浴室乾燥機の後付け設置にかかる費用は?浴室暖房機との違い、ガス・電気代を抑える方法もご紹介

寒い季節に浴室内を暖かくしたり、天気の悪い日に洗濯物を乾かしたりできる「浴室乾燥機」は便利ですが、設置・取り付け工事にかかる値段や、使用する際の光熱費が気になりますよね。また「浴室暖房と浴室乾燥の違いって、何?」という疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、浴室乾燥機について詳しく学んでみましょう。交換・後付けする前に確認しておきたいポイントや、電気・ガス代節約のコツ、LIXIL(リクシル)などのおすすめメーカー品なども、あわせてご紹介します。

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浴室乾燥機の設置価格・費用

浴室暖房乾燥機の設置費用は、工事費のみでも2〜4万円位と業者によってかなり差があります。
なお、本体価格に標準工事費が含まれているケースが多く、電気式なら合計10万円以内、ガス温水式なら合計10万円以上と考えておいたほうが良いでしょう。

浴室暖房乾燥機を後付けする場合は「壁掛け型」か「天井付け型」になることが多いです。
天井の状態によっては「埋め込み型(ビルトイン)」を選択することも可能ですが、元々設置されている換気扇の開口部のサイズを調整する必要があり、天井の補強工事が発生するケースもあるため、費用が高額になりやすいです。

なお、換気扇がない浴室では、配線・配管工事が生じるので、やはりコストがかかります。

以上のような理由から、浴室暖房乾燥機の設置価格は、リフォーム内容や商品のグレードによっては、本体+施工費で35~40万円位になることもあります。

ちなみに、メーカーの希望小売価格から割引してくれるリフォーム会社も多いので、正式に工事の依頼をする前に、複数の業者をじっくり比較することをおすすめします。

浴室乾燥機のリフォーム事例

ここで、当サイト・リショップナビでご紹介しているリフォーム会社が、実際に浴室暖房乾燥機を交換・後付けした工事の一例をご紹介します。

浴室乾燥機と浴室暖房機は同じ?機能の違いとは

よく「浴室乾燥機」「浴室暖房機」といった言葉を見たり聞いたりしますよね。
そのため、この2つは同じなのか違うのか、と混乱してしまう方は少なくありません。

結論を言いますと、現在はほとんどの製品が「浴室暖房乾燥機」です。

(同義語として「浴室乾燥暖房機」「浴室暖房換気扇」「浴室換気乾燥機」などの呼び名もあります。)

ただ厳密に言うと、各製品に「暖房機能」と「乾燥機能」がほぼ付いており、それぞれ役割が異なります。

浴室暖房乾燥機では、換気扇と同じように使える「換気機能」に加え、以下のような機能を使い分けることができます。

乾燥機能(浴室乾燥/衣類乾燥)

浴室の掃除の時、一番悩むのはやはりカビですよね。
「乾燥機能」は、カビの原因となる湿度が高い浴室を、素早く乾燥させるシンプルな機能です。

また、室内干し対策としても効果があります。
梅雨や夏の雨の日でも、洗濯物を浴室内で乾かせれば、ジメジメした部屋の湿度を上昇させずに済みます。
花粉に触れさせたくない衣類や下着を干す時にもピッタリです。

浴室暖房機能

入浴する前に「暖房機能」で浴室内を暖めておくことで、冬場のバスタイムが快適になります。
特に高齢の方がいらっしゃるご家庭なら、お風呂場の寒さによるヒートショックを防ぐために、非常に有効です。

涼風機能

「涼風機能」のスイッチを入れると、扇風機のように、浴室内に風が送られます。
冷房のように冷たい風が出るわけではありせんが、浴室の中が暑い時に体感温度を下げてくれます。

ミストサウナ機能

画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/bath/sazana/parts/ceiling.htm

「ミストサウナ」は、ややグレードの高い機種に採用されていることが多い機能です。
高温・低湿度のドライサウナとは違い、ミストサウナなら低温・高湿度で息苦しくならないため、お肌の乾燥対策もバッチリです。

プラズマクラスターイオンが出るタイプなら、不安なカビ菌もしっかり除去します。

浴室乾燥機は後から取り付けられる?

