【おうち時間】何でもない日に送る手紙

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みなさんは、手紙を送る習慣はありますか?

私はとりわけこの自粛期間に入る前、ほぼ毎月手紙を書いていました。
家族や友人に宛てたり、ちょっとした贈り物を添えたり、 趣味の舞台を観に行った時に演者さんに宛てたり。同世代ではちょっと珍しいタイプかもしれません。

今は情報端末で簡単にコミュニケーションが取れる時代。私も自粛期間中にグループ通話で友人と何時間も話しました。
ただ、紙に文字を書いて送るというのは、そうした方法とはまた違った気持ちの伝わり方があると思います。

メールやテレビ電話も良いですが、おうち時間を利用して、誰かに手紙を送るというのはどうでしょうか。

今回は、手紙を特別なものだと思わず「日常の些細な気持ちをつづる手段」として、もっと気軽に楽しんでほしい!そんな気持ちでお話させて頂きます。

手書きだから伝わること

我が家に時折届く手紙の中に、外国に住む親戚からのハガキがあります。休暇に寄った土地の綺麗な絵葉書に添えられた、何でもない一言やちょっとした近況。遠い国で暮らしもう10年以上会えていませんが、とても近くに存在を感じられます。 何かあるわけではないけれど「思い立って」送ってくれるその一通が、何だかとても嬉しいのです。

一字一字丁寧に書かれていたり、走り書きされていたり、所々間違いを修正していたり。「字は体を表す」とも言われますが、相手がどんな風に書いてくれたか想像できるのが、手書きの文字の魅力だと思います。

あくまで「気持ち」を送るもの

私が手紙を書くときに気を付けていることが2つあります。あくまで個人的なこだわりですが、これを抑えておくと、相手が気持ちよく受け取れるかなというポイントです。

出来る限り簡潔に

重くなりすぎず、出来るだけ簡潔に、その時の気持ちを伝える。プロの物書きではないですし、美しい文章や難しい言い回しにする必要はありません。

例えば上に挙げた“舞台の演者さん”を例にすると、観劇したばかりの時は気分が高揚しがちで、書きたいことが次々出てきます。でも貰った時にあれもこれも書いてあると、伝わるものも伝わらない。「全体を通して良かったけど、一番印象的だったのは○○」といった具合に、ポイントをひとつに絞って書きます。

友人に宛てるときは、いくつか話題が分かれたりしますが、ひとつひとつ長くなりすぎないよう意識します。ここを抑えると、作文慣れしていないと陥りがちな「結局何を伝えたいのか分からなくなった」という状態も回避できます。

返事を書く必要性がないこと

そして相手に気持ちが伝わったら、手紙自体は捨てて貰っても構わない、そんな気持ちで書いています。
「捨てて…」というのは、モノを贈るつもりで書いていないからです。手紙が残るかどうかより、書いたことが相手に伝わるか、嬉しかったりほっとしたりできるか。そこを一番重視しています。

便箋と封筒

手紙を送るにはハガキでも良いですが、私はやっぱり便箋と封筒をおすすめします! 中の便箋が汚れる心配がなく、開ける時のワクワク感もあるからです。
普段手紙を書かない方に、おすすめの選び方をご紹介します。

スタンダードなレターセットを持つ

まずは送る相手を選ばずに使えるシンプルなもの。お礼やお祝いなど形式的な場面から、ちょっとした添え状まで、「誰にでも送れるもの」がひとつあると良いです。

都内の文具専門店で購入したもの
素敵な便箋や封筒を見ると誰かに贈りたくなります

購入したポイントは3つありました。

1つ目は、落ち着いた印象であること。華美でなく、誰に送っても外れがないようなシンプルさが素敵だなと感じました。

2つ目は、ボリュームが程よいこと。大きすぎない封筒、そして書く量が調整できる無地の便箋。たっぷり書きたい時は全体を使って、添え状程度なら中央に2~3行だけ書いても。

3つ目は、組み合わせが選べたこと。封筒・便箋・ライナーはそれぞれ別売り、組み合わせを自由に選ぶことが出来ました。購入する時のワクワク感、楽しさがあったことが決め手でした。

ここぞという時の“勝負封書”

何年も使っているお気に入りの封筒。

様々な紙工作品を生み出している工房のもの

開けて中を覗くと…ちょっとしたからくりが仕掛けられている、デザインのアイディアと遊び心が詰まった封筒。中に手紙を入れずに送っても喜ばれる、作品と呼べるような一通です。ただ想いを伝えるだけでなく、手紙を読む時間そのものが思い出のようになったら…そんな「ここぞ」の時に使っています。

これを使うようになったきっかけは、一目みて「うわあ!」と感動したこと。誰かに手紙を送るとき、相手の嗜好に合わせるのも良いですが、自分が素敵だなと思うものを使うと、やっぱりテンションがあがります。

文章を考えたり文字を書くのが苦手であれば、絵葉書に一言添えたり、ポップアップカード(モチーフが飛び出す手紙)を使っても良いと思います。

今は専門店に行かずとも、素敵なものは沢山売っていますし、私の手持ちの中には100円ショップで購入したものも。まずは身近にあるところから自分の好みのものを探してみてください。

ペンを選ぶ

余裕があれば、自分に合うペンがあると書く時間がより楽しくなります。

時と場合によって使い分けています
LAMY(写真左)のペンはドイツ旅行で購入しました

お気に入りがいくつかあるのですが、写真左はドイツの老舗「LAMY」のボールペン。
特筆すべきはその持ちやすさ。指がフィットするような形状になっていて疲れにくいので、書く量が少し多くなるときに使います。

写真中央は母からの贈りもの。老舗文房具店のブランドで、とにかくさらさらと書けて滑らか。赤ペンやシャーペンに切り替えられるので、出先で書きたいときにはこれ一本とレターセットだけを持っていきます。

写真右はどこでも手に入るジェルタイプのボールペン。就活で使って以来絶えず買い続けているもので、とにかくすぐ乾いてにじまない!舞台の幕間にさっと書きたい時に使っています。

同じ文章でも、文字の濃淡や太さで、言葉の印象は少し変わってくる気がします。手持ちのボールペンを並べてみて、どれが一番書き良いか、比べてみるのも面白いですよ。

気負わず、もっと気軽に

用事や報告がないのに手紙を送る、というのは慣れない人にはハードルがあるかもしれません。ハードルを感じるのは、自分自身の手間だけでなく、「相手が驚かないか」「返事を求めている気がする」など、相手への気遣いがあればこそだと思います。
でも、自分が貰う側だったらどうでしょう?きっと嬉しく感じる人も多いんじゃないでしょうか。

会いたい人に会えない今だからこそ、温度感の伝わる手紙という手段が生きると思います。特別なことがなくても、 あまり深く考えすぎず、SNSにコメントするくらいの軽やかな心持ちで、ペンを取ってみてください。

代官山店 木村

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