平屋の住まい

-農村地にある家-
この住宅は、昔ながらの生活が息づく農村地にあり、敷地は広く、裏山のある典型的な農地の趣がある。この広い敷地に住宅を考えるにあたって、この地域に根付いている生活を保つにはどうするべきか、自然に囲まれた場所にとけこむためにはどうするべきかを解決の糸口とし、この住宅を計画した。
-土間のある家-
昔ながらの生活スタイルやこの地域に生活する人との交流の場に土間空間を造った。土間は、玄関を入ってすぐに配置し、生活する人の行き来する場所に限らず、近所の人との交流する空間として存在する。比較的自由な使い方が出来るようになっており、将来的には薪ストーブがおかれる予定である。
-中心にある居間-
この住宅の居間は、住宅の中心に位置する。土間と隣接した居間は、土間とは違い、生活する人のための空間であり、この居間を中心に、それぞれの寝室、浴室などの水廻りにアクセスできるように考えた。
-突出しない意匠-
農村地にとけこむため、あくまでもひっそりとした佇まいとする。形状は限りなくシンプルに正方形プランで、外壁には自然素材である杉板、屋根形状も方形屋根を採用した。それにより、周辺にとけこむ住宅とすることが出来た。
-ローコストであること-
このように、農村地に生活すること、自然にとけこんだ住宅とすることを考えた結果、住宅の形状は極限までシンプルになり、シンプルであるためコストを抑えることが出来た。同時に住宅の断熱性能などの基本性能も向上する。また、仕上げの素材も、ありふれた素材ではなく、コストを抑えつつ、農村住宅の雰囲気を高めるものを選定した。
-ともに造ること-
最後に、この住宅は、プランからコストまで、細部にわたって、建て主さんとともに考え造られた。よって、他の誰のものでもない、そこに生活する人、広くは、周辺に生活する人のための唯一の住宅とはいかなるべきかを素直に表現することが出来た。

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Wataru FUJITA
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藤田渉建築設計事務所は一級建築士事務所です。宮城県仙台市を拠点として、住宅・各種施設等の新築や増築、リフォーム等の設計・監理をおこなっています。

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