観葉植物のシマトネリコを室内で育てる方法と健康を保つチェックポイント

シマトネリコは、屋外では樹高が15~20mにもなる木です。関東以南では庭木としてよく利用されてきましたが、近年では、光沢のある小さな葉が密につく木の姿がグリーンインテリアとして注目を集め、観葉植物として育てる人が増えています。今回は、室内で楽しむ鉢植えシマトネリコの育て方を見てみましょう。

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【目次】
・日当たりの良いところで育てよう
・寒さには比較的強い
・水やりのポイント、水切れに注意!
・ときには外で水やりを
・シマトネリコの植え替え
・シマトネリコの用土は?
・シマトネリコの剪定
・剪定は少しずつがベスト
・シマトネリコの花
・種蒔きして殖やそう
・挿し木に挑戦する場合は?
・シマトネリコにつく害虫は?
・「トネリコ」の名前の由来はカイガラムシから?
・シマトネリコとトネリコの違いは?
・シマトネリコの落葉の原因
・まとめ

日当たりの良いところで育てよう

シマトネリコは、日当たりの良いところ、あるいは午前中に日光があたるような半日陰が好きです。葉の色が悪くなってきた場合には日光不足かもしれません。そのようなときには、屋外か直射日光のあたるところにときどき移動させてやるとよいでしょう。

真夏の直射日光や強い西日は葉焼けをおこさせることがあるので、陽射しが強くなってきたら、カーテン越しの窓辺や直射日光のあたらない位置にうつすことをおすすめします。また、冬になると、寒暖の差や、結露が問題になりますので、窓際に鉢を置く場合には注意が必要です。できれば、部屋の中へ移動させたほうがよいでしょう。

寒さには比較的強い

寒さに強いといわれていますが、それでも、氷点下3〜5度以下になると枯れてしまいます。日光浴させようと外に出し、そのまま屋外に出しっぱなしになっているような場合には、冬の前に室内に取り込みましょう。霜にあたっても枯れてしまうので注意してください。

水やりのポイント、水切れに注意!

土が乾いたら、鉢の底から水が出るまでたっぷり水をあげましょう。水切れには弱いので、鉢の土の様子を頻繁に見るようにしてください。夏は特に、土が乾いたらすぐにたっぷりとあたえましょう。冬は、水のやりすぎにならないように、土が乾いてから数日待って水やりしたほうが無難です。

ときには外で水やりを

室内で育てていると、そのうち葉にうっすらとほこりがつもってきます。葉の数が多く、一枚一枚手で拭くのが大変な場合には、水やりを兼ねて、外で水を木全体にかけるようにして洗うとよいですよ。

シマトネリコの植え替え

シマトネリコは生長がはやい植物なので、2~3年に一度は植え替えしましょう。特に、鉢底から根が出ているような場合には植え替えが必要です。植え替えに適切な時期は4~6月、最低気温が15度を超えたらいつでもOKですが、花が咲いている間は避けてください。以下に手順をご紹介します。

1. 鉢からシマトネリコを抜きます。抜けにくいときは、鉢のまわりを叩くとよいでしょう。

2. 外側からもみほぐすように古い土を落とします。枯れた根は切ってください。

3. 一回り大きな鉢を用意します。鉢底にはネットを敷き、軽石などを置きます。

4. 新しい土を適量入れた後、真ん中にシマトネリコをおき、まわりにも新しい土を入れます。土をぎゅうぎゅう押し入れないように気をつけてください。

5. 水をたっぷりあげ、水がちゃんとひけば植え替え終了です。

6. 直射日光と風があたらない明るい場所に1週間くらい置いておきましょう。その間、鉢をあちらこちらに動かしたりすることは避け、そっとしておきましょう。水切れにならないように、ときどき土の表面をチェックすることを忘れないようにしてください。

基本的には一回り大きな鉢に植え替えますが、生育スピードが非常に早い場合には、二回り大きな鉢に植え替えてもよいでしょう。その場合には、土が乾燥しすぎないように水やりの頻度を増やすことが大切です。

鉢が大きくなると、鉢を移動させるのが困難になることがあります。例えば、プラスチックの鉢ならば、鉢自体の重さはあまり重くありません。植え替え後の全体の重さも考えて、鉢を選ぶとよいでしょう。

鉢の大きさを変えたくない場合には、根を切って整理し、木全体も剪定して小さくしてから植え替えましょう。

シマトネリコの用土は?

市販の観葉植物用の培養土を用いるのが簡単です。自分で調整する場合には、赤玉土(小粒)と腐葉土を6:4くらいで合わせるとよいでしょう。赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3で合わせたものに緩効性有機肥料と苦土石灰を混ぜてから寝かせて用いる人もいます。時間と場所がある人は、オリジナルの土づくりをしてみるのも楽しいかもしれません。

シマトネリコの剪定

シマトネリコの剪定は、真夏や真冬を避ければ、一年中できます。例えば、暦の上では9、10月であっても猛暑が残っているようなときには剪定を控えたほうが無難です。また、かなり切り戻したいときには、6~7月頃、梅雨が明けてからがよいでしょう。

剪定は少しずつがベスト

上や下に向かって長く伸びすぎた枝、内側に向いてしまっている枝などは、なるべく枝元に近いところから切ってしまいましょう。また、葉が多すぎて風通しが悪くならないように枝の数を減らします。そして、全体をみたときに、残った枝の長さや分量がそろうように、さらに切ります。樹形は、枝先で樹のフォルムを描くようにするとイメージしやすいです。

