お気に入りに囲まれて暮らす家

Sさんのお宅に伺って驚いたのは、家具や家電製品雑貨小物まで選び抜かれた最小限のモノだけで暮らしていることでした。求められたは、和と北欧モダンが融合した木の温もりを感じられる家、手をかけることで愛着が沸き、古くなっても素敵な家、というものでした。柱、梁などの構造材は全て国産無垢のスギを使い、室内仕上げは素朴でも古くなって味わいのでる珪藻土の壁と無垢の床としています。わずかにベージュがかった白で統一されたシンプルな空間の中で、陰影のある畳部屋と居間の木製ルーバーが控えめながらも和のテイストを感じさせます。この家は主張しすぎることなくお気に入りの家具や雑貨などの背景として静かに暮らしに寄り添ってくれることでしょう。

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無垢の床板と漆喰壁。20年前から松原正明建築設計室定番の仕上げ材です。足、手、暮らしのなかでいつも肌に触れる感触を大切にしたいと思っています。おだやかな光が入り…

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