なごり惜しい秋の色 春夏秋冬 旬の花を探しに Vol.32
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フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。
なかなか諦め切れない秋
11月に入り立冬もだいぶ過ぎたけれど
名残惜しい秋
そろそろ最後かなぁと思いながら束ねる
ヒペリカムの紅葉も写真より
すでに真っ赤になってきて
木苺の紅葉も北海道から来ているので
かなり真っ赤になった
やはり紅葉が進むと乾くのも
今までよりも早くなるので
あまり追いかけずに切り上げたいところ
グリーンの部分と色づいたところが
混ざっているぐらいがちょうどいい
実際には秋の花ではなくて
秋色の花を集めたものに紅葉をプラス
クイーンプロテアとアスター‘ココットベリー’
ピンクッション‘アヨバオレンジ
バラの‘カルピディーム+’とスターチスなどで
秋色系の花色が雰囲気を作っている
葉の色と相まってパッと華やかな印象は
男性の誕生日に合わせて少しワイルドな部分も
あと少しだけ秋の紅葉を楽しみたい感じ
店頭や店内は急いで冬支度に入り
針葉樹やユーカリ
リースやスワッグの制作
アマリリスの花などが始まった
秋の花たちが終わると
市場の花は春の花へと変わってゆく
え!もう春の花?と思うかもしれないが
冬は花が咲かない時期なので
一足先に春の花たちがやってくる
ラナンキュラス、チューリップ
スイートピー、フリージア、ヒアシンス
アネモネ、などなど
少し濃いめの色合いから
徐々に春色を追加していく
とは言いつつもクリスマスシーズンになるから
そっちで頭がいっぱいだなぁ
Credit
記事協力
熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。
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