リラックスや虫よけに!ハーブとして楽しむカモミールの育て方

ハーブとしても人気の高いカモミール。小さな白い花は見た目のかわいらしさだけでなく、そのさわやかな香りは虫よけになり、お茶にすればリラックスできるハーブティーとして楽しめます。種類によって違うそれぞれの特徴をまとめ、日常の中で役立つカモミールの上手な育て方と活用法を紹介します。

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【目次】
・カモミールの種類
・ジャーマン種カモミールの特徴
・ローマン種カモミールの特徴
・カモミールの育て方
・カモミールの増やし方
・カモミールティーの作り方
・カモミールの花言葉は?
・家庭で育てやすいハーブ「カモミール」を日常に生かそう

カモミールの種類

カモミールは、キク科に属するハーブの一種です。和名ではカミツレとも呼ばれ、花を摘み取ってお茶として利用されています。リンゴのような爽やかな香りが特徴で、ハーブとしてのさまざまな作用があるとされています。

カモミールには多くの種類がありますが、大きく2種類に分けられます。一年草で開花後に枯れてしまうジャーマン種と、多年草で越冬も可能なローマン種です。それぞれの特徴を詳しく紹介しましょう。

ジャーマン種カモミールの特徴

カモミールでも特に代表的なのが、ジャーマン種でしょう。60cm~70cm程度まで伸びる一年草で、3月~5月にかけて開花し、その後は枯れていきます。花の香りが強く、ハーブティーとして利用したいなら、ジャーマン種のカモミールがおすすめです。

ジャーマン種は種からでも育てやすく、花の中央が飛び出ており、マーガレットのような印象を持ちます。花の中心部が空洞になっているのも特徴的です。植え込みの時期は春先か秋口が最適で、一年草ではありますが、こぼれた種から発芽し、自然に繁殖していきます。

数年にわたり自家繁殖を繰り返すことがありますが、年数とともに香りが弱くなる傾向にあります。香りが感じられない場合には、一度根ごと掘り返し、新しい種か苗から育てる方が良いでしょう。

ローマン種カモミールの特徴

ジャーマン種と比べ背が低く、地表面を覆うように広がるのがローマン種です。30cm~40cm程度までしか伸びず、芝生の代わりに植え込まれるグラウンドカバーとしても利用されています。株を増やしながら繁殖する多年草で、6月~7月にかけて開花し、花が終わった後も葉が残り、広がっていきます。

花だけでなく、葉や茎にも強い香りがあり、広い範囲で育つことから虫よけの作用も高いとされています。カモミールティーにもできますが、ジャーマン種よりも苦みがあり、あまり好まれません。ローマン種は花が大きく、中央が平たい形をしています。八重咲きのタイプもあり、見た目に華やかさがあります。

ローマン種は、株分けによって増えていきますが、環境が合わなければ、一年以内に枯れてしまうことがあります。蒸れに弱く、梅雨から夏にかけて、傷みやすい品種です。

カモミールの育て方

カモミールの育て方は、種類によって注意すべき点が異なります。どちらも日当たりが良く風通しの良い場所を好みますが、それぞれの特徴に合わせた生育環境を整えてあげましょう。

➢ ジャーマン種の育て方
比較的、湿気を好む傾向にあるジャーマン種は、頻繁な水やりが欠かせません。乾燥しすぎると成長が止まってしまうため、土の表面が乾いたら、たっぷりの水を与えましょう。ただし、やりすぎは禁物。特に鉢植えの場合には、根腐れを起こしやすいため注意が必要です。受け皿に残った水は、必ず捨てるようにしてください。

また、一年草であるジャーマン種は、日当たりの良さによって花付きが変わります。暑さに弱い傾向がありますが、春の開花後は自然と枯れていくため、それほど心配する必要はありません。しっかりと日光を当てながら、たくさんの花を咲かせましょう。

➢ ローマン種の育て方
ローマン種は、ジャーマン種と比べ乾燥を好み、湿気に弱い傾向があります。土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えますが、地植えの場合には、降雨に合わせた水やりを意識し、水の与えすぎには注意しましょう。

できるだけ風通しが良く水はけの良い土を選び、植え込む際には隣接させないようにしてください。梅雨頃に花が咲きますが、花が終わったら蒸れすぎないように刈り込むとよいでしょう。

葉が枯れてしまった場合にも、株の根元から切り込むことで、次の花芽がつきやすくなります。ジャーマン種と違い、真夏にも葉が伸びていきますが、暑さと直射日光にはあまり強くありません。軒下などの半日陰か、ガラス越しの日光が当たる場所で育てましょう。

比較的寒さには強い方ですが、地植えで越冬させる場合には、霜対策が必要です。寒冷地で育てる場合には、風よけを作り、冷たい風が当たらないようにしてください。

カモミールの増やし方

カモミールの増やし方も種類によって育ちやすさが違います。ジャーマン種は種から、ローマン種は株分けから増やすとよいでしょう。

ジャーマン種は開花後、葉が枯れ始め、種が落ち始めます。そのまま、自然繁殖を待つか、種を集めて春か秋に種まきをしましょう。酸性土を嫌うため、種まきの1週間前には腐葉土や石灰を混ぜ込んでおくと根付きやすくなります。

ローマン種は、家庭では種からの発芽が難しいようです。多年草であり、上手に育てれば自然と株が増えていくため、新しい場所に植え込みたい場合には、挿し木や株分けを行いましょう。また、自然繁殖の場合でも、数年すると株が老化してしまうため、成長を見ながら株分けを行う必要があります。

挿し木から増やす場合は、生育期の元気な茎を切り取り、水につけて発根させるのが一番簡単な方法です。根が伸びたら、鉢や庭に植えこみましょう。株が大きく育っていれば根を掘り返し、数本の茎ごとにハサミで切り分けて植え込みます。どの場合でも、植え込んですぐは乾燥させないように十分な水を与えてください。

カモミールティーの作り方

カモミールティーを作るなら、なんといってもジャーマン種がおすすめです。香りの良い花を使ってお茶を作ってみましょう。

まずは、カモミールの花を用意します。開花している日中に収穫し、天気の良い日に外干しして乾燥させます。少し茶色に色づき、触っても湿り気を感じないようになったら、消毒した容器に入れて完成です。容器のなかに乾燥剤を入れておくと、長持ちします。

カモミールティーにするには、カップ1杯のお湯に対して、乾燥した花、大さじ1杯程度が目安です。熱湯を注いで、5分以上蒸らします。長すぎると苦味が出てしまうため、早めに取りだしてください。

後はお好みで、はちみつや砂糖を入れて、美味しく召し上がれ!

カモミールの花言葉は?

カモミールの花言葉は「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」とされています。

枯れても自然に繁殖しやすいジャーマン種や、地に這うようにどんどん伸びていくローマン種……共に生命力が強い植物です。そうしたイメージから、このような花言葉になったのだとか。ロシアでは、国花とされています。

家庭で育てやすいハーブ「カモミール」を日常に生かそう

カモミールは、活用法によって種類を選べるハーブです。それぞれに特徴はありますが、どちらも比較的育てやすいのがうれしいところ。ハーブティーを楽しみにジャーマン種を選んでもよし、虫よけ効果を期待して地に広がるローマン種を選んでもよし、好みに合わせて育ててみましょう。鉢植えにして室内で育てることも可能です。カモミール特有のすがすがしい香りを日常の中で楽しんでみましょう。

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