断熱リフォームをしてみたい！どんな効果が得られるの？

そもそも断熱リフォームって何？

現在、家を建てる際には「省エネルギー基準」に則って計画を立てることが求められています。省エネ基準は1980年に制定されて以来、定期的に改正され、2020年には義務化される予定となっています。そのため新しい家にはほぼ断熱性が備わっていると言えるでしょう。

しかし一方で、省エネ基準ができる前の家など、ほぼ無断熱の家や断熱性の低いも多く存在しています。こうした住宅の窓や床、天井などに断熱材を入れるなどの施工を行い、断熱性を上げることを「断熱リフォーム」と言います。

断熱リフォームでこんな住宅の悩みを解消！

断熱リフォームを行うと、住宅のさまざまな悩みを解消することができます。具体的にどのような悩みに効果的なのか見てみましょう。

1.2階が暑い

屋根や天井裏を伝ってきた熱気や窓から入る日差しがきつく、2階だけ暑くなってしまうという家は多いのではないでしょうか。こうした悩みは、屋根裏と天井裏に断熱リフォームを施すことで解消できます。

屋根に断熱材を入れると、夏は日射熱の侵入を防ぎ、冬は暖房の熱を逃げづらくすることができます。天井には、天井上と天井下の両方に断熱材を張り上げると効果的です。

2.冷暖房の効きが悪い

断熱リフォームを行うと、床や壁の表面温度に大きな変化が表れます。暖房を使うと、一般的な住宅に比べ壁温度が8℃上がり、冷房を使用すると、一般的な住宅に比べ室温が4℃下がるという研究結果が見られました。

さらに、室内温度を1日通して保つことができ、家の中の寒暖差が少なくなるため、高齢の方や小さな子どもがいる家庭などには特におすすめです。

3.廊下やトイレ、浴室が寒い

部屋を出た途端に寒さを感じるという方も多いことでしょう。床断熱はもちろんですが、合わせて「気流止め」という断熱リフォームも行うと一層効果的です。

気流止めとは、外壁や間仕切り壁と床、天井の間に施工することで、冷気の侵入や熱が逃げるのを防止するというものです。このリフォームによって、断熱剤の効果をアップさせることができます。

4.冬の寒さが気になる

足下が冷える、すき間風が気になるといった冬の寒さに対し、断熱リフォームは特に効果的です。古い住宅の場合は、窓枠にガラス1枚をはめ込んだだけのものも少なくないため、それを高断熱窓や複層ガラスに差し替えたり、内窓や断熱サッシをつけたりすると窓表面の温度が倍近くにまで上がることもあります。

5.壁が湿っている、壁にカビが生えている

外壁に断熱剤を施工すると、夏には熱気の侵入を防ぐことができ、冬は熱の放出を防ぐことができます。すると、室内環境が整い、過度な湿気やカビを防ぐことにもつながります。

方法としては、外壁の外側から断熱材を施工するものと、外壁の内側から柱や間柱間などに断熱材を施工するものがあります。

断熱リフォームってすごい！住む人に嬉しいこんなメリット

断熱リフォームは、住宅の悩みを解決してくれるだけでなく、住む人にとっても嬉しいメリットがあります。

1.光熱費がぐんと安くなる

前述の通り、断熱リフォームを行うと、夏・冬ともに冷暖房の効きがよくなり、空調費を抑えることができます。窓のみの断熱リフォームを行った場合は1年で8,000円程度、窓に加え外壁や床にも断熱リフォームを行った場合は1年で1万円以上の差額が出るケースもありました。

断熱リフォームのための費用はかかりますが、長い目で見た時に、節約にもつながるのです。

2.防音効果も期待できる

断熱材を入れ、気密性をアップさせる効果もあるため、結果的に防音効果も期待できます。足音や話し声が気になるという場合にも断熱リフォームは役立ちます。

3.健康な暮らしにも役に立つ

省エネや節約、防音にも効果が期待できる断熱リフォームですが、実は住む人の健康面においてもよいものなのです

家庭内における不慮の事故による死亡者は交通事故以上とも言われており、特に冬場の入浴中に起こる急病が多く見られます。住宅内の温度差も要因のひとつと見られていますが、断熱リフォームを行うことで家中の温度が均一になり、こうした疾患を起こさないことにも一役買っていると言えるでしょう。

おわりに

断熱リフォームは、住環境を整えるだけでなく、経済面や健康面でも効果が期待できるものであることがわかりました。特に高齢者や子どもがいるご家庭に優しいリフォームとも言えるでしょう。

ただし、断熱リフォームは施工が難しいものもあるため、安心して依頼できるリフォーム会社を見つけることが重要です。まずは、最大12社のすまいの専門家から見積もり・提案を受けることができる、LIMIAの一括見積もりサービスに問い合わせてみてはいかがでしょう。

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