【煮沸消毒のやり方】煮沸時間や瓶、プラスチック容器の手順、レンジを使った方法など

沸騰したお湯に哺乳瓶やプラスチック容器を煮ることで、洗剤などでは落としきれなかった雑菌を減らせるのが煮沸消毒。今回は瓶や哺乳瓶、プラスチック容器などの煮沸消毒の正しいやり方を紹介します。鍋を使わなくてもできる電事レンジの煮沸消毒方法も一緒に紹介するので、チェックしてみてください。

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煮沸消毒とは?

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沸騰したお湯で煮ることで、洗剤では落としきれなかった雑菌を殺菌消毒できるのが煮沸消毒です。

用意するものは

・煮沸消毒したい瓶やプラスチック容器
・煮沸消毒したいものが入る鍋
・水
・取り出し用トングや菜箸


の4つのみ。家庭にあるものだけで簡単に消毒することができます。

煮沸消毒の時間はどのぐらい?

煮沸消毒の目安は100℃の温度で約5分間。また、80〜90℃で約5〜10分でも可能です。

温度計がなく温度がわからない場合は”沸騰してから約5〜10分加熱する”と覚えておくといいでしょう。

煮沸消毒を行う前の注意点

煮沸消毒を行う前に、確認しておきたい注意点を2つ押さえておきましょう。

1. 耐熱表示をチェックしておく

瓶やプラスチック容器の耐熱表示が100℃を超えてないものは煮沸消毒できません。耐熱温度が低いものを煮てしまうと容器が割れてしまったり、変形してしまうおそれがあるため、事前に必ず確認しておきましょう。

2. 油汚れは事前にしっかり落としておく

容器に食べ物などの油が残ったまま煮沸消毒を行うと、消毒の効果が薄れてしまう場合があります。煮沸消毒をする前は、事前に予洗いし汚れを落としてから行いましょう。

【保存用の瓶や哺乳瓶】煮沸消毒のやり方

ジャムや作り置き料理など、長期保存用したいものの瓶に雑菌が残っていると、菌が繁殖して保存状態に影響を及ぼしてしまうことがあります。煮沸消毒を行い、清潔な状態にしてから使いましょう。

また、赤ちゃんが使う哺乳瓶には、洗剤や漂白剤を使わない殺菌消毒方法として、煮沸消毒がおすすめです。

ここからは、瓶や哺乳瓶の煮沸消毒方法と消毒後の乾かし方を紹介していきます。

瓶の煮沸消毒手順

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  1. 1.瓶や哺乳瓶を洗剤で洗い汚れを落とす
  2. 2.鍋に瓶や哺乳瓶を入れ、全体が浸かる量の水を入れる
  3. 3.火にかけて沸騰させる
  4. 4.沸騰後、約5分煮る
  5. 5.5分後、トングで取り出す

沸騰させると水が蒸発し減ってしまうので、少しだけ多めの量の水を鍋に入れておきましょう。

煮沸消毒後の乾かし方

濡れたままま瓶を放置してしまうと、雑菌が再度付着してしまうおそれがあるため、消毒後はしっかり乾かしましょう。

やり方は簡単で、清潔なタオルを台に広げ、その上に瓶を置いておくだけ。このとき、瓶の口は下に向けて置きましょう。また、乾かす際に使うタオル自体も前もって煮沸消毒しておくと安心です。

哺乳瓶の煮沸消毒はいつまで必要?

哺乳瓶の消毒をやめるタイミングは、免疫がある程度高まってくる生後6か月を目安にしてよいと言われています。

ただし、赤ちゃんの体調や成長によって一概に6か月と言い切ることはできません。心配であれば、かかりつけの産婦人科医などに相談しながら消毒をやめるタイミングを図りましょう。

カビや菌が繁殖しやすい梅雨の時期や高温多湿のときは、念入りに煮沸消毒を行うのがおすすめです。

哺乳瓶は消毒グッズを使って清潔に

哺乳瓶は煮沸消毒以外に、消毒グッズを使って雑菌対策することができます。以下の記事ではLIMIA編集部がおすすめする、哺乳瓶の消毒グッズを紹介しています。

▽おすすめ哺乳瓶消毒グッズをチェック

【プラスチック容器】煮沸消毒のやり方

耐熱温度が100℃以上のものなら、プラスチック容器も煮沸消毒することが可能です。耐熱温度が高くても煮沸消毒する際、容器が変形してしまう可能性もあります。ここからはプラスチック容器の煮沸消毒方法を紹介します。

プラスチック容器の煮沸消毒手順

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  1. 1.容器全体が浸かる量の水を入れる
  2. 2.鍋に水だけが入っている状態で沸騰させる
  3. 3.沸騰後、弱火にしプラスチック容器を入れる
  4. 4.約15分煮る

