#012 場を仕切る

箱型形状の建物を見て周辺のつくりをプランニングする時、”よりシャープに水平・垂直を際立たせるか” or ”そのシャープさをどれだけ柔らかくするか”という二つのことを主に考えます。そして、どちらを選択し、度合いをどれくらい上げるかは打合せの中で決定していきます。今回のお家はシャープさを残しつつ柔らかさを出すイメージでプランニングを行いました。
施主は緑の多い空間を望みながら、ほぼ初めて行う植栽管理に不安を抱えていました。そこで、芝庭スペース(簡潔)、アプローチ+植樹スペース(多様)、駐車スペース(機能優先)と使用する場とテーマを明確に仕切り、全体を見ながら部分でも管理できるようにそれぞれを配置しました。芝庭スペースには、高木3本と芝のみを植栽し、低木類、地被類を植栽したり景石などを配することはしませんでした。これは芝刈時の作業効率を上げる効果と空間のシンプルさを際立たせる効果を生んでいます。アプローチ+植樹スペースには、高木類、低木類、地被類を植栽し、大小の砂利を敷き均しました。芝庭スペース(簡潔)とは違った趣があり、うまく対比できたのではないかと思っております。また、それぞれの場が自然につながるように、使用する材料や立体物に共通性を持たせました。タイルを張ったウォール→縦格子フェンス→タイルを張ったウォール→縦格子フェンスという同素材の連続は、統一性とリズム、奥行き感などを生む効果があり、場を仕切っていながら全体は一つにまとまっている印象を与えています。
現在、生き物を育てる楽しさ、難しさを感じながら庭造りに励んでおられます。悩みながらもコツコツと一緒に進んでいければと思っております。

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