錆びてボロボロの自転車をフルレストアしてみた
一家に1台かそれ以上はある自転車。サビと劣化でボロボロになっていた学生時代の自転車をフルレストアしてみました。粗大ゴミ置き場に置いてある自転車よりもボロボロでした・・・完全自己流なので、ご参考程度に。
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錆びてボロボロの自転車をフルレストアしてみた
レシピの概要
かかった費用
3000円
所用時間
4時間
材料
自転車用スポーク(10~20本)
金属製サドルバンド(2個)
金属製アングル(1個)
端材プラ板(1個)
給食のおぼん(1個)
自転車用タイヤ(16インチ)(1個)
工具
ディスクグラインダー
インパクトドライバー
ハンドリベッター
自転車用レンチ
タップダイス
潤滑スプレー
作り方
STEP1
学生の頃に使っていた自転車。今は見るも無惨なこの姿。この状態の自転車をレストアして復活させたいと思います。(写真に写っていない前輪やサドル、ハンドルもボロですが残ってました。)
STEP2
いたるところにサビが出ていて可動部もまともに動きません。これで本当に直せるのか?と疑問を抱きながらも、半分意地になってやってみました。
STEP3
まず、後輪を外したいので、自転車用のレンチを2本使って内側と外側のナットに反対方向の力を加えて外します。サビ付いてるので潤滑スプレーを塗布してから回しました。
STEP4
後輪が外せました。後輪を外す手間は、前輪の数倍かかります。調整もしなくてはならないので、よほどのことが無い限り後輪は外さない方がいいと思います。
STEP5
スポークの根元がサビサビだったので、潤滑スプレーを塗布して時間をおき、慎重に回して外しました。
STEP6
スポークを全部外すとバランスが崩れて調整が非常に大変になるので、使えそうなところは残して交換することにしました。 片方のタイヤの劣化が激しかったので、新しいタイヤを買ってきました。
STEP7
外せたところに新しいスポークを入替えました。根元の少し太い部分がネジになっているので回して調整します。引っ張りすぎない程度にテンションをかけて締めます。
STEP8
合間に自転車のフレームを掃除&脱脂して全体をマッドブラックに塗装しました。
STEP9
後輪の付け根に入っているベアリングにグリスを注入します。砂埃などは極力落としてからグリスアップすると砂を噛むことも少ないと思います。
STEP10
ホイール内側にリムテープを貼って、チューブの接触による破れを防止します。
STEP11
一旦空気を入れながらチューブをバランス良くタイヤ内に納めます。
STEP12
チェーンテンショナーのパーツが欠品していたので、アングルを3cmくらいで切断して穴を開け、自作チェーンテンショナーパーツを作りました。(ハブボルトがなめてしまっていたので、修理を後ほど...)
STEP13
実際のパーツはこんなかんじですが(反対側)それなりの強度でナットがひっかかるようになっていれば十分です。
STEP14
サドルまわりの各パーツは車のシャーシ用の耐久性の高いシャーシブラックで塗装しました。
STEP15
途中で一旦タイヤ等を組んでみて確認します。順調に直ってきています。
STEP16
片方のタイヤから空気漏れしているようなので、定番の確認方法で・・・タライに水をはってチューブを沈め、ブクブク泡が出てきた箇所を補修します。
STEP17
穴が開いていた箇所に印を付けて、その付近を綺麗にしてサンドペーパーで軽く擦って表面処理します。
STEP18
自転車パンク修理用のパッチをあててトンカチなどで叩いて圧着して時間をおきます。(叩きすぎに注意)
STEP19
パッチ周辺が乾いたら先ほどの方法で空気漏れの確認をしてパンク修理完了です!続いてタイヤをかぶせていきます。自転車用のテコを2本以上使ってタイヤとホイールの間にテコをハサミながらタイヤをはめ込んでいきます。けっこう力がいります。
STEP20
空気を入れるバルブの位置も確認しながら、綺麗にタイヤをはめることができました!
STEP21
次に、グラインダーで何を削っているかというと・・・
STEP22
金属製アングルの両端を15度くらい曲げて、こんなパーツを作りました。プラスチックの板も使います。
STEP23
このアングルを自転車フロントタイヤの上のところにはめ込み、カゴとフレームにボルトで固定します。
STEP24
さらにプラスチック板も取り付けたら、泥よけの完成!フロントの泥よけが無くなってしまっていたので作ってみました。
STEP25
今度はタップダイスという道具を取り寄せて、ボルトの補修をします。
STEP26
先ほどの、後輪のボルトがなめてしまっていたところにこのタップダイスをはめて回すと、ボルトの溝が削れて復活します!重要な部分なので、慎重に。
STEP27
チェーンにパーツクリーナーを吹きかけて、たまっていた油汚れなどを落とします。通販番組でよく見かける高圧洗浄機でもいいかもしれませんが、最後に水気はしっかりとったほうがいいです。
STEP28
チェーンを繋ぐパーツ、ジョイントリンクも一旦外して、摩耗が激しいようなら交換したほうがいいと思います。写真の程度ならまだ使えるかと。
STEP29
後輪のハブ固定部分にロックナットが入っているので、「玉押し」という調整方法で調整します。
STEP30
2本のレンチで締め込んでタイヤやハブのブレがなくなるようになればOKです。
STEP31
中古の給食のおぼん(アルミ製)を切断してさらにもう1つパーツを作りました。
STEP32
フレームにパイプクランプを取り付けて、ステーをはさみます。
STEP33
ハンドリベッターを使って、先ほど切断したおぼんの切れ端にステーを追加していきます。
STEP34
こんなふうになりました。アルミステーをおぼんの切れ端のアールに沿わせて曲げています。
STEP35
これをマッドブラックで塗装して、パイプクランプのところに取り付けると、自作のチェーンガードができました!これでズボンの裾を巻き込むこともなくなります。
STEP36
その他細かい調整は割愛しますが、ライトも修理して取り付け、カゴもデコボコして錆びていたものを直して塗装して取り付けました。
STEP37
リアの足回りも組み直して万全です!自転車を停める時のステップもフレームと同じマッドブラックに塗装して統一感を出しました。
STEP38
サドルやハンドル、ブレーキも取り付けて調整したら完成です!!まだまだ乗れます!
レシピのコツ・ポイント
ナットなどの可動部がサビているところは無理せず潤滑スプレーを塗布して浸透してから回すと回しやすくなります。5-56は揮発性が高いのでブレーキワイヤーに入れないほうがいいです。(粘度の高いオイル推奨) 特にリアまわりは外す前に写真を撮りながらやったほうがいいです。慣れていないと戻す時にどんな状態だったか忘れてしまって苦労します。(体験談)
やってみた感想
レストア前の状態がウソのような仕上がりになり、オリジナルパーツも満載で大満足です。学生からの自転車の復活に、今まで以上に愛着が増しました!
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