ビルのリフォームを成功させるポイントは？

オフィス・テナントビルを改装する場合のポイント

複数のオフィスやテナントが入居するビルをリフォームする際には、特に以下の各ポイントを押さえて計画を立てましょう。一般住宅や、単独営業の店舗・事務所などをリフォームする時とは異なる注意点が多くあるのが特徴です。

・空きテナントは「原状回復」に気を配ってリフォームする
・入居中のテナントが多い場合は、1軒ずつ立ち退き期間をずらしながらの長期工事が必要
・テナントの営業時間内に工事を行う場合はにおい・騒音に極力配慮する
・共用エレベーターで資材を運搬する場合は、利用者の迷惑にならないよう配慮する

空いたテナント部分を再入居促進のためにリフォームする場合は、基本的に「原状回復」に配慮した改修が必要です。しかし、ビルの経営者が変わるなどで元の状態がほとんど把握できないことも少なくありません。そのような場合はリフォーム会社とも協力の上、入居率を上げる魅力アップのためのリフォームを考えていくことになるでしょう。

また、多くのテナントが入居するビルは、住宅のように全体を集中的に工事することができません。時期をずらしながら各テナントに一時退去いただくなどして、部分的なリフォームを長期計画で行う必要も出てくるでしょう。

テナントビルなどをリフォームして住居にする場合のポイント

都市計画の見直しなどに伴い、街中の小規模ビルが空きビルのままとなっているケースも増えています。これらの中古ビルは不動産業者などを通してかなり安価で販売されることも少なくなく、大抵は好立地の割にお買い得な狙い目物件として紹介されています。

一等地にマンションを購入するより、中古ビルをリフォームした方が安く済む場合もあるため、これらのビルが住居として利用される事例も珍しくありません。空きビルをリフォームで住まいにする際の主なポイントは、以下のようになっています。

・古い物件の場合、耐震性などを再調査し災害に備えた補修を行う
・窓や壁・床などの断熱・防音性を見直し、住まいとしての居住性に配慮する
・防犯設備などを一般家庭向けのものに見直す
・外観を見直す場合は、住まいにふさわしく暖かみのあるやさしい雰囲気に

大きなオフィスビルだった建物を、まるごとマンションなどの集合住宅へリフォームするケースも増えています。その際のポイントもほぼ変わりませんが、エントランスや廊下・階段など共用部分の美装にも気を配る必要があるでしょう。

ビルリフォームの事例

次に、実際に中古ビルをリフォームで再生した成功事例をご紹介します。

事例　築30年を超え、老朽化したビルを快適な賃貸住宅にリノベーション！

築30年を超えた、5階建ての中規模ビル。都心にありながら古さから敬遠されがちだったこの物件を、モダンな賃貸住宅へとリノベーションした例です。

古さが目立つ灰色の外壁は、ベージュと茶を基調としたモダンかつ暖かいイメージに再塗装。エントランスなどの共用部分も、コンクリートむき出しの暗い雰囲気から白タイルを張って清潔感ある印象に模様替えしました。また、郵便受けを新しいものに替えて宅配ボックスも新設。新規の利用者にも魅力的な設備をプラスしています。

専有部分では、水回りを配管などから一新。洗面所や浴室の設備も新品に替え、清潔で快適になりました。室内のクロスやフローリングも全て張り替え、照明器具はLEDに総交換しています。

おわりに

利便性の高い市街地でも空き建物の問題が深刻化している今、古いビルを再生して再利用する動きが高まっています。事情で解体できない建物を持て余しているオーナーさんや、立地の良い住宅を安価で探している人は、ビルの再生リフォームも検討してみてはいかがでしょうか。

ビルリフォームに強いリフォーム会社を見つけるには、一括見積サイトの利用がおすすめです。厳選の優良リフォーム会社の中から、お近くでお悩みに合った複数のリフォーム会社の見積を1度で請求できます。じっくり比較検討の上、リフォームプランにお役立てください。

もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。