カビ落としにゴシゴシはNG!?黒カビ撃退法と予防法を解説
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 259
- 12
- 0
-
いいね
-
クリップ
黒カビの落とし方と予防策を解説!原因を知って効率よく掃除を
黒カビは一度生えると、根を絶たない限りまた生えてきてしまう。胞子が飛散すれば人体にも害が及んだり、別の場所で繁殖を始めたりすることもある。今回は、黒カビを効率よく落とす豆知識や、黒カビを寄せ付けないちょっとしたコツを解説する。
1. 黒カビとは?アレルギーやぜんそくの原因にも
黒カビは本来土の中にいる菌だが、胞子が非常に軽い。空気中を浮遊して家の中に入り、根を張って繁殖し始めることも珍しくない。それ以外にも、次のような条件がそろうと黒カビが生育・繁殖を始めてしまう。
黒カビの生育に適した環境
こうした条件がそろうのは、浴室やエアコン、洗濯機などである。エサとは有機物質やホコリ、汚れなどだ。たとえば浴室に生える黒カビなら、石鹸カス・皮脂汚れ・水垢などがエサになってしまう。
黒カビの人体への影響
浮遊している黒カビの胞子を吸い込んでしまうと、アレルギーやぜんそくなどを引き起こすことがある。エアコンの吹出し口から大量の胞子が飛んでくれば、人によっては夏型過敏性肺炎などを発症してしまうこともある。黒カビは見つけたら退治すると同時に、繁殖しにくい環境を作ることが大切だ。
2. 場所別・黒カビの落とし方と注意点
黒カビは家のあらゆる場所に発生する。ここでは、とくに黒カビが生えやすい「浴室」「エアコン」「「洗濯機」「壁」に分けて落とし方と注意点をお伝えする。
浴室の黒カビ
浴室の黒カビには漂白剤が最適だ。カビキラーなど塩素系漂白剤をスプレーし、しばらく放置してから洗い流せば落ちる。
頑固な黒カビにはペーストがおすすめだ。洗面器に液体の塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜ、ペースト状にする。黒カビに直接塗り、5分ほど置いてから熱めのシャワーでしっかり洗い流そう。
注意点として、ゴム手袋を着用すること、換気しながら行うこと、ペーストは作ったらすぐに使うことを覚えておこう。
エアコンの黒カビ
エアコンの内部は黒カビが好む環境がそろっている。特にフィルターの奥にあるフィン(金属の熱交換器)は、手が行き届かず黒カビが生えやすい。
ホームセンターなどで専用クリーナーを買って洗い流す方法が一般的だ。汚れがひどい場合は、ハウスクリーニング業者に依頼することも検討しよう。
フィンはムリに触れたり外そうとしたりすると、故障の原因になることがあるので注意しよう。
洗濯機の黒カビ
ゴミすくいネットを用意しておこう。フィルターは外し、40℃程度のぬるま湯を上限水位まで入れる。
そこへ重曹を150g(または1カップ)程度混ぜたら「洗い」コースのみで5〜6分ほど回す。黒カビなどの汚れが急速に浮き上がってくるので、最低2〜3時間ほど放置する。ゴミすくいネットで浮いている汚れを取り除いたら、再度、洗い・放置・ゴミ取りを繰り返す。
フィルターを取り付けて排水・脱水し、最後にもう一度キレイな水で洗いから脱水まで行おう。根気のいる作業だが、黒カビを一気に退治するためにも頑張ってほしい。
壁の黒カビ
以上を用意し、まずは黒カビにお酢を吹きつける。こうすることで、タンパク質を含んだ黒カビが取りやすくなる。次に重曹をスプレーし、黒カビのエサとなる汚れを分解する。キレイな雑巾で拭き上げ、最後にアルコール除菌スプレーをかけて乾くのを待てば完了だ。
3. カビ取り剤で黒カビを効率よく落とすための豆知識
カビ取り剤を使って黒カビを落とす際、ちょっとしたコツを知っていると効率がいい。
カビ取り剤は乾いた状態で
黒カビやその周辺が湿っていると、カビ取り剤が薄くなる・密着しなくなることがある。乾いている状態でカビ取り剤を使おう。
カビ取り剤はこすらない
とくに浴室のシリコンパッキンやタイルの目地など、ゴシゴシこすりたくなるかもしれないが、逆に黒カビが素材の奥に入り込んでしまうことがある。所定時間放置したら、熱いシャワーで洗い流すに留めよう。