ところで、ご自宅のお風呂に浴室暖房乾燥機を設置できるかどうか、気になる方もいらっしゃいますよね。

基本的に、リフォームで後付けしやすい種類があるので、タイル張りの在来工法の浴室でもユニットバスでも、工事可能です。
既存の換気扇と交換することもできますよ。

ただし、照明が障害になるなどの理由でスペースがない場合は、取り付け困難ということがあります。
また設置自体は可能であっても、天井に点検口がない場合には、配線工事費用が別途必要になるかもしれません。

いずれにしても、リフォーム会社に現地調査を依頼し、確認してもらいましょう。

浴室乾燥機の種類

浴室暖房乾燥機の本体は、形状や設置場所によって3つのタイプに分かれており、後付けしたい時に向く物と、浴室全体をリフォームしたい時に適した物とがあります。

また、「電気式」もしくは「ガス温水式」か、選択する必要があります。

浴室暖房乾燥機のタイプ

【天井埋め込み型(ビルトイン)】

新築にもリフォームにも適しているのは「天井埋め込み型(ビルトイン)」タイプです。
薄型で見た目がすっきりしているのが魅力です。

前提として、天井に埋め込むことができるスペースがある場合のみ取り付けられるため、必ずしも設置できるとは限らないのが欠点です。

【天井付け型】

同じく天井に取り付ける「天井付け型」は、既存の換気扇を外す/もしくは上からかぶせて取り付ける後付けタイプのため、大掛かりな工事をする必要がありません。

【壁掛け型】

そして最後が「壁掛け型」。
このタイプも壁に付いている既存の換気口を利用して設置できるので、施工が簡単に済みます。

浴室暖房乾燥機の方式

【電気式】

「電気式」には、「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類があります。

「電気ヒーター式」は、本体内部のヒーターが発熱して、温風が流れる仕組みになっています。
施工が簡単で、「電気ヒートポンプ式」や「ガス温水式」に比べると初期費用も安く済み、エアコンと同様の感覚で使用できますが、乾燥・暖房性能がやや低いというデメリットがあり、ドライヤー2、3台を使っている程度の温風量なので、大量の衣類を乾かすのに不向きです。

また、起動してから温風が出るまでに時間がかかります。
さらに、機器本体の発熱により周辺温度が高くなる関係で、設置場所を規制される場合があります。

「電気ヒートポンプ式」は、ヒートポンプシステムで浴室外の空間から空気を取り入れて熱を溜めることによって、浴室を暖めます。
「電気ヒーター式」と比べて、乾燥・暖房能力が高く、さらに省エネ効果もあるため光熱費を抑えやすいです。
主力製品では、パナソニック社の機器が有名です。

【ガス温水式】

「ガス温水式」の浴室暖房乾燥機は、外部に熱源機を設置して、沸かしたお湯を循環させて温風を出します。
機器本体の他に熱源機が必要になるため、設置費用がかかります。

パワーがあるので、厚手の衣類も乾かしやすいのが特徴ですが、寒い季節はガス代がかかりやすいのが注意すべき点と言えるでしょう。

浴室乾燥機の交換・取り付け前の注意点

浴室暖房乾燥機を交換もしくは取り付ける時、工事内容が大規模になってしまうと、設置費用は当然高額になってしまいます。
以下に、浴室暖房乾燥機を取り付ける前のポイントをご紹介しておきます。

天井の開口部のサイズ

浴室暖房乾燥機は、浴室の天井に穴を開け、天井裏からはめこむ物が主流です。
交換する際には、この開口部と、交換したい浴室暖房乾燥機のサイズが合わなくてはいけません。

浴室暖房乾燥機には統一規格が定められていないため、メーカーや機種によって大きさがマチマチです。
どうしてもサイズが異なる機器をつけたい場合は、開口部を広げる、もしくは狭める工事も発生します。

ただ実際のところ、浴室暖房乾燥機が設置されている状態では、天井の開口部のサイズは判断しにくいです。
機器本体やリモコンの品番、取扱説明書などを参考に、図面を見てサイズを確認するのが無難です。

また、こだわりがなければ同じメーカーの同一機種や後継機種を選択すれば、よけいな工事の心配はなくなるでしょう。

換気口がある部屋の数

換気口のある部屋というのは、建物によって異なります。
浴室暖房乾燥機の換気機能は、洗面所やトイレとなどと共用で換気している構造のケースがあります。
この場合は、交換する機器も、複数の部屋の換気に対応する物にしなくてはいけません。

例えば、浴室のみを換気していれば1室換気タイプ、浴室と一緒に洗面所もしくはトイレのどちらかを換気している場合は2室換気タイプ、浴室・洗面所・トイレの3ヶ所をまとめて換気しているなら3室換気タイプに交換します。

ただ例外はあるので、最終的な機種の决定は施工業者に提案してもらうのが確実です。

分電盤に空きがあるか

通常の換気扇から浴室暖房乾燥機へと交換する場合に関しては、分電盤に空きがあるかどうかも確認しましょう。
浴室暖房乾燥機は、電気で作動しますが、コンセントを差せば良いというわけではありません。
建物の分電盤から、専用の電線を直接引かなくてはならないのです。

