H-HOUSE みんなの集まるキッチン by nae-ark : イケア正規代理店

築40年の木造の住宅を改修するプロジェクト。既存の家のキッチンの位置は大変暗く、また室内は段差があり住みにくい状況でした。これを明るく、広く、お客様がこられて「集える」アイランドのキッチンを目指して改修しました。最初はご家族のご要望やこれからのライフプランをお伺いし、今後どなたが住まわれ、そのあとも使われる可能性があるかをじっくり話しあいました。

予算については、あるラインを設定し、その中で優先的にできることを実行しました。例えば、順序としてはキッチン、トイレ、お風呂、洗面所の順です。
リノベーションというのは、お話を進めて行くうちに、あれもこれもしたい、となり
予算が膨らみがちですが、あくまで予算内に収めることが重要です。

またリノベーションを行うにあたり、施工会社は住友林業ホームテック京都支店様
にご依頼しました。同社は自社の森林を所有され、構造部分に使用される材料もそれらを使われています。また築40年の家ですと昭和56年の耐震基準が変更前の住居となります。耐震診断を無料でしていただき、屋根や床下の現状を把握することができました。

また住宅メーカー様に施工を依頼すると水周りの商品が商品によっては割引率が高くお求めやすいものを進めていただけます。今回は、お施主様のご要望により、キッチンや洗面台、手洗いなはイケア、便器はリクシルとなりました。

新しく開口をあける部分については、都市計画が絡んできます。
どのようなガラスを入れるかも影響しますので確認のうえ、今回は
新しい引き戸と窓に木製サッシを入れることにしました。
リノベーションが始まる前には、近隣の方へのごあいさつ、仮設キッチンの設置、工事の方の仮設のトイレの設置等がありますがこれらも施工会社の方がスムーズに
行ってくださいました。

イケアのキッチンについては、私共は2016年より正規代理店です。キッチンのレイアウトプランニングから、壁面、天井、照明器具等のトータルコーディネートが可能です。今回は魚焼器が必須とのことで、イケア以外の製品を使用しました。使う人によりカスタムキッチンをつくることが可能なイケアキッチン。天井のデザインも我々が行い、器具はパナソニックとイケア製品を使っています。このおうちの第二期工事は外部を次回考えています。ドイツの建築家にどうぞご相談ください!

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ダイニングのスタイルは和洋折衷になっています。写真右側のアーチのある開口がキッチンへの入り口です。奥は以前裏の家とつながっていた廊下空間を食品倉庫として使われていました。サッシは日本的な庭に面していますが、なかなか室内までは明るくなりません。
40年前に大工さんによって作られた住宅。床はダイニングのところだけ15センチほど下がっています。これをすべて同じでレベルに合わせるのが今回の設計条件のひとつです。
改修前のお風呂です。在来工法のお風呂で広いのですがバスタブがホーローで小さめです。また洗面のある脱衣室と若干段差があります。今回はお風呂の位置はほぼ同じ場所ですが、バスタブの向きを東西方向に変更しました。
リビングのお写真です。右側がダイニングにつづく折れ戸です。折戸は天井までありますがあまり開け閉めをされていません。正面は和室です。リビングと和室にも2センチ程度の段差があります。
改修前のトイレです。奥行きのある広いトイレですが、手前にあるウニラル(男性用の小便器)が使われずにそのままになっていますのでお施主様は撤去を依頼されました。壁面は黒いタイルがありますが、これはお施主様のお気に入りですので再利用をすることにしました。写真左側の間仕切りをあけると便器がありますが、この間仕切りも撤去し、ひとつの空間とすることにしました。
ダイニングの右手の開口を入ると段差をあがりキッチンとなります。キッチンはL型で広さがあります。開口があるのですが光が入らず暗い印象です。また収納が上部にたくさんあるのですが高さ上、お母様が届きにくいので実際には有効利用されていません。収納はしやすく、とりだしやすいものをご希望されました。またケーキづくりが得意なお母様にとって、ゲストが集まるキッチンにしたいというのがご要望のひとつでした。
大工さんが作った既存の天井です。一部をはつり、置き家具を移動後設置できるようにしました。

