DIYも可!?住まいを長もちさせるコツ ログハウス by キノハス

住まいのメンテナンスについて考えたことはありますか。「面倒でお金もかかりそう……」と思う人も多いかもしれません。でも、戸建て住宅に暮らすなら必要不可欠なこと。特に、木を使った自然派住宅の場合は家の寿命に大きくかかわります。わが家を長もちさせるコツについて、木の家の代表格であるログハウスのメンテナンス専門会社「三ツ木」の宇賀神さんに聞いてみました。

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木の家にお手入れって必要なの?

木をたくさん使っている家には、住んでいて癒されるなど、長所がたくさんあります。しかし、木は自然素材だけに傷みやすいのも事実。やっぱりお手入れが必要なんです。

車だって、汚れたら洗車するし、撥水効果がなくなれば、ワックスがけをしますよね。それと同じなんです。愛情を持って定期的に手入れしてあげれば、美しく快適な住まいをずっと保つことができでしょう。

「投薬」や「手術」が必要なときも

木が劣化する主な原因は、雨風による汚れや、日光に含まれる紫外線など。雨風が当たりやすく日光も当たるデッキ部分などは、特に傷みやすい部分といえます

三ツ木の宇賀神さんは、「デッキはできれば毎年再塗装したほうがいいですね。でも、もし傷んでしまったら、その部分や全体を張り替えます。また、薪ストーブを使っているなら、煙突掃除も必要。あとは家を守る屋根まわりも定期的にチェックしましょう」と教えてくれました。

屋根材が汚れていたら掃除や塗装を。一部が傷んだり剥がれてしまっていたら補修が必要です。もし、広範囲が傷んでしまっていたら、葺き替えしなければなりません。

「葺き替えは手術です。洗浄や塗装の投薬で済めば、それに越したことはありません。もし全体を修復しなくてはならないのなら、破損した屋根の上に新しい屋根を葺く、カバー工法にすれば、費用も抑えられておすすめです」(宇賀神さん)。

ログハウスは外壁の塗装が大切

ログハウスは、ログ材を積み上げて壁にする家で、文字通り木でできています。最近のログハウスは、機械で精密に加工したマシンカットといわれるタイプが主流。住宅として建てられるケースがとても多いんです。

このログハウスのメンテナンスでいちばん大切なのが、ログ壁の再塗装。木材保護塗料を定期的に塗り直すことで、木そのものでできているログハウスの壁を守れます。再塗装は、新築後3年目に1回。それ以降は5年ごとに行うくらいが理想なんだそうです。

そのほか、ログ材の乾燥や収縮によって、時間とともに壁が沈むセトリングいわれる現象に対応する作業なども必要になるといいます。

業者選びは見積もりの明細書がキモ

木の家のメンテナンスは、業者選びを慎重に行う必要があります。とくにログハウスは、木のことをよく知る業者に頼みたいものです。業者の中には、再塗装で木材保護塗料を使わなかったり、汚れを取らずに塗装してログ壁の発色を悪くしてしまったりする会社もあるので注意しましょう。

「再塗装を業者に発注するときには、何にいくらかかるのか、明細書をよく確認しましょう」と宇賀神さん。「足場代と塗装費用に、出張費などが加算されることもあります。もし明細書を出さないような業者であれば、信用できませんね」

気になるメンテナンスの費用は…

メンテナンスにいくらかかるのかは、やっぱり気になりますよね。例えば「三ツ木」では次のようになっています。

【ウッドデッキの再塗装】4万円(常識的な広さなら均一料金)
【ウッドデッキの張り替え】2万5000円/㎡(アイアンウッド仕上げ、大引きはヒノキ。塗装代込み)
【ログハウス再塗装】切妻屋根タイプ=木部全部40万円、壁のみ30万円。2階サイディングの混構造タイプ=木部全部25万円、サイディング部白ペンキ仕上げで別途20万円。ポスト&ビーム=木部全部20万円、サイディング部白ペンキ仕上げで別途30万円
【屋根塗装】2500円~/㎡
【屋根葺き替え(カバー工法)】1万円/㎡+足場代(ガルバリウム鋼板平葺き)
【薪ストーブ煙突掃除】再塗装と同時施工で1万円。単発作業は2万円

DIYでメンテ費用を抑えられる♪

メンテナンスが必要なのはわかるけれど、あまりお金はかけられない。そんな人には、DIYでメンテナンスを行うのがおすすめだと宇賀神さんはいいます。

「問題となるのは高い所を塗装するための足場ですが、これはログメーカーなどに依頼すれば借りることができます。レンタル代は、1カ月で30万円ほど。それを過ぎると追加料金が発生するので、1カ月以内に終わらせましょう」

また、デッキの再塗装も自分で行えばコストを抑えられます。「毎年のことですし、作業も簡単です。当社に一度ご依頼いただいて作業を見てもらえれば、すぐにやり方を覚えていただけると思いますよ」

また、ログハウスは普段からの掃除も大切だと教えてくれました。「一般的なホースリールについているピストルノズルの水圧で、壁の土ぼこりを洗い流すだけ。これを3ヶ月ごとに行えばいいでしょう。わずか15分程度で終わる作業ですが、ほこりを定着させないだけで、ログ壁の黒ずみを防げます」

家のことを日常的に気にかけていれば、メンテナンス費用も抑えられます。例えば、車を洗うときなどに一緒に家も洗ってあげればいいのではないでしょうか。

バージョンアップもできる♪

修繕だけで済ませるのではなく、メンテナンスを機にログハウスをバージョンアップすることもできます。

「例えば、ログ壁の色を変えてみるというのはどうでしょう。当社では、独自の漂白システムによって、汚れた部分だけでなく家全体の下地処理を行うので、美しい発色で仕上がりますよ」

また、使われなくなってしまっているデッキも、改修によって使いやすくできます。「普通はデッキの奥行きは2mですが、これだと狭くて使い勝手が悪いんです。そこで、奥行きを3mにのばせば、4人掛けのテーブルセットを置くことができるように。さらに、デッキに屋根を掛ければリラックス度も上がり、デッキの使用率がグンと上がりますよ」

木の家やログハウスのメンテナンスのコツやバージョンアップの情報、いかがでしたでしょうか。木の家やログハウスは、手入れをしっかり行えば、時が経つほどに味が出てくる建物。家も家族のひとりと考えて、愛情を込めてメンテナンスをしてあげたいですね。




雑誌『キノハス』に「三ツ木」の記事が載っています。

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