が奥行を感じさせてくれます。

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白崎泰弘・白崎治代のパートナーシップによる設計事務所。男女両方の視点から設計し、機能的でありながら、住み手の心に響くデザインを心がける一級建築士事務所です。

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