ポルシェと暮す

本敷地は、大阪の下町に位置しており、幅が5.4m、奥行が14.0mと細長い形状をしています。また、近隣の家との距離がとても狭いという敷地条件でした。
本プロジェクトのクライアントの要望はとてもシンプルで、『ポルシェと暮らしたい』ということでした。
そこで、ポルシェについて調べ、ポルシェにふさわしい家とはどのようなものかを考えました。
車には、
・移動手段
・輸送手段
・時間の短縮
・楽しむ
・コレクション
などなど、様々な機能があります。しかし、これらの機能は、車の価値の一部分でしかなく、車にはもっと素晴らしい価値があるのではないかと考えました。
特に、ポルシェは、ただの機械でなく、人間のパートナーになりえると確信しました。
だからこそ、私は、ポルシェの存在を常に感じられるようにすべての階から美しいポルシェを見られるように空間を創りだそうと考えました。
そこで、ポルシェを家族の一員と捉え、家の中央にポルシェの居場所を与えました。
また、その上部には吹き抜けを設け、天井に窓を設置し、その吹抜けに接するよう3つのスキップフロアを創りました。
このプロジェクトは、決してガレージの設計ではありません。
車に部屋を与えたのです。
私は、クライアントが家族であるとても重要な人をどこからでも見ることができ、その存在を感じ、一緒に楽しみながら暮らすことができる住宅を設計できたと思います。
そして、クライアントの要望を叶えただけでなく、人間とモノとの関係性を今回のプロジェクトでは、築けたと思います。

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