枕木を使った　ナチュラル感たっぷりの外構

広い敷地に合わせて、敷地全体にお庭を作るのではなく、ご予算の範囲で出来るだけご要望を叶えられるようにプランしました。

広い敷地では全てのスペースを設計すると当然費用もかかるため、魅せたい所をはっきりさせることでメリハリのある外構になります。

施工前

建物とのバランスを考え、ナチュラルな外構のイメージをお持ちのお施主様。
しかし広い敷地の為、どう使えばいいのかお悩みでした。

芝生もご希望されていましたが、手入れに不安を感じるので面積は小さくしたいとのご要望もありました。

敷地の境界には境界塀が設置されておらず、まわりから敷地内が丸見えの現状。
道路と建物敷地との境もハッキリしていない状態でした。

お施主様も「何もないと人が入ってきてしまうのではないか」と心配されていました。

施工後

広い敷地は気持ちも広々♪
でも反面お手入れする範囲も広くなります…

すべてを庭にしてしまうと眺めはいいのですが、お手入れをしないと雑草が生え、雨が降れば水たまりにもなります。
それでは見た目も使い勝手もよくありません。

そこで今回は素敵な建物を引き立てるべく、建物付近に「門+庭＋駐車場」をつくり、その他は砕石を敷きました。

門柱

メインとなる門柱にはコンクリートでリアルな枕木を再現した「TOYO レイルスリーパーラフト」を使用しました。

アプローチに使用した同素材の「レイルスリーパーペイブ」も、腐ったり、ささくれる心配もなく、足元をいつまでも味わい深く演出します。

マリンライトとグリーンポストのコーディネートが枕木とマッチし、より一層ナチュラルな空間を感じさせてくれてます。

アプローチ

アプローチをデザインする際、枕木等で作りたいとお客様からのご要望がありましたが、同時に多少歩きにくいとうイメージもお持ちでした。

そこでアプローチは2パターンの動線を造ることをご提案。

門柱・ポストへの動線は枕木コンクリートで、常時歩く玄関ポーチへの動線はインターロッキングで舗装しました。

インターロッキングに使用したのは「TOYOプラーガペイブ」。
天然石のような表面なので全体のナチュラル感を損なうことなく、２種のアプローチを楽しめます。

また玄関へのアプローチは一部をコンクリートのR型にして変化を加え、アイストップとして「アオダモ」を配置。
そうする事でアプローチに動きと奥行を出すことができます。

玄関ドア前に植えたヤマボウシは夏には真っ白い花、秋には赤い実をつけ四季を楽しめるシンボルツリーとして人気の樹木。
彩だけでなく目隠しとしての役割にもなります。

芝生

ご希望だった芝生は「TM-9」をご提案。

芝生の維持管理費を低減することを目的に開発された省管理型の品種です。
草丈が従来品種の1/2以下なので芝刈りの回数が減ります。

スペースも最小限にし、お手入れがしやすい形にしました。

お客様がこちらの化粧砂利を敷いていただいた事で彩が加わり、玄関までのアプローチがより一層明るくなりました。

また植栽足元のバークチップは地面の乾燥や雑草の発生を防げるだけでなく、色のコントラストとしても楽しめます。


距離の短いアプローチを考える時、庭の見た目をグッとアップさせてくれる重要なポイントとして、少しの彩と植栽をプラスする事もおススメです。

境界

建物廻りの外構は道路境界線から少し離れているため、道路と敷地の境界が曖昧になりがちです。

境界が目に見えないと無断進入に抵抗なくなり、関係のない人が勝手に敷地をまたいで通行したり、ごみをポイ捨てされる可能性もあり不安です。

安心して生活するためにブロックとフェンスでしっかりと仕切ることにしました。

高さは目隠し効果も出るように、少し高めの800ｍｍに設定した「YKKap　ルシアスフェンス」を使用。
木調の樹脂パネルなのでコーディネートしやすく、高級感もあるので道路側へ設置するのにおススメです。

境界近くには外灯がなかった為、夜間の安全面を考慮し入り口付近に照明を設置。

照明まわりに下草を植える花壇スペースをおいた事で昼間は門前空間が明るい雰囲気になり、何気なく通る瞬間も楽しい気分になります。

その中にファサードにも使用している素材で柱を立て、境界スペースに変化を持たせました。

これらのポイントをプラスすることにより、ファサードと離れていながらも敷地全体の統一感も出せました。

提案時当社製作CAD図面