木の効用 木が人にもたらす効果

木のある生活をプロデュース

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これまでのコラムでは木の歴史や文化について触れてきました。木は人々が生活を豊かにするために有効に活用されてきたわけですが、実はそれだけではありません。

木には様々な効用や効果があり、私たちを守る働きもしてくれています。

二酸化炭素を吸い、酸素を生み出してくれることは誰でもご存知だと思いますが、身近に存在する木には他に一体どのような力があるのか?詳しく見ていきましょう。

木は目に優しい!?

近年ではデジタル化が進み、テレビだけではなくスマホやパソコンなど、目が疲れてしまうアイテムを私たちは日常的に使用しています。本や教科書すらもタブレットで読む時代になり、特に若者の視力低下者が年々増加しています。

文部科学省が行なった「平成30年度学校保険統計調査」によると、小学生〜高校生の裸眼視力が1.0を下回る割合が過去最低となっています。(小学生:約34%、中学生:約56%、高校生:67%)

メガネをかけていないと思ったら、コンタクトをしています。という人も珍しくないですよね。

視力低下の1つの原因として、目に負担がかかりすぎているということが挙げられます。普段私たちが使用している電子機器の液晶画面からは、光を出すためバックモニターから紫外線が出ています。この紫外線が目に負担をかける要素となっています。紫外線カットのメガネに人気があるのは、こういった背景からなのです。

木は目に優しい素材と言われています。木の表面は構造上細かい凹凸あり、この凹凸が不規則に並んでいるため、光や紫外線の反射を拡散し和らげてくれるのです。

金属やプラスチックは光が反射すると眩しく見えるときがありますが、木に対して眩しいと感じたことのある人は少ないと思います。木は紫から青の光を吸収し、赤から黄色といった光をよく反射します。そのため、木を見ると温かみのある色に感じるのです。

私たちが生活していく上で電子機器は必要なものですが、時に木を眺めて目を癒してみてはいかがでしょうか?

木に触れると心が整う?

皆さんは「ツリーハグ」をご存知ですか?アイスランドの森林局が推奨しているものなのですが、簡単に説明すると、木を抱きしめて心を整えましょう!というものです。

コロナウイルスの影響で、不安や恐れの感情が蔓延している中、木に触れて困難を乗り越えましょう!と喚起しています。

実は日本ではツリーハグが話題になる前から、東京農業大学の上原教授が「森林療法」というものを提唱しています。

木と触れ合うことでストレスを解消するだけでなく、森林環境を利用して、心身のリハビリ、疾病治療、健康増進、生活習慣病の予防を目的としています。

研究が行われ始めてから20年以上が経ち、全国に森林療法を取り入れた施設が存在します。森林療法は自然に触れるというのが主な目的なのですが、木を抱きしめることが大きなポイントになっており、森に入る前後で血圧や脳波測定、ストレスホルモン量の変化を検査してみると数値に変化が見られ、免疫力アップの効果も認められています。

自然に触れると気持ちが落ち着いたり、リラックスできるのは、ちゃんとした理由があるわけです。ストレスを感じたり、悩みや不安がある人はぜひ自然の中で木に触れてみてください。

ヒノキには抗菌作用がある

最近、手を消毒する機会が増えたと思います。外出時はもちろんのこと、ご自宅でも消毒することが増えたのではないでしょうか?

消毒といえばアルコールのイメージが強いですが、ヒノキにも抗菌作用や殺菌作用があるんです。ヒノキはシロアリや木材腐朽菌に対する耐久性が優れており、ダニの発生を抑えてくれたりします。ヒノキの葉を使った精油はカビ、大腸菌、ブドウ球菌などに抗菌性を発揮し、なんと虫歯の菌も抑えてくれるのです。

今、入浴剤や芳香剤、石鹸などにヒノキの油が配合されたアイテムが多く存在していますので、木を使って身体を守ってみてはいかがでしょうか?

木にはリラックス効果がある?

木にはフィトンチッドという成分が含まれています。このフィトンチッドはリラックス効果をもたらしてくれるもので

●血圧を下げる

●脈拍の乱れを整える

●自律神経を安定させる

●免疫力を向上させる

●脳の活動を沈静化させる

などがあります。この成分を木は自分で生成し発散させています。木の香りを嗅ぐと気持ちが落ち着き、安心感が得られるのはこの成分のおかげなのです。

針葉樹はフィトンチッドの発散量が多いとされており、特に注目すべきはヒノキ。ヒノキは加工した後も発散し続けてくれるのです。なので、リラックス効果を高めたいのであればヒノキ風呂がとてもおすすめです!

木には仕事のパフォーマンスを上げる効果がある!?

何度もお伝えしているように、木にはリラックス効果があります。リラックス効果というのは、疲れを癒したり、ストレスを軽減させること以外にも集中力を高めるといった働きがあります。

野球選手が「ボールが止まって見えた」とか、作曲家や発明家の閃きなど、これらは「ゾーンに入る」または「フロー状態」とよばれるものです。

このような極限の集中状態になっている脳を天才脳と呼び、実は誰でもこの天才脳の領域に足を踏み入れることができます。

眠くてうとうとしている時とリラックスしている時の中間が天才脳の領域で、超集中と言われるタイミングです。つまり、リラックスをしている時ほど、パフォーマンスが上がるのです。

最近、木や自然を取り入れたオフィスリノベーションの需要が高まっているのですが、オフィスリノベーションを行う理由の一つとして、「仕事の生産性や効率を向上させるため」ということが挙げられます。

特にシリコンバレー発の世界的企業や、IT企業は自然を取り入れたオフィス空間にされている会社が他の業界よりも多く見られます。各企業の信条やコンセプトによって、様々なオフィスデザインがありますが、木や緑のある空間でリラックスしながら仕事をすることは、パフォーマンスを上げるのは理にかなっていることなのです。

弊社KIJINでもオフィスリノベーションや空間デザインの仕事をさせて頂くのですが、オフィスに木を取り入れることで、従業員同士の会話が増え、コミュニケーションが円滑になったなど、職場での人間関係の変化も見られ、離職率の低下に繋がっている。等の嬉しい感想を頂いています。

木には人に良い影響を与えてしまう力がたくさん詰まっているのです。



今回は木の効用効果に関してまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

木は体に優しく、私たちを身も心も守ってくれる存在です。

ぜひオフィスにもご家庭にも木を取り入れて、木の良さを味わって欲しいと思います!次回は家づくりと木の空間づくりに関して事例を交えて描きたいと思います。ぜひ次回もお楽しみに!


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