【 家庭内感染が心配・・・ 】自宅の換気ってどうなっているの?家族の健康を守る、換気のお話

自宅の換気はどうしていますか?
窓を開けて換気をしている人も多いと思いますが、
花粉や粉じんなども入りやすく、あまりお勧めではありません。

今回は、自宅についている24時間換気のお話です。

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24時間換気で、アトピーと小児喘息が減少?

最近の住宅は、気密性が良くなり、すき間風などとは無縁になりましたね。

しかし、その快適性と反比例して増えたのが、化学物質による疾患やアレルギー疾患です。

とくに「化学物質過敏症(かがくぶっしつかびんしょう)」や「アトピー性皮膚炎」「小児喘息」などは、住宅の気密性が高まるとともに、増えた疾患です。

この実情を解決するために、登場した画期的な設備が「24時間換気システム」です。

日本小児アレルギー学会の調査によると、「24時間換気システム」が導入された平成15年以降、小児の疾患有症率は、アトピー性皮膚炎は13.8%から11.7%へ、小児喘息は6.5%から4.7%に減少しています。

24時間システムと聞くと、なんかすごい設備がついているように感じますが、
その内容は、給気と排気を組み合わせただけの、いたってシンプルなものです。



平成15年以降の住宅には、必ずついているもの

この24時間換気ですが、平成15年7月以降に確認申請がだされた住宅には、必ずついています。
(ご自宅の確認済証の日付をみれば、確認できます)

では、その24時間換気システムがどこについているのか、ご存じですか?

じつは、24時間換気システムが自宅のどこについているのか、意外に知らない人が多いのです。



壁についている給気口と排気機がワンセット

24時間換気システムは、大きく分けて3つほど種類があるのですが、
ここでは住宅に多く採用されている第三種換気についてご説明します。

まず、お部屋(リビングダイニング・寝室・書斎など)を見回してください。

壁に、丸または四角の給気口があると思います。

そこに手を当てると、24時間換気システムが作動している場合、空気の流れを感じると思います。
正常に動いている証拠ですね。

この給気口から、外の空気を給気口内部のフィルターを通して取り入れています。
このフィルターですが、花粉やPM2.5なども取り除いてくれる優秀なものもたくさんあります。


次に、取り入れた空気を排気する機械を探してみましょう。


排気する機械で一番多いものが、お風呂場の天井です。
マンションの場合は、ほぼ、お風呂で排気しています。
戸建の場合は、換気面積が大きいため、お風呂にプラスしてトイレにも24時間換気がついていることが多いです。

この換気扇ですが24時間換気の場合は、「24時間換気」とスイッチに表記されています。
この表記がない場合は、ふつうの換気扇です。

この24時間換気とふつうの換気扇の違いは、24時間モードや換気量・消費電力などの違いがあります。
平成15年以前の住宅は、この普通の換気扇しかついていない場合が多く、
いままでのふつうの換気扇にプラスされたものが、24時間換気という位置づけです。

また、プラスされてといっても換気扇が2つついているわけではなく、ひとつの換気扇にふつうの換気扇と24時間換気の両方の機能がついています。

電気代は、約500円~1000円/年間

また24時間換気は、シックハウスやアレルギー疾患だけでなく、
ダニカビの原因となるお部屋の結露も防いでくれます。

かなり優れものですよね。
でも、換気扇をずっとつけておくと、電気代が気になりませんか?

でもだいじょうぶ、24時間換気をずっとつけっぱなしに空いた場合の電気代は、500円~1000円程度です。




いかがでしたか?

コロナウイルスの流行で、ますます換気を気にする時代になりました。

この機会に、ご自宅の換気について、再確認してみてください。



しかまのりこ / 一級建築士 建築基準適合判定資格者



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