オリジナル動画も。BoConceptの「これから」に迫る後編

日本でも大人気の北欧家具ブランドBoConcept(ボーコンセプト)。人々のライフスタイルに合わせた家具デザインや機能性に、デスクやベッドなどここで揃えている人も多いと思います。ブランドアンドコンセプトダイレクターであるリッキー・リーさんに引き続きお話を伺いました。

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日常に溶けこむ家具を目指して

「北欧の至宝」と呼ばれる俳優、マッツ・ミケルセン。カタログの表紙には「Squilla(スキラ)」にゆったりと座る彼が写っている。

BoConceptはオリジナルムービーも作っている。「The Call」というタイトルのこの作品は、デンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセンを起用し、BoConcept定番のソファや椅子を紹介しているものだ。ムービーだけでなく広告でも彼のイメージをつかって、デンマーク家具のブランドをアピールしていく。
このムービーはただの広告動画ではない。生活のなかにBoConceptの家具があるということをあくまでも自然に伝えている。

オリジナルムービーをつくってまで、BoConceptが伝えたいメッセージはなんだろうか。日本での北欧ブームからはじまり、一人のファンから社員になったリッキーさんの、BoConceptへの思いを聞いた。

日本の北欧ブームはライフスタイルの変化にあった

LIMIA編集部(以下、編):今のインテリア業界の流行はありますか?

リッキー・リーさん(以下、リ):
やっぱりスカンディナビアブームですね。つまり北欧です。
北欧って冬になると一日に3〜4時間ぐらいしか日を見ることができないんです。そうなるとあまり外に出ず、家にいる時間が長くなります。必然的に家の中での生活が大事になるので、家の中の環境を良くしようとするんです。
北欧家具を見ていると、シンプルなデザインが多いですよね。それは流行に左右されることなく長く使い続けるための工夫なんです。

編:北欧家具が日本で大ブレイクしている理由はなんだと思いますか?

リ:今までの日本は、人を家に呼ぶ文化ではなかったんですよね。たとえば車や時計や服など、外に見せるものにはお金をかけるんですよ。一方、家は人を呼ばないからどうでもいいやと思っている方が多かったんですよね。それが変わって、家にどんどん人を呼んで楽しめる空間になりつつあると思っています。そのなかで、長く使えてシンプルな造形の北欧家具が選ばれたのだと思います。

ダイニングテーブルとの出会いでファンになった

編:リッキーさん御自身は、BoConceptという会社で何をなさっているんですか?

リ:僕の肩書はブランド&コンセプトダイレクターというものです。主にマーケティングですが、ブランドに関わっているすべての活動をしています。コンセプトダイレクターとしては、店舗で見せている家具構成についてを考えています。

僕はもともとBoConceptの顧客だったんです。僕の出身は韓国で、日本に来る前はアメリカで経営コンサルタントとして働いていました。そのため日本に来てからは家具を一から買わなければいけなかったんです。そこでデザイン性のあるダイニングテーブルを探していて、BoConceptでちょうど良いものを見つけた。最終的にはここの家具が好きになって全てここで買ったんですよ。
前職でもマーケティングをやっていたことと、BoConceptのファンということで、社員になりました。

日本のBoConceptが目指すもの

編:BoConceptが考えている今後の展開はどのようなものですか?

リ:まだカバーできていない地域への展開ですね。あとは、日本人がほしい家具をデンマークの本社にコレクションとして加えてもらうこともできたらと思っています。

去年、もともとのサイズが大きすぎて、あまり日本での反響がなかったテーブルがありました。そこで、もう少し小さいサイズだといいなと思い、本社に頼んで作ってもらったらたちまちベストセラーになったんですよね。だから本社に対して日本からの声を出すっていうことも重要なんです。

オフィスのミーティングルームも、BoConceptが手掛けるとこのような洗練された空間に。

編:家だけでなくオフィス向けのショールームも提案されているんですね。

リ:そうなんです。最近、企業にむけてオフィスのカジュアルなミーティングルームなどの提案をはじめました。蛍光灯に白いデスクといった今までのミーティングルームではなく、デザイン性のある照明にゆったりした椅子など、リラックスして話せる空間を目指しています。

今までも会社だけでなく、ヘアサロンやカフェやレストランなどに椅子やソファなどを納品しています。BoConceptの家具で人々が少しでも気持ちのいい時間を過ごしてもらえたら、と思っています。

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日本のインテリアと北欧家具の親和性は、「良いものを長くつかう文化」にあるのかもしれない。家庭だけでなくオフィスや店舗にまで幅を広げるBoConceptの家具に、これからも目が離せない。

◆取材協力
BoConcept(ボーコンセプト) 南青山店
東京都港区南青山2丁目31−8 Daiwa 南青山ビル
営業時間:11:00-19:00(土日祝は20:00まで)
定休日:無し
TEL:03-5770-6565
URL:http://www.boconcept.com/ja-jp/

Text:佐藤響子(LIMIA編集部)
Photo:木下誠

BoConceptの理念を伺った「前編」はこちら↓

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