改修後のキッチンです。白で統一した機能的、シンプルなキッチンとしました。イケアのキッチンと合うタイルもさまざまですが今回は、少しタイルの周りが薄くグレーがかった50角タイルを使用しています。フードの高さまでタイルですので何かお料理で汚れてもすぐ拭くことができます。お施主様からは「掃除しやすいキッチンを」とのご要望でしたので建築家クリストフミロタとの会話の中で常にシンプルに合理的に計画が進みました。
アイランドキッチンというスタイルですので、ケーキやパンづくりをアイランドで行い、何人ものゲストを迎えることができます。また普段の日は、2人だけですので対面でおかずの受け渡しをしたりしながら楽しいキッチンとなります。

イケアのプランニングサービスはイケア商品のみについて行われますが、壁面や天井、照明の
「トータルなコーディネート」私共nae-arkで行うことができます。

イケアのキッチンの施工は、神戸のマニックス様です。

カウンターの長さは圧巻です!私たちもこのようなキッチンがあればなあ、と思うくらいすっきりかつ編集しやすいスタイルになっています。左側はIHのグリルと下部に魚焼器が搭載されています。右側アイランドの下部分には、手前から、炊飯器の入る棚、シンクの下はゴミ箱、そして収納となっています。シンクには2つ水栓がありますが、1つは水道水、1つは井戸水です。首がふれるので大きいシンク内で便利です。正面開口、右側の開口は木のサッシを新しく設けました。
イケアキッチンのアイランドカウンタの下部ですが、カウンター自体の重さがありますので下部に収納がない場合はL字のブラケットが入ります。これらもキッチンの施工会社様と進めながら施工していただきました。天井はもともとフラットで進めていましたが、改修中に撤去できない梁が正面奥にありましたので、なるべく高さをあげるため、梁下H2350、H2450にしています。
白いタイル面ですが、目地をダークグレー色にしています。ステンレスのフードがきれいですね。アイランドの両側にある柱は既存の柱で通し柱(2階までつながる構造の柱)ですので撤去できず、これを生かしたかたちのアイランドとしています。アイランドのエンドパネルもイケア製品です。カウンター上部は38ミリ厚です。これは魚焼グリルを入れる場合は、28ミリは不可能ですのでこちらで採用しています。

ハイシェルフや上部収納をなくすことですべての食器やツールは下部に入りすっきりとした印象のキッチンになります。
nae-arkでデザインしたオリジナルの建具3枚引き込み戸です。製作は京都の建具やさん、サワベ様です。
照明器具もイケアです。食卓は既存のお施主様がお持ちのもの。カウンター下におさまります。
壁面タイル再利用、天井は改修しました。トイレの洗面、鏡もイケアです。
引き込み戸をあけたところ。建具はすっきり納まります。
お風呂はハーフユニットバスを採用しました。タイルはお施主様にお好きなものを選択していただき落ち着いた雰囲気となりました。浴槽への出入りに便利な手すりをつけています。鏡もイケアです。
脱衣室の洗面。カウンターはキッチンと同じものをカットして小口処理し採用しています。水はねが気になるところはタイル貼とし日々「掃除しやすい」ようにしています。カウンター脚は自重と内部の収納物の重さよりつけたほうが安全として採用。
キッチンに立ったときのビューです。収納はイケア。右側扉が脱衣所への扉。その右は階段へのドアです。壁面には、スポットライトがあたりますのでこれからアートや写真を飾ることもできます。
食品庫はお客様自身が使いやすいように整頓されています!ここでもイケアの棚や収納箱が活躍しています。
壁面の左上には神棚が移設されました。
カウンターの色が濃すぎないのでとても広く感じられます。
照明も照明ダクトにつりさげてありますので、のちのちの変更も容易です。
ゆったりとした、さわやかな風のとおるキッチンは、今後の世代にも使われていくでしょう!
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