『還元系』の漂白剤なら強い汚れも落ちるかも?他の漂白剤との違いや注意点とは
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還元系漂白剤はどんな汚れに強い?正しい使い方と注意点とは
漂白剤に還元系漂白剤という種類があることをご存じだろうか。あまり耳にしたことがなく、どのような汚れに効果があるのか知らない方も多いだろう。主に業務用に使われている。還元漂白剤の使い方を知ることで、今までの漂白剤では落とせなかったご家庭での汚れもキレイになるかもしれない。正しい使い方と注意点などを紹介しよう。
1. そもそも還元系漂白剤とは?
普段あまり聞き慣れない「還元系漂白剤」は、今まで使い慣れてきた漂白剤とどのような違いがあり、どのように漂白するのだろう。
漂白する方法が違う
一般的なご家庭で漂白剤としてよく使われるのは「塩素系」「酸素系」漂白剤。総じて「酸化系漂白剤」と呼ばれる。汚れを酸化させること、つまり酸素と結びつけることで色素を分解する。
一方、還元系漂白剤は汚れから酸素を奪うことで色素を分解することができる。
還元系漂白剤の特徴
還元系漂白剤の主な働きは、色素を分解することだ。そのため色柄物に使うのは避けなければならない。白い衣類のシミなどを取り、元の白さに戻すときだけに使う。また、一般的に使われる酸化系漂白剤とは漂白方法が異なる。そのため、酸化系漂白剤で落としきれなかったシミや汚れが落とせる場合もあるので、試してみる価値はありそうだ。
2. 還元系漂白剤と他の種類との違い
漂白剤は「酸化系漂白剤」「還元系漂白剤」に大別される。そのなかで酸化系漂白剤は、「塩素系」と「酸素系」に分類される。それぞれの特徴をとらえた上で使うようにしよう。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤に使われている成分は、次亜塩素酸ナトリウムだ。漂白剤の中では最も強い漂白効果をもっている。漂白だけでなく殺菌や除菌効果もあるので、カビ取り剤などにも含まれている。衣類での使用は、あくまでも白い繊維のシミやくすみを取るために使われる漂白剤だ。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤に使われている成分は、過酸化水素などだ。比較的穏やかな漂白作用をもつ。他の漂白剤の比べて、色柄物の洗濯物にも気軽に使えるだろう。ガンコな汚れにも直接塗り込んで洗濯することができる。さまざまな布製品に使えるため、使い勝手のいい漂白剤といえる。
還元系漂白剤
還元系漂白剤に使われている成分は、二酸化チオ尿素などだ。還元系漂白剤には汚れから酸素を奪うことで漂白するという特徴がある。
とくに酸化系漂白剤では落とせない鉄サビによる汚れに効果を発揮する。鉄サビは鉄が空気や水と反応して酸化した状態であり、そこから酸素を奪うことで漂白することができるのだ。
3. 還元系漂白剤の正しい使い方
還元系漂白剤は使ったことがない方も多いだろう。特別に難しい使い方ではない。塩素系漂白剤とほとんど同じ使い方だと考えてもいい。
浸け置き漂白をする
還元系漂白剤を使うときには、まず洗濯表示をチェックしよう。洗濯表示が「水洗いできる」とあれば、浸け置き漂白も可能だ。
水に還元系漂白剤を適量入れる。40℃くらいのお湯を使うと、より効果を発揮するだろう。よくかき混ぜたら漂白したい衣類や布製品を浸け込む。30分ほど浸け込んだあと、汚れが落ちたことを確認してからよくすすぎ、乾燥させよう。
浸け込み時間は2時間以内に留めておこう。還元系漂白剤に長い時間浸け込んでしまうと、生地自体が傷む恐れがある。
4. 還元系漂白剤を使う際の注意点
漂白剤は使い方を間違えると、せっかくの洋服が台無しになってしまうことがある。還元系漂白剤も同じだ。大きなトラブルにならないように注意事項はしっかりと守ろう。
還元系漂白剤を使うときは汚れてもいい服で
還元系漂白剤は、衣類に付くと色落ちする性質を持っている。作業中にうっかり服に飛び跳ねてしまうと、色が抜けてしまうので注意が必要だ。汚れてもいい服で作業しよう。また、皮膚に付く可能性もあるのでゴム手袋を着けて作業しよう。
熱湯は避ける
漂白剤は、水よりもお湯の方が活性化されて漂白効果が高まる。しかし、熱湯などのあまりにも高い温度のお湯を使ってしまうと、反応が激しすぎて思ったような効果が得られないことがある。適温として40℃を目安にしよう。
適量を守る
どの漂白剤にも共通することだが、使用量は決められた量以上は使わないようにしよう。つい多めに入れた方が効果があるのではないかと考えてしまうが、繊維を傷めてしまうこともあるので、適量を守るようにしよう。
混ぜない
ほかの洗剤や漂白剤と混ぜて使わないように、必ず還元系漂白剤単独での使用を徹底しよう。混ぜてしまうことで、お互いの効果を打ち消し合ってしまうことがある。
結論
還元系漂白剤は特殊な漂白剤だ。還元系漂白剤を使うことで、今までキレイにならなかった衣類が白く見違えるかもしれない。漂白剤にはいろいろな種類があるが、それぞれの特徴を理解して適材適所で使うことが大切だ。それぞれの違いを理解したうえで、上手に使い分けよう。
投稿者:
ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)
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