お手入れ簡単!土不要!お洒落なインテリアにもなるエアープランツの育て方

土が要らない、お世話が簡単、丈夫、飾り方がいろいろ工夫できるといった特長があるエアープランツ。園芸店やインテリアショップなどで、おしゃれに飾られているエアープランツをよく見かけますね。我が家でもエアープランツをセンス良く飾ってみたいと憧れる人も多いのでは。

エアープランツはお部屋に緑が欲しくても、土いじりは苦手とか、観葉植物を育てるのはハードルが高いと思っている人に、ぜひチャレンジしてほしい植物です。お気に入りのエアープランツを見つけて、インテリアのアクセントにしてみませんか?

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【目次】
・エアープランツってどんな植物
・初めてのエアープランツ選び
・手に入りやすく人気のエアープランツ
・日ごろのお手入れはとっても簡単!
・エアープランツに適した置き場所は?
・水やり不要はウソです!
・あれ?枯れそう……弱ってしまったら
・応急処置の基本はソーキング
・まれに害虫がつくことも
・長く育てればもっと成長が楽しみになる
・エアープランツを大きくさせたい!
・株分けして増やすには
・花が咲くこともある!
・エアープランツのある暮らしを
・楽々お手入れ&インテリア性も抜群

エアープランツってどんな植物

園芸店や雑貨屋さんで人気のエアープランツ。最近では百円ショップでも見かけます。あまりに無造作に置かれていることもあるため、造花なのかと思ってしまいそうですが、ちゃんと生きている植物です。

エアープランツとはパイナップル科チランジア属の総称で、地中に根を張るのではなく、樹木や岩石に付着して生息しています。空中に浮いているようにも見えることから、エアープランツと呼ばれるようになりました。根から水分や栄養分を吸収するのではなく、空気中の水分や栄養分を葉から取り入れます。根があるものもありますが、植物を支えるためのものです。

原産地は北アメリカ南部から南アメリカと広範囲で、砂漠から多湿地帯までさまざまなところで見られます。そのせいか、エアープランツの仲間は実に600種類以上もあるそうです。

エアープランツは植物にとっては過酷ともいえるような土地で、環境に適応しながら進化してきました。よって、丈夫で育てやすく、ポイントさえ押さえておけば、初心者でも簡単に楽しめる観葉植物なのです。

初めてのエアープランツ選び

せっかくエアープランツを育てるなら、やはり丈夫で元気な苗を選びたいですね。一般的な植物の見分け方とは少し違うので、押さえておきたいポイントを挙げておきます。

園芸店で購入するなら、手入れがされていて元気なものが多いのでどの苗を選んでも安心です。しかし、雑貨店などで購入する場合は水分不足になっていることも。細部までしっかり観察してみてください。

1. 葉の色がきれいかどうか
葉がいきいきとした緑色であるものがベストです。種類によってはもともと緑色が薄いものもあるので、いくつか比較して選んでみるといいですね。

2. 葉先までみずみずしいもの
エアープランツは水分不足で弱っていると、葉先が細くなって、スカスカになります。吸水させれば元通りになることも多いのですが、茶色くなって枯れてしまう可能性があります。

3. 重みがあり、株元がしっかりしているもの
しっかり水分を蓄えているものは、全体的にぷっくりとしていて重みがあります。

このような点を意識して元気な苗を購入しておきたいですね。とくに、初めて育てる場合は、丈夫な苗を選びましょう。一般的に植物は急激な環境変化に弱いものです。植物を自宅に持ち帰ったら、すぐに枯れてしまったという経験があるのでは。購入直後はお店の環境となるべく近づけてあげると、そのような失敗が防げます。

