box in BOX

古くからの住宅地での建替えで、敷地は前面道路から約2.5mの高低差があります。計画に当たっては建物をシンプルに4つのboxとstageに明確に構成。
内部は容積の大きいワンルーム空間で、間仕切りは無く建物本体であるbox-1に3個の立体を嵌め込み、更に3方が壁から独立した2Fの床をstageのように浮かせています。外部は大きなガラス面から突き出した(あるいは外から半分貫入したような)金属のbox-2がファサードを構成。
住宅としての要素を徹底してマイナスしていくことにより、単純な構成がむしろ多様なシーンをドラマチックに醸し出しています。

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大小のBOXを組み合わせた3Dによるイメージ

道路側外観

半地下駐車場はRC造、右手がアプローチの外階段。
片流れ屋根は大きくせり出していて、階段側の袖壁へと繋がります。
北側道路に対して全面ガラスの大開口部から、シルバーの箱状のSOHO(ワークスペース)が突き出 しています。

道路側外観(夕景)

外観の夕景は内部の明かりで光の箱のようになり、ガラス面から中のシーンがドラマチックに浮かび上がります。

玄関上部を見上げる

上部には吹抜に「SOHO」のBOXが浮いたように内外を貫入し、STAGEからのグレーチングブリッジが見えます。

寝室よりクロゼット・浴室を見る

手前が寝室で右手の奥が人造石研ぎ出しの洗面・トイレ・バスルーム。床はモルタルこて押さえの上防塵塗装で、天井は構造合板の表しで、全て素地のままです。

半透明のクロゼット

階段側、洗面側、ホール側と3方が吹抜で、照明をつけるとクロゼットのポリカーボネート板越の内側に構造体のシルエットが浮かびあがります。

クロゼット内部

家のコア(中心)に収納を配置して、構造的には筋交をまとめており、それが外側に透けるのがデザインの表現にもなります。

吹抜越しにダイニング・SOHOを見る

ダイニング・キッチンの床は周囲が吹抜で、STAGEが浮いたようになっています。床は構造合板で、壁・天井は全てプラスター塗りで下地材をあえて仕上材として使ってます。

キッチンより玄関上部を見る

SOHO(仕事スペース)を見る

道路側のガラスの大開口は2F天井までの高さになり、高台のため北西側が開けていてダイナミックな表現が出来ました。吹抜にはSOHOへの行き来のグレーチングデッキが架かっています。

SOHO内部

床・壁・天井共仕上げはせず、構造合板のままで、天井は半分が抜けていて上部から自然光が差し込みます。

ダイニングよりキッチンを見る

キッチンもボックス型で、人造石を研ぎ出してシンクも一体に現場で造作。食器棚、冷蔵庫などはポリカーボネート板の建具で目隠ししています。

SOHO側よりダイニング・キッチンを見る(夕景)

ダイニングの照明はダウンライトが1列に5個だけで天井はすっきりさせて、BOSEのスピーカーだけが付いています。人造石研ぎ出しのキッチンが石の塊のオブジェのように浮かび上がります。

1F水回りを見下ろす

水廻りも吹抜で見下ろせて、1~2F全てがワンルーム空間となっています。バスルームは強化ガラスの天井です。

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