プラスチック容器を取り出す際に使う、トングや菜箸も事前に煮沸消毒を行っておくのがおすすめ。取り出す際に雑菌が付着してしまうのを防ぐことができます。

また、大きめの容器の場合、複数個まとめて煮沸消毒すると熱の伝わり方にムラが出てしまうので何回かに分けて行いましょう。

煮沸消毒後の乾かし方

【乾かし方】
1. 台に清潔なふきんやタオルを敷く
2. 容器の口が下になるように置く
3. 素手で触れるぐらい容器が冷めたら、タオルで拭く


瓶の場合と同様、プラスチック容器も煮沸消毒後はしっかり乾燥させましょう。

やり方も同じで、清潔なタオルを台に広げ、その上に口を下にしたプラスチック容器を置いておくだけ。 触れるくらい容器が冷めたら、清潔なタオルで拭きあげましょう。

まな板やふきんなども煮沸消毒で除菌

鍋に入らないまな板や雑菌が繁殖しやすいふきんも、煮沸消毒をして対策するのがおすすめ。ここからは、まな板やふきんの煮沸消毒方法を紹介します。雑菌が繁殖しやい場所だからこそ、こまめに消毒を行いましょう。

沸騰した熱湯をまな板にかけて消毒

肉や魚、野菜などを切った際、まな板の切り口から菌が入り丁寧に洗わないとそこから繁殖してしまいます。雑菌が繁殖しないためにもしっかり洗剤で洗ったあと、熱湯消毒を行いましょう。

<まな板の熱湯消毒手順>

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  1. 1.洗剤とスポンジで汚れをこする
  2. 2.洗剤や汚れを流水でしっかりと流す
  3. 3.鍋に大量の水を入れ沸騰させる
  4. 4.沸騰したお湯をまんべんなくまな板にかける

まな板の煮沸消毒は、使用後すぐに行うのはNG! 隙間に入り込んだ雑菌をある程度洗い落としておく必要があります。

また、沸騰したお湯の量が少ないとすみずみまで消毒できないので、多めに沸騰させておくのがおすすめです。

煮沸時間は3分!ふきんの煮沸消毒方法

台所やテーブルを拭くときに毎日使うものだからこそ、清潔な状態にしておきたいですよね。ここからは、ふきんの煮沸消毒のやり方を紹介します。ふきんは他の煮沸消毒よりも短く、ササっとかき回しながら全体に熱が伝わるように行うと殺菌消毒できます。

<ふきんの煮沸消毒手順>

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  1. 1.鍋に水を入れ沸騰させる
  2. 2.沸騰したお湯にふきんを入れる
  3. 3.菜箸などでかき回しながら約3分間煮る
  4. 4.3分経ってお湯が濁ってきたら取り出し、冷水をかけながら絞る
  5. 5.水気を切ったら、乾かして完了

ふきんの汚れがひどい場合は、沸騰したお湯に重曹をスプーン1杯分入れて行うのがおすすめです。

タイミングが重要!ゴムパッキンの煮沸消毒の仕方

プラスチック容器や保存用瓶に付属している場合が多い、ゴムパッキン。容器を煮沸消毒する際にはゴムパッキンもいっしょに消毒しましょう。

パッキンは入れるタイミングと取り出すタイミングが重要。ここからは、ゴムパッキンの煮沸消毒手順を紹介します。

ゴムパッキンの煮沸消毒手順

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  1. 1.鍋に水を入れ沸騰させる
  2. 2.沸騰したらパッキンを入れる
  3. 3.約2分間、煮沸する
  4. 4.2分経ったら取り出し、タオルで水気を拭き取る

ゴムパッキンは、長時間煮てしまうと形が変形してしまうおそれがあります。沸騰したお湯に入れサッと取り出すイメージで行うのがおすすめです。

●重曹や酸素系漂白剤でゴムパッキンを消毒

ゴムパッキンに食べ物などのイヤな臭いがついてしまっている、ということはありませんか? 直接食材に触れてしまう部分なので、清潔な状態を保ちたいですよね。

『shufuse(シュフーズ)』の記事では、ゴムパッキンの臭いの取り方3選紹介しています。重曹と酢、酸素系漂白剤など普段使う掃除アイテムなどで簡単に行うことができるので、ぜひ真似してみてください。

▽ゴムパッキンの臭いの取り方をチェック

【番外編】電子レンジでできる煮沸消毒のやり方

鍋を使って煮沸消毒をするのが面倒だという人は、電子レンジを使った煮沸消毒の方法がおすすめ。鍋を使って行うよりも短時間で煮沸消毒ができます。

ただし、電子レンジで瓶などを煮沸消毒する際、薄いガラスの瓶などは割れてしまったり、ひびが入ってしまう可能性もあるので、耐熱瓶以外は行わないようにしましょう。

手順は以下の通りです。

  1. 1.瓶や容器を洗う
  2. 2.容器の3分の1まで水を入れる
  3. 3.蓋をずらしレンジに入れる
  4. 4.600wで約1分加熱する
  5. 5.レンジから取り出し、清潔なタオルの上で乾かす

金属の金具が付いているアイテムは、電子レンジで行う煮沸消毒は避けましょう。瓶や容器に蓋がない場合は、ラップをかけ蒸気口を2箇所開けてから加熱をしましょう。

以上、煮沸消毒の方法を紹介しました。特別なものを準備する必要なく、簡単にできるのでぜひ試してみてくださいね♪



※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行なってください。
※一部の画像はイメージです。

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