キッチンペーパーやラップでパック
黒カビには、カビ取り剤をしっかり密着させることが大切。カビ取り剤の上からキッチンペーパーやラップでパックをし、流れないようにするのも効率よく落とすコツだ。
4. 黒カビを寄せ付けないためのちょっとした心がけ
黒カビを撃退したら、寄せ付けないために次のことを心がけよう。
浴室・洗濯機・室内は湿度に注意
浴室や洗濯機など、湿気の溜まりやすい場所は黒カビが発生しやすい。浴室は24時間換気する、洗濯槽は使わないときもふたを開けるなどし、低湿度の環境を保とう。
気密性の高い室内も、油断すると湿度が高くなる。適度な換気、エアコンのドライ機能、除湿機やサーキュレーターを使うなどして、黒カビが生育しにくい湿度(50%程度)を保てるように心がけたい。エサとなるホコリを溜めないため、日頃の掃除も大切だ。
エアコンは送風機能を活用
エアコンはフィルター掃除をこまめに実施したい。とくにエアコンをよく使う夏や冬は、2週に1回を目安に掃除しよう。また、エアコンを使用したら最低でも30分ほど送風機能で内部の湿度を下げておくと、黒カビ防止につながるはずだ。
水気は拭き取る、アルコール除菌スプレーを活用する
水気は拭き取っておくこと、黒カビが生えそうな場所にはアルコール除菌スプレーをかけておくことなど、ちょっとしたことも黒カビ対策になる。
結論
黒カビの胞子は空気中を浮遊する。完全に防ぐことはできないが、できた黒カビは早めに退治したい。あわせて、黒カビが繁殖しにくい環境を作ることも大切だ。湿度はコントロールできるし、汚れも掃除で取り除ける。日々のちょっとした心がけで黒カビを防ごう。
投稿者:
ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)
- 259
- 12
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
赤カビには何が効く?お風呂・洗面台などに発生する赤カビの原因と掃除方法を解説LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【場所別】お風呂掃除のやり方|掃除の頻度や道具、カビを防ぐ方法を紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
洗濯機の掃除のやり方!回すだけ・パーツ別の掃除方法やおすすめの洗剤も紹介LIMIA編集部
-
緑カビの掃除の方法は?原因や注意点、予防方法を解説LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
落ちない黒カビを除去するには?お風呂、窓、壁などの黒カビ掃除の方法まとめLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
排水口の掃除方法6選!キッチンからお風呂場、洗面台までスッキリLIMIA編集部
-
【洗濯機の臭いの取り方】カビ・下水・酸っぱい臭いなど…原因と対処法|おすすめの臭い取りグッズも紹介LIMIA編集部
-
洗濯機掃除は重曹で!簡単な掃除方法と注意点を紹介LIMIA編集部
-
【場所別】ユニットバスのお掃除方法まとめ|クエン酸と重曹で簡単きれいLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
加湿器のタイプ別の掃除方法|クエン酸や重曹を使った水垢の落とし方、掃除するタイミングなどLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
換気扇フィルターの掃除方法5選!汚れの原因やおすすめの頻度もLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
空気清浄機のカビを掃除しよう!カビキラーやクエン酸を使った掃除法を紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
洗濯槽の掃除はオキシクリーンが正解?オキシ漬けのやり方と注意点【縦型・ドラム式】LIMIA編集部