できれば、いちどきに大きく剪定するのではなく、少しずつ何度も剪定するようにしたほうが、好みの樹形にしやすいでしょう。

シマトネリコの花

シマトネリコは雌雄異株なので、木によって雌雄があります。雌の木であれば、初夏に白い小さな花をつけます。モクセイ科の木は、ジャスミンやライラックなどのように花に香りのあるものが多く、シマトネリコも花に香りがあります。花を楽しみたい場合には、開花前の剪定は少なく抑えたほうがよいでしょう。

花が咲いた後には、鞘状の実がつき、秋に熟して種がとれます。シマトネリコは種をまいて殖やすことができるので、種ができたら収穫し、タッパーウェアやビニール袋に入れてとっておきましょう。

種蒔きして殖やそう

シマトネリコの種蒔きの時期は、4~5月頃です。発芽温度は20度なので、気温が20度以上になるのを待って蒔きます。用土は、市販の種蒔き用の土を用いると便利です。種を水に一晩つけたあと、湿らせた土に蒔きます。

種は重ならないようにしておいてください。ラップやビニールなどで覆いをして、日陰におきます。本葉が2~4枚程度になったら、鉢に植え替えましょう。シマトネリコは生長がはやいので、4~5月に蒔くと秋には30~40cmくらいになっているかもしれません。

挿し木に挑戦する場合は?

シマトネリコの挿し木は、残念ながらあまり活着率がよくないといいます。もちろん不可能ではありませんので、挿し木でふやしたい場合には、数で勝負するとよいでしょう。

挿し木をおこなうのによい時期は、6~7月頃です。長さ10cmくらいの枝をよく切れるハサミで切り取り、一番下の葉は除きます。水に1~2時間つけた後、一番下の葉がついていたところが埋まるように用土に挿し、日光と風が直接あたらない明るい日陰に置いておきます。

根がついたときのことを考え、挿し木はある程度の間隔を置いて挿したほうがよいでしょう。土は乾かないほうがよいので、湿度を保つために、ビニール袋で覆って保水する人もいます。ビニール袋には空気穴をいくつか開けておくようにしましょう。ビニール袋で覆った場合には、何日もそのまま放置するのではなく、ときどき中をのぞいて、挿し木や土の様子をチェックしてください。

シマトネリコにつく害虫は?

シマトネリコは、害虫の心配が少ないといわれていますが、それでも害虫の被害にあうことがあります。春先など、戸外に出しているとイモムシがつくことがあります。

また、乾燥しているところではハダニ、湿度の高いところではカイガラムシが発生することもあります。害虫は見つけ次第、取り除かねばなりません。園芸店ではさまざまな殺虫剤や予防剤が売られていますので、それらを利用するのもよいでしょう。

ハダニは、ときどき霧吹きで葉の裏に水をかけると防ぐことができます。

カイガラムシは、成虫になると殺虫剤が効かないので、歯ブラシなどでこすり落とす必要が出てきます。歯ブラシの毛先を少し切って使うと、落としやすくなります。また、落とす際に飛び散る粉はカイガラムシの卵だといわれていますので、こすり落とす作業は屋外で行い、木全体を水洗いするとよいでしょう。

いずれにしろ、害虫が発生したらなるべく早い時期に見つけられるよう、シマトネリコをゆっくり観察する時間を持つようにしましょう。

「トネリコ」の名前の由来はカイガラムシから?

戸外のトネリコには、カタカイガラムシ科に属するイボタロウムシが寄生することがあります。イボタロウムシの作り出した白い蝋はガマの穂状に枝の周りをびっしりと覆います。この白い蝋は、イボタロウあるいは白蝋と呼ばれ、ふすまや障子、引き出しなどの滑りをよくするために使われてきました。トネリコはこの白蝋を採集するのに便利な木だったのです。そこで、戸に塗る木「戸塗り木」が「トネリコ」に変化したのだといわれています。

シマトネリコとトネリコの違いは?

「トネリコ」の話が出てきましたが、実は、「シマトネリコ」と「トネリコ」は大変によく似ている木なのです。トネリコは日本原産の国有腫であり、落葉樹です。寒さに多少強く、日光をよく好むので、屋外の日当たりのよい場所に植えることがすすめられています。

それに対してシマトネリコは、原産地が台湾やフィリピン、沖縄などです。日本へは沖縄から入ってきたので「シマトネリコ」という名前がついたのではないかと推察されています。トネリコと比べると、シマトネリコは半日陰でも育てることができ、常緑樹(寒冷地では落葉するので、正確には半常緑樹)であるため冬でも緑色の葉が楽しめます。これらが観葉植物としての条件を満たすので、グリーンインテリアとして注目されるに至ったようです。

シマトネリコの落葉の原因

前述のようにシマトネリコはトネリコと違って落葉樹ではありませんが、冬場に落葉することがあります。寒さだけではなく、水切れでも、あるいは水のやりすぎでも落葉するので要注意です。そのほか、置き場所が変わり、温度や湿度などが変化することで葉が落ちることがあります。エアコンの風が直接あたっていないかどうかにも気をつけましょう。

環境が変わったことによる落葉では、あわてて元の場所に戻したりせず、植物が新しい環境に慣れるまで通常の管理で様子をみながら待ちます。慣れるまでは肥料はやらず、水もやりすぎないように気をつけてください。

冬の寒さで葉が落ちても、枯れていなければ春に芽が出ます。枝を折って切り口を見たときに、芯が緑色であれば木はまだ枯れていません。葉が落ちたからといってすぐに捨ててしまわず、春まで待ってみましょう。

まとめ

シマトネリコは丈夫で育てやすい植物です。生育がよく、剪定にも耐えて芽がよく出るので、育てる楽しみが大きい植物です。また、艶やかな小さな葉がたくさん茂っている様子は、和洋問わずインテリアに合うと人気があります。ぜひ一度、育ててみませんか。


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