ご自宅のブレーカーを見てみましょう。
写真の配電盤の一番右側のように、使用されていない空白のスイッチ部分があれば、電源の空きがあることが分かります。

浴室暖房乾燥機の工事が対応するかどうか、施工費がどの位になるのかといったことは、専門の人でないと判断できません。
必ず契約する前に、業者に浴室の状態を見てもらうことが大切です。

主要6メーカーの浴室暖房乾燥機・本体価格

ところで、主要メーカーではどのような浴室暖房乾燥機を取り扱っているのでしょうか?
ここでは、人気の高いTOTO・マックス・LIXIL(リクシル)・パナソニック・ノーリツ・大阪ガスの製品を見てみましょう。

なおメーカー希望小売価格も記載しておりますが、先ほどお話しした通り、リフォーム業者に割引してもらえることが多いので、あくまでも参考程度にご覧ください。

TOTOの浴室暖房乾燥機 『三乾王』

画像引用:TOTOホームページより
URL : http://www.toto.co.jp/products/bath/sazana/parts/ceiling.htm

TOTOの主力製品は、電気ヒーター式の中でも根強い人気を誇る『三乾王』。
(戸建て1室換気用・200V『TYB3121GA』のメーカー希望小売価格:税抜・138,000円/集合住宅3室換気用・100V『TYB4013GC』のメーカー希望小売価格:税抜・139,000円)。

入浴中は、温風が強くなりすぎないよう「入浴モード」で適切な風量に設定できます。
また洗濯乾燥時には「エコモード」を使用すれば、標準モードに比べると時間はかかりますが、電気代を節約できる仕様になっているので、就寝中や外出時などに有効活用できます。

マックスの浴室暖房乾燥機 『ドライファン』リフォームシリーズ

画像引用:マックスホームページより
URL : http://wis.max-ltd.co.jp/dry-fan/product_catalog.html?product_code=JB92041

電気ヒーター式浴室暖房乾燥機において、シェア率No.1を誇るのが、マックス社です。

『ドライファン』リフォームシリーズは、その名の通りリフォーム向けの製品です。
(2室換気用・100V『BRS-C102HR-CX(本体) + BRS-CA01R(浴室天井アダプタ)』のメーカー希望小売価格:オープン価格)。

高濃度の「プラズマクラスター」を標準搭載しているので、浴室内のカビの繁殖を抑制します。
既設の天井開口部が560×470mm以内のサイズであれば、きれいにリフォーム可能!
間口が大きい浴室暖房乾燥機を交換したい場合でも、機種を選ばずマルチ対応できるのが、リフォーム専用品の魅力です。

LIXIL(リクシル)の浴室暖房乾燥機

LIXIL(リクシル)の浴室暖房乾燥機は、電気式の中でも比較的お手頃価格なので、後付けリフォームでもユニットバス全体を交換する工事でも人気があります。
(1室換気用・100V『UFD-110A』のメーカー希望小売価格:税抜・105,000円)。

「サイドブロー機能」で、風を効率良く循環させられるので、壁の端に干している衣類でも消費電力を抑えながらしっかり乾かせます!

パナソニックの浴室暖房乾燥機

画像引用:パナソニックホームページより
URL : https://sumai.panasonic.jp/air/kanki/hp/index.html

一方、パナソニックの浴室暖房乾燥機で注目されているのは、電気ヒートポンプ式のタイプです。
(3室換気用・100V『FY-18UXT1』のメーカー希望小売価格:税抜・198,000円)。

暖房使用時は24時間換気により、ヒートポンプが屋外へ排気された屋内の空気の熱を回収、浴室の予備暖房に再利用する省エネシステムを採用。
温風の起ち上がりが早いだけでなく、従来の電気ヒーター式よりも電気代が60%ダウンします♪

ノーリツの浴室暖房乾燥機『BDV-M4105』シリーズ

画像引用:ノーリツホームページより
URL : http://www.noritz.co.jp/product/onsui_danbou/mist_dryhot/mist_celinglineup.html

ガス温水式の浴室換気暖房乾燥機なら、ノーリツの製品が一押しです。
おすすめは、ミスト機能付きタイプ。
(1室換気用『BDV-M4105AUKNT-J1-BL』のメーカー希望小売価格:税抜・182,000円)。

