木のある生活をプロデュース01 自然を取り入れた空間づくりが注目されているわけ

木のある生活をプロデュース

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みなさん初めまして。株式会社KIJINです。弊社は個人宅やオフィス向けに、木に特化したオーダー家具や空間デザインのプロデュースを主な事業としています。

コロナ禍で家にいる時間が長くなる一方で、人工物や最新のテクノロジーだけでは人は不安を感じ、改めて家の大切さや、自然物が日常の中にあることの大事さ、人間も自然の一部であることを再認識する方が増えていると思います。

身近に使える自然の代表格である「木材」に携わる者として、木の良さや、生活に木を取り入れることでどのような効果があり、どのような豊かな生活が待っているのかをコラムを通してお伝えしていきたいと思います。

ストレスを感じる理由は?

いきなりですが、みなさんは日頃ストレスを感じているでしょうか?

現代社会ではストレスを感じない人の方が少なく、多くの方がストレスを感じながら生活をしています。適度なストレスは脳の活性化に繋がり、パフォーマンスが上がるという研究データも出ておりますが、ご存知の通り、過度なストレスには精神疾患を患うリスクも潜んでいます。

厚生労働省では3年に一度うつ病調査を実施しているのですが、平成29年には127.6万人がうつ病もしくはうつ病の疑いがあると診断されています。平成8年に調査した21年前から比べると約3倍も増加しており、潜在的なうつ病患者はこの何倍にも及ぶ数字になるとされているのです。

2018年に20~69歳の男女、3000人を対象に「ストレスを感じる理由は何ですか?」という調査が行われました。全体ではストレスの原因1位が職場の人間関係となっており、全体の37.9%を占めています。男女別で見てみると、男性1位が職場の人間関係なのに対し、女性は39.2%が家庭での人間関係と回答しており1位となっています。

つまり、このデータから読み取れることは、仕事をしていても家に帰ってもストレスを感じる可能性があり、かつ人間関係が原因になっているという共通点があるということです。

居心地の良い空間は心に余裕を持たせるだけでなく、コミュニケーションを円滑にし、人間関係の改善も期待できるのです。

仕事も家庭も人生に占める割合は大きく、いかにストレスを軽減させ、より居心地のいい空間を作っていけるかが自分の人生を豊かにする上で大きなポイントになっています。

意識され始めたオフィス空間

そこで今注目が集まっているのが「自然を取り入れた空間」作りです。特にビジネスの世界ではオフィスに木や緑を取り入れるデザインがトレンドになっており、グローバル企業や大企業、日本のIT企業が導入を進めいています。そのためオフィスリノベーションの需要が増え、キレイでオシャレなオフィス空間のある企業の人気が高くなってきています。

木や緑を取り入れたオフィス空間を整備することで様々な効果があるとされています。

その効果とは、人材の確保、リラックス効果、集中力向上、コミュニケーションの活性化が促されるといったもの。その結果生産性が上がるとのデータも出ています。労働人口が今後減る日本で、生産性の向上はGDPを底上げしたい政府にとっては不可欠なものであり、働き方改革を進める経済産業省も空間づくりやオフィスリノベーションに注目しています。

また、このようなニーズが高まってきた背景のもうひとつの理由として、事業者による雇用者のストレスチェック制度が導入されたことも挙げられます。労働環境改善を求める声が大きくなってきており、企業側も軽視できない状況になってきているというわけです。

自宅にも自然を

インターネット時代の隆盛を迎え、交通の便も良くなってきたこともあり、都心から離れて、地方で生活するニーズも増えてきました。

自然の中で子育てがしたい、都心の喧騒を避けたいなどなど、一極集中型から地方分散型に意識がシフトしてきています。

地方分散型に意識が移ってきた背景にも、ストレスから逃れたい、心にゆとりを持たせたいという現代人特有の悩みが根本の原因になっているのではないでしょうか?

日本人は昔から自然とともに歩んできた民族なので、無意識的に自然の中に身を置くことで心が整うと知っているのです。

そうは言っても、現実的に都心から簡単に離れられる人は多くありません。

仕事の問題、お金の問題、家族の問題など、様々な要因が挙げられますが、何かしらの制約に縛られている人が多いのも事実です。

なので、自宅にも自然を取り入れたよりリラックスできる空間作りをされる方が増えてきています。

ひと昔前まではインテリアの雑誌を眺めてみると、洗練されたモノトーンデザインや、モダンでシャープなデザインが主流でしたが、現在ではアットホームで居心地のいい家作りのニーズが高まり、自然を取り入れた住宅が増えてきています。ビジネスの世界でも、プライベートでも現代のテーマは「癒し」なのです。

コロナウイルスの影響でリモートワーク、在宅ワークが叫ばれる中、今まで以上にご自宅の環境作りに注力されている方も多いのではないでしょうか?

外出自粛が続きご自宅で過ごす時間が以前に比べて増えたという方がほとんどだと思います。

そうすると必然的に家族と過ごす時間も増えることになると思うのですが、コラムの冒頭で記事を書かせて頂いたように、女性の約4割は家庭での人間関係にストレスを抱えていると回答しています。

人間関係のトラブルはコミュニケーション不足により起こるものがほとんどです。家庭でもコミュニケーションが希薄になり、不満が溜まりがちです。

ちょっとしたことでイライラしてしまったり、些細なことが気になってしまったり、心を休めるタイミングがありません。木や緑はそんな余裕のない心に隙間とコミュニケーションのきっかけを与えてくれるのです。

木材が生命に与える影響

1986年に静岡大学である実験が行われました。

素材の違うゲージにマウスを入れて生存率を調べるというものです。

使用した素材は・木材・金属・コンクリートの3種類。マウスが生まれてから23日後の生存率はコンクリートが6.9%。金属が41%。木材が85%という結果でした。

木材が圧倒的に寿命を延ばすことが実験によって分かったのです。

このことから、住環境は木材が一番優れているという研究論文が発表されました。今の住環境では鉄筋やコンクリート構造の建築が当たり前ですが、技術の発達、断熱材などの優れた素材の登場により、人間がマウスと同じ結果になることはないと思います。

しかしながら、実験データが示す通り、もともと木の持つポテンシャルは凄いものなのです。

木や緑の持っている温もりや柔らかな雰囲気、そして気持ちを落ち着かせてくれる質感や肌触りは木の持つ特性で、金属やコンクリートにはないものです。

ストレス社会と言われる昨今、ストレスを0にすることは難しく、共存していかなければならない時代です。

だからこそ、木や緑といった自然をオフィスや自宅に取り入れることで、少しでもストレスを減らし、より豊かな環境や人間関係構築に力を入れてみてはいかがでしょうか?



次回は、日本が木と寄り添った生活をしてきたか?その歴史を辿ります!

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