(before&after)築40年の建物をリフレッシュ!新築同然に再生した店舗+住宅

築40年の店舗+住宅を、
大幅に、リノベーションしました。

これを機会に、
傷んでいる部分を補修・補強しながら、
新築と変わらないようなものへと、
再生させました。

そんなS薬局のストーリーです。

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(before&after)外観

仲摩邦彦建築設計事務所 / Nakama Kunihiko Architects facebook.com

(after)
築40年の店舗+住宅を、
リノベーションしました。

これを機会に、
傷んでいる部分を補修・補強しながら、
新築と変わらないようなものへと、
再生させました。

仲摩邦彦建築設計事務所 / Nakama Kunihiko Architects facebook.com

(before)
リノベーションの前後で較べてみると、
まるで別の建築のように変身しています。

でもよく見ると、実は、
2階部分には、あまり手を触れていません。

改変が必要な場所を絞り込むことが、
コストを抑えるコツです

(before&after)簡単な方法で構造も動線も解決

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(before)
リノベーション前には、
正面に、建物を支える壁が全く無く、
構造上、
大変、不安定な形になっていました。

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(after)
その不安定な部分に、
新たに、
アルミの箱を挿入して、支えることで、
構造上のバランスをとるようにしました。

また、それと同時に、
このアルミの箱は、
店舗と住宅、それぞれの部分の入口を分けて、
動線を、はっきりと分離する役目も、
果たしています。

構造上の補強や、動線の分離、等々、
様々な効果を、
箱を挿入するという、非常に単純な方法だけで、
実現しようと、試みました。

(before&after)店舗内部

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(before)
店舗内部は、
リノベーション前の状態から、
動線を整理することが必要となりました。

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(after)
作業のための動線と、客のための動線とを、
明確に分けて、
外部から連続するアルミの壁と、
カウンターや陳列棚によって、
客を奥へと、わかりやすく誘導するように、
計画しました。

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(after)
店舗の一番奥にある、
調剤室と薬の受け渡しコーナーは、
様々な理由から、
その位置を移動することは出来ませんでした。

そのため、
そこへ向けて、
渦巻きのような動線をつくることで、
はじめて訪れても、
自然と奥へ辿り着けるように、
計画しました。

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(after)
店舗を訪れた客が、
自然に、奥へと進めるように、
店の動線は、
渦巻きのようになっていますが、
天井の方も、同様に、
渦巻きのようになっています。

客が歩く経路となる部分の天井は、
他の部分より高くなっていて、
その段差を利用して、
間接照明を設置しています。

光に導かれるように歩くうちに、
自然と、奥へと辿り着くようになっています。

(after)店舗と住宅をつなぐ工夫

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(after)
住宅部分にいる時に来客があった場合でも、
すぐに対応が出来るように、
店舗と住宅部分とは、密接に、
つながっている必要がありました。

そのため、
住宅部分のリビング・ダイニングは、
店舗部分と、
開口部によって、つながっています。

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(after)
しかし、その一方で、
店舗側から、家の中が丸見えになるのも、
避ける必要がありあした。

そのため、
住宅部分と店舗部分とは、
普段は壁の中に隠れている引き戸によって、
必要に応じて、
仕切ることが出来るようになっています。

(after)住宅部分の工夫

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(after)
住宅部分のリビング・ダイニング。

畳1畳分もある、大きな掘りごたつをつくり、
皆が集まれる場所にしました。

店舗と反対側の面は、
ウッドデッキのテラスへと続く、
大開口になっています。

元々は、壁で閉ざされていた部分ですが、
他の部分を、構造的に補強することで、
ここには、
大きな窓をつくりました。

ウッドデッキと同じ材料で出来た塀の先の緑は、
お隣のお庭を借景しています。

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(after)
元々は、
ボイラー室や倉庫だった部分も無駄にはせずに、
間仕切りを取り払い、
大きな窓を付けて、
ウッドデッキのテラスともつなぐことによって、
快適な和室へと変身させました。

(after)建物廻りの工夫

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(after)
建物の隙間の、わずかなスペースを利用して、
室内と床の段差無しでつながる、
ウッドデッキのテラスをつくりました。

わずかなスペースですが、
部屋が格段に広く感じられます。

元々あったブロック塀は取り外し、
床と同じ、デッキ材で、
目隠しの塀を、新設しました。

ブロック塀で囲まれていた時には、
こもっていた湿気は、
板の隙間から抜けていきます。

緑は、隣のお庭の、借景です。

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(after)
誰もが気軽に入れるように、
とても開放的な店舗になっています。

鈍く光るアルミの外壁が、
そのまま屋内へ入り込んで、
その先の動線を示しています。

ガラスの内側には、
ロールスクリーンを仕込んであり、
必要に応じて、目隠しをすることも出来ます。

また、ガラスの外側には、
電動シャッターも仕込んであり、
閉店後は、スイッチ一つで、
ガラスをすべて覆い隠すため、
防犯対策も万全です。

建物も築数十年になると、
あちらこちらに傷みが生じてきたり、
現在の生活にはマッチしない部分がたくさん出てきたり、
といったことが起ってくるものです。

ただ、だからといって、
その都度、新たに建て直すというわけにも、
なかなかいきません。

普段はなかなか発見することが出来ない、
傷んでいる部分を見つけ、それらを補修・補強しながら、
今の生活にマッチするように、全体を修正する機会を持つと、
その後さらに、
建物を長く大切に、使うことが出来るようになると思います。

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東京都小平市の一級建築士事務所です。「これしかない」と納得できるようなものを目指し、そこでしか出来ない個性的なものを実現するために、ひとつひとつ丁寧に取り組んで…

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