高齢者のためのバリアフリーで役立つ！介護保険制度を使ったリフォーム費用で補助金をもらう方法

「高齢者住宅改修費用助成制度」とは

要介護者、または要支援者がバリアフリーリフォームをする場合に、助成金を受け取ることができる制度です。受給対象の条件及び助成額に関する規定は以下の通りとなっています。

・要介護認定で「要支援」または「要介護1～5」と認定されていること
・改修する住まいの住所が被保険者証の住所と同一で、本人が実際に居住していること
・受給最高額は18万円（工事費用20万円の9割）

介護保険が適用になるバリアフリーリフォームの価格

前述の通り、「高齢者住宅改修費用助成制度」を利用して給付が受けられるリフォーム工事には条件があります。どのようなバリアフリーリフォームでもお金が支払われるわけではないため、注意しましょう。ここでは、対象となるバリアフリーリフォームとその費用相場をまとめてみました。

1．手すりの取り付け費用

特に階段に手すりがない場合は、手すりの取り付けリフォームが必要不可欠と言えるでしょう。階段に手すりをつける場合の費用相場は、5～15万円程度です。まずは階段の手すりを最優先とし、廊下や居室の手すりは必要に応じて検討するとよいでしょう。

2．床の段差の解消費用

築年数が古い住宅の場合、床に段差があるケースが多く見られます。段差を解消するリフォームは「段差解消スロープ」を設置することで手軽に行うことができますが、家全体に段差がある場合は、低い床部分に床材を張り重ねて高い床の高さに合わせる、床重ね張りリフォームがおすすめです。

段差解消スロープは1箇所2,000円程度、床重ね張り工事は6畳間で7万円程度から行うことができます。

3．開き戸から引き戸への交換費用

開き戸の場合、車椅子では開閉できないといった支障があるため、引き戸への交換リフォームを行うとよいでしょう。開き戸から引き戸への交換費用の相場は、4～10万円程度です。

■4．滑り防止および移動の円滑化における床材の変更費用
例えば、床が畳であるため車椅子が移動しづらいという不便さや、フローリングの素材によっては滑りやすく転倒する危険性が考えられます。そういった時には、滑りにくく転んでも安全な床材にリフォームするのがおすすめです。選ぶ素材にもよりますが、6畳で10万円程度が目安となっています。

5．和式便器から洋式便器への交換費用

和式便器が設置されている古い住宅の場合は、介護しやすい洋式便器へのリフォームが適しています。和式と洋式とでは造りが全く異なるため、洋式から洋式へのリフォームに比べると費用は高くなる傾向があり、相場としては20万円〜40万円程度となっています。ただし、型落ちやメーカー在庫品などを利用すれば、もっと安くリフォームできる場合もあるようです。

各市町村における助成金制度を合わせて利用できる場合も

これまで介護保険における介護リフォームの助成金制度についてご紹介してきましたが、それとは別に、各市町村において高齢者向け・障害者向けのリフォームに助成金制度を設けている場合もあります。

例えば東京都では、前述した「和式便器から洋式便器への交換リフォーム」を行う場合、限度額10万6,000円の助成金を受け取ることができます。ただし、介護保険の助成制度を他のバリアフリーリフォームで使い切ってしまった場合に限ります。

それぞれの市町村によって助成限度額や対象となるリフォームは異なるため、介護保険の助成制度と合わせて確認しておきましょう。

おわりに

介護保険の助成制度が適用となるリフォームがあることは、意外と知られていません。介護すること自体かなりお金がかかるため、こうした制度を上手に活用し、介護しやすい環境を作ることが大切です。

そのためにも、まずは介護リフォームを得意とするリフォーム会社探しを始めましょう。一括見積サイトを利用すると、効率よく業者を探すことができて便利です。信頼できる業者が見つかったら、介護保険制度が適用となるバリアフリーリフォームを希望する旨を伝えて、最終的に助成金が受け取れるようにリフォーム計画を進めましょう。

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