犬の『記憶のしくみ』を知って暮らしに活かす5つの応用

犬が記憶する時のしくみを理解していれば、それを上手に普段の生活に取り入れ、無理なく愛犬をしつけたり、嫌いな場所等を作らないようにすることができます。過去に辛い思いをした犬のトラウマを良い記憶で上書きすることもできます。犬の記憶のしくみとその応用方法について整理してみました。

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賢いのにしつけは難しい犬

愛犬と暮らしていると、記憶力の良さに感心したり、どんなに教えても覚えてくれなかったりと、頭が良いのか悪いのか分からなくなることがあります。

なかなか覚えてくれないのは、教え方に問題があるのかもしれません。犬が記憶するしくみを理解すれば、もっと上手に教えられるのではないでしょうか。

そこで今回は、犬の記憶のしくみとその応用方法について整理してみました。

記憶の種類

まず、記憶の種類について整理しておきます。

感覚記憶

刺激を受けた瞬間の記憶で、通常は即座に消滅します。

短期記憶

感覚記憶に意識が向けられることで、短期間だけ保持される記憶です。人の場合、保持時間は数十秒から数ヵ月程度です。

長期記憶

記憶内容が復唱、符号化、既存知識との結合などの処理を経て長期間保持される記憶です。人の場合、年単位で記憶され、生涯に渡り記憶されている場合もあります。

長期記憶には、言葉で記述できない記憶と、言葉で記述できる「エピソード記憶」と「意味記憶」があります。

言葉で記述できない記憶とは、体の動かし方や認知技能に関する無意識な記憶等です。

エピソード記憶とは、時間や場所、感情などの情報を持った個々の経験の記憶です。意味記憶は一般的な知識などに関する記憶で、エピソード記憶が繰り返されて意味記憶に変化します。

犬の記憶のしくみ

記憶の種類

犬の記憶も基本的には人と似ています。ただし、犬の短期記憶は人よりもかなり短く、2〜3秒、長くても10秒以内です。長期記憶は人と変わらず、犬も10年以上という生涯に渡る期間記憶できます。

犬は言葉を話せませんが、人のエピソード記憶に類した記憶があることが確認されていて、エピソード的記憶と呼ばれています。トレーニングによって学習もできますので、意味記憶を有していることも明らかです。

記憶と刺激

私たち人間と同様に、犬もにおいや声などの外部刺激で記憶が蘇ります。犬は聴覚や嗅覚が特に発達しているため、音やにおいに関連付いた記憶は定着しやすく利用されやすいと考えて良いようです。

意味記憶に必要な要素

言葉ではなく感情で物事を捉える犬に意味記憶を定着させるためには、「意味の理解」に加えて「感情」を組み合わせることが必要です。良い感情の記憶は積極的に行い、悪い感情の記憶は避けるようになります。

洋犬と日本犬の違い

洋犬と比べ、日本犬はネガティブなことを記憶しやすいと言われています。犬の中でも日本犬、特に柴犬と秋田犬の遺伝子はオオカミに最も近く、野生の気質が色濃く残っています。生き残るためにはネガティブなことを排除する必要があるためだと考えられています。

愛犬への5つの応用方法

1.しつけのタイミング

犬をしつけたい場合、その行動が良いか悪いかを理解させる必要があります。そこで重要なのがタイミングです。犬の短期記憶が2〜3秒、長くても10秒以内ということを考慮し、犬が行動した直後に褒めたり叱ったりしましょう。

例えば犬がつまみ食いをした場合、10秒以内に叱ればつまみ食いと叱られたことを関連付けられますが、つまみ食いをしたのが10分前であれば、なぜ叱られたのかを理解できません。

2.しつけ時の対応

犬の理解を補助するために飼い主さんが工夫できることもあります。

褒める時、叱る時の言葉はなるべく短い単語で統一しましょう。例えば、「ダメ」と言ったり「こら」と言ったりせず、必ず「ダメ」に統一する等です。語調も、褒める時は優しく叱る時は厳しくを徹底することで、愛犬を迷わせません。

3.記憶の書き換え

記憶は書き換えられます。薬を飲んだり動物病院に行ったりという嫌な経験の後に、ご褒美で良い感情と関連付けると嫌な記憶を定着させません。また、以前酷い目に遭わされた犬も、人の優しさや愛情ある行動に繰り返し接することで、人と一緒に暮らせるようになります。

4.ご褒美の種類

ご褒美としてよく使われるおやつは、誰でも使える方法です。しかし飼い主さんとの遊びは、飼い主さんにしかできない特別なご褒美になるため、愛犬の喜びが増し、絆もより深まり、飼い主さんのことがより記憶に残るというメリットがあります。

5.日本犬との暮らし

ネガティブな記憶が多い日本犬はとても警戒心が強く、神経質です。例えば家族団欒時の配置が普段と違うだけでも不安に感じます。日本犬には、家族が座る位置を固定化する等、ある程度ルール化するとあまり不安にさせずに暮らせます。

まとめ

犬に関する研究が増えてきましたが、まだまだ未知の部分が多いのも事実です。しかし、動物行動学者達の研究結果を生活に活かすことで、愛犬との暮らしをさらに豊かなものにできるはずです。

犬の記憶のしくみを活用して、愛犬との生活を楽しく有意義なものにしましょう。


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