「スプラッシュミスト」や「ミストサウナ」「エコ乾燥」などの充実モードも搭載しています。

大阪ガスの浴室暖房乾燥機『ミストカワック』シリーズ

温水ガス式タイプでは、大阪ガスの『カワック』『ミストカワック』も注目度が高いです。
特に『ミストカワック』シリーズでは、低価格で「スプラッシュミスト」などを堪能できる魅力的な製品がそろっています。
(コンパクトタイプ 1室換気用『161-R911型』のメーカー希望小売価格:税抜・149,000円)。

機種によっては、数種類の「マイクロミスト」が付いたタイプも選択可能。
お肌の保湿対策になるため、美容効果も期待できます。

※上記メーカーの内、大阪ガス製品につきましては、同社のガス供給区域外では修理などの対応ができない場合があるため、設置前にご確認ください。

興味のある商品がありましたら、リフォーム会社に確認してみると良いでしょう。

暖房機能や乾燥機能でかかる電気代はいくら位?

浴室暖房乾燥機を使う時に一番気になるのが、電気代。
(もちろんガス温水式の場合は、僅差ではありますがガス代がかかります。)
参考までに、パナソニックの電気ヒーター製品の例を見てみましょう。

2014年1月時点のパナソニック社データによると、乾燥・暖房・涼風・換気、各機能を使用した場合の、1時間あたりの電気代は以下の通りです。
(※2014年当時の消費税率:5%で、電気代22円(税込)/kWhで換算した時の数値)

[100V仕様の場合]
●乾燥:27.1円
●暖房:28.9円
●涼風:0.8円
●換気(強/弱):0.8円/0.5円

[200V仕様の場合]
●乾燥:42.9円
●暖房:47.5円
●涼風:1.2円
●換気(強/弱):0.9円/0.7円

画像引用:パナソニックホームページより
URL : http://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/82003/~/%E6%9A%96%E6%88%BF%E6%8F%9B%E6%B0%97%E4%B9%BE%E7%87%A5%E6%A9%9F%E3%81%AE100v%E3%83%BB200v%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81

【※参考にした浴室暖房機の機種】
型番:GVL5300A(100V)/GVL5310A(200V)

なお、使用時間や気温によっても変動しますが、「電気ヒーター式」の場合はパワーが弱いため「ガス温水式」と比べると、乾燥機能を稼働させる時間が1~2時間は長くなります。

地域によって電気とガスの料金も異なりますし、電気ヒーター式の場合は設置場所に規制がかかるケースもありますから、ご家庭の環境に合った方式を選択すると良いでしょう。

浴室の広さを基準に「100V」か「200V」か選択を

ちなみに上記の例を見て分かるように、電気式の浴室暖房乾燥機には、「100V」仕様の物と「200V」仕様の物があります。

基本的には、1坪以下の浴室は100V、1.25坪以上の浴室には200Vが推奨されます。
1.25坪以上の広い浴室の場合、200Vしか選べない場合が多いですが、狭い浴室で200Vを選択することは可能です。

実際「洗濯物を一気に乾かしたい」という理由で、1坪以下の浴室に200Vを設置されるご家庭もあります。
どちらが良いか迷う場合には、電気工事との兼ね合いもあるため、リフォーム会社とよく相談しながら決めましょう。

光熱費削減のカギ!そもそも浴室乾燥機の仕組みって?

浴室暖房乾燥機の乾燥機能は、まず乾いた温風を浴室内へ噴出させることにより、浴室内の温度を上昇させます。

暖かい空気により干している衣類の水分が吸収され、なおかつ衣類自体が暖められることによって水分が蒸発しやすくなります。

蒸発した水分は、ファンを通して外へ排出されます。

要するに「浴室内の温度を上げて空気の入れ替えをすること」が、浴室暖房乾燥機における乾燥方法です。

ただし浴室暖房乾燥機の乾燥機能は、換気する力が強くはありません。
機器を稼働させる前に、浴室内の湿気をできる限り減らすことこそが、浴室暖房乾燥機にかかる電気代やガス代を節約する近道なのです。

浴室乾燥機の電気代・ガス代の節約方法

では、電気代やガス代は、実際どのように節約すれば良いのでしょうか?
ポイントとしては、浴室内の湿気を追い出し、温風をなるべくたくさん使わずに済ませるための対策をしっかりすることです。

そのためには、温風を少しでもスムーズに循環させる環境づくりが重要になります。
基本的なことですが、まずは以下の5点に注意してみましょう。

こまめに浴室の湿気対策を

1つ目は「浴室の湿気対策」。
衣類を乾かす時に浴室に湿気が残っていると、当然ながらそれだけ余計な電気を使うことになります。
湯船にお湯が残っている場合は必ずふたを閉め、周辺の水気もしっかり拭き取るようにしましょう。