手に入りやすく人気のエアープランツ

エアープランツは種類が豊富。どれも同じに見えて、何を選んだらいいかわからないという人は参考にしてみてくださいね。

➢ イオナンタ
ツンツンとした先の尖った葉をつけます。エアープランツがパイナップル科というのも納得しそうな、まさにパイナップルの葉という感じです。

➢ カプトメドゥーサエ
株元が丸みを帯びで、壺のようなかたちをしています。葉先はくねくねとうねっているのが特徴です。

➢ ブッツィー
株元が壺のようなかたちで、葉は細くうねっています。独特の斑点模様がヒョウ柄のようにも見えるのも人気の理由です。

➢ ジュンセア
すらりと細長い葉をたくさんつけます。他のエアープランツよりスリムなのが印象的。

➢ キセログラフィカ
放射線状に葉を垂らします。エアープランツのなかでも大型種に位置付けられ、成長すると60センチにもなります。

他にもいろいろな種類が市販されています。育てやすいものが多いため、見た目や直感で選んでみてもいいですよ。

日ごろのお手入れはとっても簡単!

エアープランツを枯らしてしまったという経験がある人はいませんか? お手入れも簡単で丈夫なはずなのに……と落ち込まないで、ぜひまた挑戦してみてくださいね。枯れてしまった原因は置き場所と水やりの間違いだと思われます。この2点さえ気を付けておけば、きっと元気に育ってくれます。

エアープランツに適した置き場所は?

お手入れの手軽さも魅力のエアープランツ。そうはいっても、ほったらかしでは枯れてしまいます。もともと丈夫な性質ではありますが、エアコンがきいた室内では、乾燥に注意しなくてはなりません。明るめの日陰を好み、風通しが良いことが元気に育つ条件。空気中の水分や栄養分を吸収するため、風通しの良さが大切です。具体的には、カーテン越しの窓辺が最適です。

水やり不要はウソです!

エアープランツは水やりが要らないと誤解している人がいるようです。土は不要ですが、水は必要です。

水やりの方法としては霧吹きで全体を湿らせてあげればOK。昼間は気孔が開いていないため、水やりは夕方から夜に行いましょう。季節や環境にもよりますが、週2回以上が目安です。こまめに観察して、乾いているようだったら、回数を増やしてたっぷり水をあげましょう。

また、月1回程度ソーキングといわれる、特別な吸水も必要です。ソーキングとは容器に水をはり、エアープランツを丸ごと入れます。エアープランツが水風呂に入っているような状態です。6時間くらいしたら、十分吸水されますので、しっかり水気をきって完了です。それ以上浸してしまうと、枯れてしまうこともあるため、気を付けてくださいね。

また、ソーキング後は葉が重なり合っているところや葉の裏側にも水が溜まっていないか確認しましょう。長時間濡れたままだと、腐ってしまうことがあります。なお、一般的にソーキングは梅雨時期には不要です

あれ?枯れそう……弱ってしまったら

エアープランツを大切に育てていても、ちょっとした気候や環境の変化でしおれてしまうことがあります。また、長期間外出したり、うっかりエアコンの風が直接あたるところに置いていたりしたときも、弱ってしまいます。そのような場合は、応急処置が必要です。

しわしわになった葉を見て、もしかして枯れてしまうのかもと焦ってしまいますが、大丈夫なことがほとんどです。エアープランツは水分をたくさん溜めることができるため、枯れるのもゆっくりだからです。弱っていることに気付くのが遅かったとしても、諦めないでケアしてあげてくださいね。きっとエアープランツの生命力に驚くはずです。

応急処置の基本はソーキング

弱ったときの応急処置は、基本的には月1回のソーキングと同じです。また、ソーキングの際に水に液体の肥料を数滴加えておくと、栄養分がしっかり吸収されて、より早く回復して元気になりますよ。ソーキング後はしっかり水気をきって乾かします。

まれに害虫がつくことも

エアープランツは虫がつきにくいものですが、念のため日ごろから葉の裏側までチェックしておきましょう。もし虫がいたら、ていねいに虫を取り除いてしまえば大丈夫です。それでもしつこいようなら、市販の薬剤を使いましょう。

長く育てればもっと成長が楽しみになる

しっかりお手入れをしていれば、長く育てることができるエアープランツ。成長していくとさらにいろいろな楽しみ方ができます。

エアープランツを大きくさせたい!

