家を建てる。 眼下に広がる田園風景をどう取り込むか?

鶯の蒼荘という作品の
敷地からの眺望は
東、北、西面に向けて
超パノラマでした。

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鶯の蒼荘という作品の敷地は
住宅街の一角でありながら

高台の一番端の
区画であったことから

敷地からの眺望は
東、北、西面に向けての
超パノラマでした。


しかも
どちらかというと
家並みの少ない
山々と田園が広がる

穏やかな風景が
一望できます。

圧倒的な眺望に対して
如何に接するか。

この課題を解決することが
施主とのコミュニケーションの中で
最も重要なポイントで
あったように思います。


設計者としては
この稀に見る眺望を
ダイナミックに
空間に取り込む仕掛けを
中心に組み立て
提案していきます。


お客さんも
その提案を喜び
理解してくれている様子。


しかし、さらに進めると
漠然とした不安要素が
ご要望の隅にに現れてきます。


それが何なのか
丁寧に拾い上げていくと


今までの生活にない
開放的すぎる要素が

毎日の暮らしの中で
苦痛にならないだろうか
という不安が見えてきました。



そこで
この眺望を楽しむという
方針は違いないにしても

どの程度開放するのか
ということについて
慎重に検討し

またもうひとつ

囲われた安心感を持つという
要素を提案する事で

プランは
完成していきます。

平面でみると
間取りは凹の字型で
中庭があり

借景を適度に望みながら
LDK、さらに玄関ホールや和室も
この中庭にも面し
囲い込むように
配置されています。


風景に対して開いていきながら
同時に閉じていくというバランスに
形が与えられたとでも言いましょうか。

鶯の蒼荘は
そんな作品になりました。

月のきれいな静かな夜は
眼下に広がる田園風景が
蒼く照らされて見えるでしょう。

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