その人にあった家具選び。BoConceptが大切にしているもの

BoConcept(ボー・コンセプト)はデンマークから生まれた、北欧家具を扱うインテリアショップ。デンマーク語で生活という意味の「Bo」の言葉どおり、生活に寄り添う質の高い家具は世界中にファンを集めています。今回はブランドアンドコンセプトダイレクターであるリッキー・リーさんに、BoConceptが大切にしてきたこと、そしてその魅力を伺いました。

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デンマークから世界へ BoConceptの家具が愛される理由

BoConceptは1952年にデンマークの中央に位置するヘアニングというところで生まれた。世界中に店舗ができた今も本社はずっとヘアニングに位置し、北欧を愛する気持ちは変わらないままだ。
現在では世界で60カ国、合計で250店舗にまで広がっている。日本には16店舗存在し、北は北海道、南は福岡まで、全国的にBoConceptの家具を楽しめる。


「Rubi アジャスタブルテーブル」H40.0/76.4×W70.0/140.0×D120.0㎝/ウォールナット・ブラッシュドスチール ¥164,900 ※色やベースなどカスタマイズ可能

代表的な製品を挙げるならばダイニングテーブルとコーヒーテーブルだろう。特にリッキーさんが魅了されたという「Rubi アジャスタブルテーブル」は、普通のテーブルのように4本の脚ではなく、X型の脚を取り入れることで高さを自由に調整することを可能にした。このような、住む人のライフスタイルに柔軟に寄り添うデザインが人気を集めている。

「デザイン性 + 機能性」が第一のコンセプト

今回の取材に応じてくれた、BoConceptのブランドアンドコンセプトダイレクターを務めるリッキー・リーさん。

LIMIA編集部(以下、編):BoConceptのこだわりは何ですか?

リッキー・リーさん(以下、リ):
製品に関しては、デザイン性と機能性の両方を重視しています。
また、部屋として提案しているところが特徴だと思います。普通考えられる家具屋さんのショールームは、ベッドセクションなど家具によって展示される場所が分かれていますよね。うちは、リビングだったら実際に人が住んでいるリビングを実現することを意識しています。そういうことで実際のイメージをつけさせるんです。

あとは質ですね。家具って安いものを買って一年後捨てる、といった一般消費のものではないですよね。5年10年つかっても壊れないものを提供するために、単純にデザインや機能性が良いだけではなく、実際に長く使えるものを作ることもこだわっています。

住んでいる人の息づかいが感じられるような展示の仕方になっているスタジオ。お客さんが実際にイメージしやすいように考え抜かれている。

買うという行為では終わらせない「コンセプター」の存在

ソファの布地のサンプル。色、素材、すべてを触って確かめることができる。

編:インテリア初心者だと家具ひとつ買うのもドキドキします。

リ:BoConceptでは、お店で働いている人のことをコンセプターと呼んでいるんです。家具って深く考えてから買わなければいけないものですから、こちらも単純に売って終わるだけではいけない。

たとえばソファの素材を選ぶ際に、その家庭に子どもがいるかどうかで選択肢は全然変わってきます。羽毛のソファは子どもの気管支によくない。子どもがいる家庭には羽毛より革のものをレコメンドしなければならないんです。

レコメンドするだけではなく、家のリビングだけではなく、マンションのエレベーターも測って、家具を入れることができるかどうかを検討します。さらに、家のドアから入るか、実際に床や壁と合う素材を選んだか。そこを含めて総合的に考えて、最終的な提案をします。そういったサービスを弊社ではIDS(インテリア・デコレーション・サービス)と呼んでいます。

「部屋の狭さ」に見る、北欧家具を日本化する工夫

編:世界各国、特にヨーロッパのライフスタイルと日本のライフスタイルって違いますよね。デンマークの家具を日本で提供する場合、特に気をつけてアレンジしている部分はありますか?

リ:ヨーロッパと日本とで一番違うと思っているのは部屋のサイズですね。
日本人の生活って結構家が狭いじゃないですか。大きい家具だけを売ると、かっこよくても実際の自分の家では使えない。だから日本のライフスタイルに合わせたショールームの構成をしています。

たとえば、青山店は顧客層の年齢が高いので家のサイズも大きめだと考え、それに見合った家具を置いています。一方、新宿店の顧客層は年齢が低いので、家のサイズで言えば青山店の顧客層よりも小さめであると考えられます。なので、ベッドひとつをとっても、青山店ではキングサイズのものも置いているのですが、新宿店では一人暮らしのためのシングルベッドも置いているんですよ。

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日本とヨーロッパのライフスタイルの違いをふまえ、日本人にあうように提案する。BoConceptのスピリットは、様々な人のライフスタイルに合うように設計されている家具に確かに受け継がれているといえるだろう。
第二弾は、日本の北欧ブームはどうして起こったのか、またリッキー・リーさんはBoConceptにどのような魅力を感じているのかを掘り下げていく。

◆取材協力
BoConcept(ボーコンセプト) 南青山店
東京都港区南青山2丁目31−8 Daiwa 南青山ビル
営業時間:11:00-19:00(土日祝は20:00まで)
定休日:無し
TEL:03-5770-6565
URL:http://www.boconcept.com/ja-jp/

Text:佐藤響子(LIMIA編集部)
Photo:木下誠

北欧ブームの秘密に迫る「後編」はこちら↓

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