エアープランツはゆっくり成長していくものが多いのですが、それでも大切に育てれば次第に大きくなります。なるべく早く大きくさせるには、日光に当ててあげることが大切。ただし、直射日光は葉焼けしてしまうため、避けましょう。一度焼けてしまった葉は元には戻りません。

株分けして増やすには

エアープランツは株分けで簡単に増やすことができます。エアープランツが成長すると親株に小さな子株が生まれることがあります。子株ができたら、親株の3分の2くらいになったところで、分離させて株分けします。自分で育てたエアープランツがファミリーになってどんどん増えていくのもうれしいですね。

花が咲くこともある!

エアープランツは花をつけることもあります。花を咲かせるためには、大きく成長させるのが原則。水分と栄養分をしっかり与えて、なるべく毎日日光に当てましょう。エアープランツの花はカラフルで華やかなものが多いようです。

大切に育ててきたエアープランツだからこそ、その花を見てみたいですね。なお、花が咲くと親株は枯れて、子株が出てきます。花が咲いた後に種子もできます。ただし、種子から育てるのは難しく成長も遅いため、上級者向けです。

小さな苗からコツコツ育てていくのも面白いのですが、エアープランツは成長がゆっくりです。できれば、早く大きくして子株を出したり、花を咲かせたりしたいですよね。

それなら、苗を購入するよりもある程度育ったものを購入するといいでしょう。また、エアープランツのなかには、大きくなりやすいもの、子株が出やすいもの、花が咲きやすいものがそれぞれあるため、店員さんにあらかじめ聞いておくといいですね。

エアープランツのある暮らしを

エアープランツは飾り方も自由自在。本棚やテーブルに無造作に転がしておくだけではもったいない! 土がいらないからこそできるいろいろなアレンジがあります。

➢ テラリウム
テラリウムとはガラスの容器に植物を寄せ植えしたもののことです。本格的なテラリウムを作るのは知識が必要ですが、土が要らないエアープランツなら、自由な発想で簡単にテラリウムを作れます。瓶にエアープランツを入れるだけでもおしゃれです。

➢ リース
リースの素材としてもエアープランツは大活躍。株元にワイヤーをつけてリース台にしっかり固定させましょう。また、ドライフラワーや生花と組み合わせてもすてきなリースができそうですね。

➢ ハンギング(吊るす)
専用のグッズで吊るしてもすてきですが、エアープランツはワイヤー一本あればどこにでも吊るすことができます。吊るすと風通りもいいため、元気に育ちます。

➢ 壁掛け
絵画やポストカードを飾る感覚で、壁につけることもできます。ひとつあるだけで空間のアクセントになります。

➢ 好きなところにどこへでも
ちょっとグリーンが欲しいなという場所にどんどん飾りましょう。多品種をごちゃごちゃ飾っても不思議と統一感が出るのがエアープランツの魅力です。どこにでも飾れますが、うっかりどこに置いたか忘れないようにしてくださいね。

適度な日当たりと風通しさえあればエアープランツはすくすく育ってくれます。多少過酷な状況でも枯れないため、少し冒険して飾ってみてもおもしろいです。インテリアのツールとしてさまざまな飾り方を楽しんでみてください。

楽々お手入れ&インテリア性も抜群

エアープランツの特長はお手入れの簡単さと土が要らないため自由なアレンジができること。園芸初心者さんでも育てる喜びを手軽に体験できます。また、インテリア性も高くお部屋のアクセントとしても十分に楽しめます。お仕事で忙しい人でも、植物のお世話は苦手だという人でも、週に2回の霧吹きと月1回のソーキングくらいならできそうですよね。

エアープランツを園芸店や雑貨屋さんなどで見かけたら、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。なんともいえない質感と美しいフォルムの魅力に気づくはずです。

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