隙間空間に納まる収納棚

隙間空間に納まる家具

リビングの一角に隣の部屋と窓との間が50cm微妙な隙間空間がありました。今まではここに物を置いていただけですが、物を置いて置くだけでは収納しずらいですし、床から天井まで空間を生かしきれておりませんでした。このままではもったいないので、この空間に納まりきらない物達を収納したい！ということでヨガマット、仕事のファイル、洋服、プリンターなどなどを床から天井まで綺麗に収められる収納棚を設置したいと思います。

引き出しをフル活用

まずどれくらいのサイズと仕様にするかですが、この隙間空間にぴったり収まるように棚を作っても良いのですが、収納したい物がたくさんあったので、今回は収納したい物重視で収納棚を作ろうと思います。

収納したい物重視とは、収納したい物が綺麗に納まるように収納棚のサイズを決めるということです。まず、収納する量が一番多いファイルを基準に考えました。家具の幅は限られているので、奥行きを大きく取りファイルを2列に収納するように提案しました。奥行きを大きくとるので壁から家具の方が少し飛びでてしまいますが、横にも飾り収納棚を置くとのことでしたので、壁と家具との段差は気にならないそうです。今回は、奥行きを大きくして家具をつくることに決めました。

奥行きが大きくなったので、取り出し易さを考慮して引き出しにしました。開き扉や引き戸にしては奥の物が取り出しにくくなり使い勝手が悪いのですが、引き出しにして棚板ごと前に出してしまえば、奥のファイルも一望でき、簡単に取り出せます。

中身が見える引き出し。

他に洋服などの収納についてですが、細かい物を収納したときどこに何をしまったか一目でわかるような引き出しができないかというご希望もございましたので、一般的な外から見えない箱状の引き出しではなく、カゴタイプの引き出しにしました。

中の物がパッと見えて取り出し易くなったと思います！

こちらただの、カゴタイプの引き出しではございません！！

こちらの収納棚は奥行きを通常の収納棚より大きくしたので、奥行きを有効的に利用できる引き出しカゴが既製品ではなかったので、奥行きに合わせたカゴ引き出しを作ってみました。
棚板にレールを取り付けるまでは他と一緒で、板に四隅に柱を立てます。その端に切り込みを入れスチール製のネットを四方ぐるりと挟み込むように致しました。
すると、あら不思議！ではありませんが、奥行きに合わせたカゴタイプのレールが出来上がりました。

さらに、ネットと柱は固定されてはおりませんので、カゴが邪魔になったらそれぞれ板から引っこ抜けばレールが付いているただの板として使うことが可能です。

最後に見た目もすっきりするには。

オーダー家具では、このように細かくどこに何を仕舞いたいか決まっている場合は物に合わせて仕様を決めることが可能です。

今回は、かなり細かく引き出しや扉の位置を決めたのでこのままそれぞれの引き出しに扉をつけてしまうと扉が多くごちゃごちゃした印象になってしまいます。なので、外側に大きい開き扉を二枚だけ設置しました。

綺麗に収納できて、中も外もすっきり納まりました。

扉は、白を基調とした少し石目調の柄が入っている素材を選定頂きました。取手は、他のお部屋でも使われている取手にしたので、高級感のある素敵な家具に仕上がりました。