バルセロナのアントニ・ガウディが手掛けた住宅建造物が好き

アントニ・ガウディのカサ・ミラ（ラペドレラ）inバルセロナ

ガウディ独特のスタイルで、外観を見ただけで満足してしまうほど非常に迫力があります。
地中海を見立てたという波打つような外観は、まるでＳＦ的童話的建物のようです。
写真の様にタイルで出来ている屋上を除くと、建物全体が巨大な石像のような外観。。。
その不思議な佇まいに地元の人には石切り場（ペドレラ）と呼ばれています。
カサ・ミラは世界遺産の建築物ですが、実はなんとマンションなんです！
ガウディが地元の実業家ペレ・ミラとその妻の依頼されて1906～1912年に建築。
ミラ夫妻は、プリンシパルと呼ばれるフロア（日本でいう3階）に住み、他の住居を貸していたそうです。
マンション内にはメイド部屋への配慮なども工夫されておりました。
住所：Provenca 261-265, 08008 Barcelona

カサ・ミラ（ラペドレラ）の夜の動くライトアップ

夜になると、多色にライトアップされ、ライトは常に動き幻想的です。遠くに花火を見れたのもラッキーでした。

カサ・ミラのマンション内のメイド部屋

当時を再現したメイド部屋、家事作業部屋です、クロスを縫ったりアイロンをかける部屋ですが、ガウディは暗くなりがちな部屋に窓を取り光を取り込む工夫もされていました。
可愛いディスプレイに胸キュンでした、他にもキッチンや寝室などの展示もあり、当時の生活スタイルを伺うことが可能です。

アントニ・ガウディのカサ・バトリョの工夫inバルセロナ

パセジ・デ・グラシア通りに構える、ガウディがリフォームしたバトリョ氏の邸宅、カサ・バトリョ。
この建物は1904年～1906年に建てられたもので、当時沢山の建物がリニューアルや建築されていて、バトリョ氏もその気になったとか。。。富裕層の建築自慢の風潮が伺えますね。
外観の淡い色のデコレーションとユニークな形のバルコニーがインパクトある、バルセロナの観光名所です。
バルセロナのなかでも個性的な建築のひとつなのですが、ガウディはただ奇抜な建築物を建てたという事ではなく、カサ・ミラの外観を飾る破砕タイルやガラスは、地元の会社の廃棄物を譲り受けたもので、リサイクルと低コストに注力した現代的感覚なのです。
当時の不況もあってガウディが考案したそうで、他の建築物にも見受けられます、ここでもガウディの柔軟な配慮を感じづにはいられませんね。
内装のデコレーションにも凝っていますが、何より、20世紀初めての換気を重視した計算された家なのです。
オーナーが住んでいた2階は最もゴージャス！
写真にもあるように大理石、木、ガラスを使って窓や壁などは美しくステンドグラスで装飾されたサロン。現在も企業のパーティーなどにも使われるそうです。
外観にばかり目が行きますが、自然には光が入りにくい部分にも、鏡やガラス窓を付けて反射した光が入るようにするなど、内部もとにかく考え抜かれた造りです。
住所：Passeig de Gracia 43, 08007 Barcelona

下の写真はカサ・バトリョの内部、くり抜かれたような構造になっています、天窓から光を取り込み、階層下は窓を大きく取り上は小さくして、光のコントロールをしています！
淡いタイルは、この建物のテーマ【海】を象徴している光に満ちたブルー色でした。

カサ・バトリョ見学には、是非ビデオガイドを借りて見学してください！
これ、スマートフォンの形状で、被写体に向けるとそのままその被写体がどんなイメージで作られたかを動画案内してくれます、カメをイメージした構造なら被写体の中にカメが描かれカメは動き出します、イメージがますます一致出来るのです！
初めてのビデオガイドにも感動しました。

スペインと言えば、ランダムにカットされたモザイクタイルを彷彿としますが、それが不況下における建築の工夫だった点もガウディの才能を感じた思い出となりました。
バルセロナはガウディの作品の宝庫、是非見比べて楽しんでもらいたいと思います。。。