リフォームと建て替え、どちらがおすすめ？迷った時の判断方法

安く済ませたいならリフォームで決まり？リフォームと建て替えの費用とは

リフォームの方が安く済むと思いがちですが、実際はどのくらい異なるのでしょう。まずは費用から比較してみましょう。

30坪の住宅で比較してみると、建て替えの中心価格帯は1,400〜3,000万円、リフォームの中心価格帯は300〜1,200万円となっています。ただし、住宅を一旦骨組みの状態まで戻した上で内装や設備をまるごとリフォームする「スケルトンリフォーム」を選んだ場合などは1,500〜2,000万円かかることもあり、建て替えと近い金額がかかるケースもあります。そのため、実際にはリフォームの方が安いとは言い切れないのです。

リフォームと建て替えのメリット・デメリットを比較してみよう

リフォームと建て替えはそれぞれ一長一短なため、完全にどちらかが合うということはなかなかないでしょう。両方のメリットとデメリットを比較し、ご自身の理想と照らし合わせてどちらが合いそうか見てみると良いでしょう。

リフォームのメリット
・使える場所は再利用するため、工期は建て替えより短い30〜90日で済む
・住みながら工事をするため、引っ越しや仮住まいの手配は不要
・リフォームしたい箇所としない箇所が選べる
・現在の建築基準法の前に建てられた家なら、リフォームの場合は当時の建ぺい率を保つことができる

リフォームのデメリット
・シロアリ被害の修繕や耐震工事などの大掛かりなリフォームの場合、建て替えよりも費用が高くなる場合がある
・大規模な間取り変更などはできない場合もあるため、建て替えに比べ自由がきかないこともある

建て替えのメリット
・リフォームではできない間取りや設備が自由に決められる
・耐震性なども現在の基準に合わせて建てられるため、住宅の安全性が高くなる

建て替えのデメリット
・元の家を解体する費用や、建て替え中の仮住まいを手配する費用など、費用が高くなる
・固定資産税、不動産所得税、都市計画税、登録免許税などがかかる
・現在の建築基準法に合わせた住宅を建てなければならないため、建ぺい率や容積率の兼ね合いから、元の家より小さく狭くなってしまうこともある

リフォームか建て替えかを判断するためのポイント

リフォームと建て替えを比較したところで、実際にどんなところに注意して判断したら良いのかというポイントをご紹介します。

ポイント1.まずは住宅の状況を把握しよう！

予算やプランを立てるためにも知っておきたいのが、現在の住宅の状態です。築年数が経つほどに目に見えない構造部分に劣化が起きていることが多く、リフォームの場合、自分たちが望む部分以外にも追加工事が必要となってしまうケースが多く見られます。また、1981年以前の建物は現在の耐震基準を満たしていないことも多く、大掛かりな耐震リフォームが必要になるケースもあるのです。

住宅の状態を知るためにおすすめなのが、「ホームインスペクション（住宅判断）」。これはプロの目で住宅の欠陥や補修すべき箇所とその時期を教えてくれるものです、住宅の種類や構造によっても費用は異なりますが、5〜8万円で依頼することができます。

ホームインスペクションによってシロアリ被害や耐震問題が見つかった場合は、リフォーム費用は一気に膨らむと思った方が良いでしょう。特に、リフォーム費用が建て替え費用の70％を超える場合は、建て替えを選んだ方が良いと言えます。

ポイント2.どんな暮らしがしたい？将来の住まいを想像してみよう！

リフォームと建て替えを考える際に忘れてはいけないのが、今後の暮らしのことです。いずれ親と同居することを考えている場合は二世帯住宅になる可能性なども考えられます。以下では、ライフスタイルと住宅を考慮した際にどちらが合うかをご紹介します。

こんな方にはリフォームがおすすめ
・将来的に住宅を賃貸や売却に出す可能性が考えられる
・今後二世帯住宅にする可能性がある

こんな方には建て替えがおすすめ
・息子など、いずれ家を継ぐ人がいる
・間取り変更や耐震工事など大規模な変更を予定している

おわりに

リフォームと建て替えは工期や工事内容まで全く異なります。どちらを行うべきか迷ってしまいがちですが、住宅の状態や今後のライフスタイルによって異なるため、適しているものは人によって異なるでしょう。

検討する際には、予算が大切な比較項目となります。両方の見積もりを取る際には、最大12社のすまいの専門家から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、LIMIAの一括見積もりサービスを利用してみてはいかがでしょう。

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