空気の流れをつくる

2つ目は、雑菌が繁殖しないよう、空気が循環する流れをつくることです。

先述のように、浴室暖房乾燥機の換気能力は決して高くはないため、洗濯物を干した時に乾燥に時間がかかると、雑菌が繁殖してしまいます。
浴室内の温度も上昇していますから、雑菌がより増えやすい環境にもなっています。

換気力をアップさせるためには、浴室ドアの換気口(スキマ)を頻繁に掃除し、空気の抜け道をつくることも大切です。
もし換気口がないドアの場合、浴室暖房乾燥機を稼働させる時に、暖気が逃げていかない程度に、ほんの少しだけ戸を開けておきましょう。

定期的なフィルター掃除

そして3つ目は「フィルターの掃除」。
浴室暖房乾燥機のフィルターにホコリが溜まっていると、浴室内に温風が届きにくくなります。
これも余計な電気を使う一因になるので、説明書を参考に、定期的なフィルター掃除を行いましょう。

室内である程度干してから浴室暖房乾燥機を使う

4つ目は、「先にある程度は室内干し」をすることです。
洗濯をした直後に浴室乾燥を活用するのではなく、できるだけ室内で乾かしておき、浴室乾燥の使用時間を減らしましょう。
エアコンや扇風機がある部屋に干せると、より良いですね。

洗濯物の干し方を工夫する

5つ目は、「干し方自体の工夫」です。
短時間で乾かすことが、光熱費の削減に繋がりますよね。

乾きにくい厚手の衣類を中央に干し、薄手の乾きやすいタオルなどは端っこに干しましょう。
短い時間の内に、すべての衣服を効率的に乾かすことができますよ。

浴室乾燥機はあったほうがいい?いらない?

ここで、ご自宅に浴室暖房乾燥機が必要かどうかを考える基準についても、ご説明しておきましょう。
具体的には、家族構成・お住まいの場所を軸にして、使用頻度を考えてみると良いですよ。

家族構成・人数を考える

まず、浴室内には干せるスペースが限られます。
家族の人数が多いご家庭の場合、衣類乾燥機などを活用した方が効率的です。
また高齢者や介護が必要な方がお住まいの場合、入浴前に暖房機能を使用し、ヒートショック対策を行うご家庭が増えています。

家電・サンルーム・室内干しユニットの代用も

干したい洗濯物の量が多くなる場合には、家電の衣類乾燥機や、扇風機・エアコンで代用するほうが早い場合もあります。
なお、室内干しのためのスペースが欲しい方には、サンルームや室内干しユニットの設置を行うのも得策です。

ニット・ジーンズを乾かす時にはおすすめ

なお、天日干しに向かないジーンズやニットは、浴室で乾かすと効率的です。
ベランダでも乾きくいジーンズでも、温風が吹き出す箇所の真下に干せば、短時間で乾かせるほか、日射しによる変色も防げます。

また、陰干しに向くニット製品などは、浴槽のフタの上にバスタオルを敷いて平干しすることにより、型崩れすることなくきれいに乾かせます。

住んでいる地域の天候も考慮する

また、雨や雪があまり降らない地域であれば、浴室暖房乾燥機はあまり活躍できないでしょう。シンプルな浴室換気扇だけでこと足りるかもしれませんね。

ただ夏場とても暑い地域なら、浴室暖房乾燥機の「涼風」モードが便利と思う方もいるでしょう。
また冬の寒さが厳しい地方なら、入浴前に浴室を暖められる浴室暖房乾燥機があると快適です。一年を通して、洗濯や入浴時に不便に感じることがどの位あるか、熟慮してみましょう。

浴室乾燥機はカビ・臭いの予防が大切

浴室暖房乾燥機のフィルターは1ヶ月~1ヶ月半に一度位を目安に掃除をしないと、カビが付着して洗濯物に臭いが移ることがあります。

また最低でも2時間、可能であれば一晩中換気することでカビ自体が発生しにくい環境をつくるのが理想的です。

このようなことを踏まえて、浴室暖房乾燥機を毎月どの程度使いたいかイメージしてみましょう。
定期的なフィルター掃除や、日々の浴室内の湿気対策が必要になるため、あまり使用しそうになければ、かえって手入れが手間になるかもしれません。

電気代やメンテナンスの頻度に不安がある場合は、サンルームなど他のリフォームを検討してみても良いでしょう。

快適さが魅力だからこそ、上手に活用したい浴室暖房乾燥機。
設置費用や使用時の電気代などもしっかり考慮して、最適な物を選ぶことが大切ですね。

なお、省エネタイプの機器や、メンテナンスが簡単な商品があるかどうか、一度リフォーム会社に相談してみるのもおすすめです。

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